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6/18【全日本】6・28旭川で世界ジュニア戦「佐藤vs岩本」が決定

 全日本は18日、札幌大会の試合前に会見し、6・28旭川大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合「佐藤光留vs岩本煌史」を行うと発表した。

 6・16函館大会で第43代王者・佐藤が中島洋平を下し、世界ジュニア2度目の防衛に成功。試合後、岩本が挑戦をアピールし、今シリーズ2度目となる世界ジュニア戦の開催が決まった。

 両者は今年2月のJr.BATTLE OF GLORY優勝戦以来の一騎打ち。前回敗れている佐藤にとって雪辱戦となるが、「その一回負けて、毎回毎回、雪辱って言ったら追いつかない」と意に介さず。今シリーズはアジアタッグ挑戦も含め合計3度のタイトルマッチとなるが、問題なしを強調した。

 「岩本選手が今、全日本プロレスにいるのは間違いなく僕が彼をハードヒットで発掘してきたから」と断言した佐藤は、「恩は仇で返すのがプロレス界の常識ですから、そのへんはうれしくてうれしくてたまらない」と岩本の挑戦を歓迎。一方で「向かってくる奴の牙は゛ッツリ折りますので、それは覚悟しておいてください」と通告した。

 対する岩本は3・12後楽園大会で第42代王者・石井慧介に挑んで以来3ヶ月ぶり2度目の世界ジュニア挑戦となる。前回ベルト獲りに失敗して以来、「どうしたらいいんだろうという迷いとかもちょっとあったりもした」というが、「やっぱり世界ジュニアを獲りたいという気持ちの部分はずっとブレなかった」とあって行動を起こし、再挑戦のチャンスをつかみ取った。

 王者・佐藤とは3度目のシングル対決。過去の戦績は1勝1敗のイーブンだが、「たったの一回で簡単に超えられるような相手でもないですし、超えたと思ってない」と実感する岩本は「その1勝1敗は数字よりも自分的には大きな差がある」との思いを感じていた。それでも最近になって「その差はどんどんつめていってる、超えれる位置にある」との自信に変化。「今回その壁を自分で超えていきます」と佐藤超えによるジュニアの至宝初戴冠を描いていた。

☆6/28(水)北海道・旭川地場産業振興センター『2017ダイナマイト・シリーズ』18:30開始

[変更カード]
▼タッグマッチ
ボディガー
ゼウス
(1/30)
青木篤志
諏訪魔

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
岩本煌史
(1/60)
佐藤光留
[第43代王者]
※佐藤3度目の防衛戦

[既報カード]
▼タッグマッチ
岡田佑介
田中稔
(1/20)
青柳優馬
野村直矢

▼渕vsドラゴン北海道3連戦 ファイナル
ウルティモ・ドラゴン
(1/30)
渕正信

▼シングルマッチ
丸山敦
(1/30)
中島洋平

▼シングルマッチ
吉江豊
(1/30)
ジョー・ドーリング

▼北海道ツアー ラストスペシャル6人タッグマッチ
KAI
石川修司
宮原健斗
(1/60)
ジェイク・リー
大森隆男
秋山準


【会見の模様】
▼岩本「函館の時にバックステージで自分が光留さんに挑戦表明させてもらって、『てめぇで決めてこい』ということだったので、全日本の方に話しまして、今回タイトルマッチ組んでいただけることになりました。シリーズ最終戦の旭川でそれが決まったんですけど、相手の光留さんは函館でタイトルマッチやって、途中アジアタッグもあって、最終戦でタイトルマッチ3つあるんで、これはどうしても僕は負けられない戦いだと思ってますので、必ず獲りたいと思います」

▼佐藤「第43代世界ジュニアヘビー級王者・佐藤光留です。函館で防衛戦を乗り越えまして、岩本選手が出てきまして、自分で決めてこいと言ったら自分で決めてきたんで。ただ今、タイトルマッチを決めること自体はそんなに難しいことではないと思います。できればドロドロしてまがまがしい方が僕は好きなんで。岩本選手が今、全日本プロレスにいるのは間違いなく僕が彼をハードヒットで発掘してきたからだと。それは紛れもない事実だと思います。彼は他のよくわからない団体で東京に来たといってますけど、それは完全に佐藤光留のおかげです。恩は仇で返すのがプロレス界の常識ですから、そのへんはうれしくてうれしくてたまらないです。向かってくる奴の牙はガッツリ折りますので、それは覚悟しておいてください」

――2月のジュニアリーグ決勝戦で敗れた雪辱戦になるが?

▼佐藤「全日本のジュニアに佐藤光留と青木篤志という二人の核がいるわけです。それを中心にどんどん人が来て、中からも外からもいろんな形で出てきて、もちろんその一戦には全力ですけど、その一回負けて、毎回毎回、雪辱って言ったら追いつかない。さっき岩本君は今シリーズ3回タイトルマッチがと言ってましたけど、そんなもん毎試合、毎試合やればいいんですよ。PWFが認可しないんだったらチャンピオンが認可させればいいんですよ。大事なのは生き残ることですから。そのためには恩を仇で返す。それが必要だと思います」

――今シリーズ3度のタイトルマッチも問題ないと?

▼佐藤「関係ないですよ。タイトルマッチだけがしんどいわけじゃないですから。全日本のシリーズない時もアホみたいに試合してますから。全日本のシリーズに入ったら2mぐらいあって150キロぐらいある奴がバンバン目の前に当たってくるんですよ。それがたとえ6人タッグだろうと関係ないです。しんどい思いしてるからいいわけじゃないですよ。勝たないとダメ」

――ジュニアリーグ優勝戦で勝ったのは自信につながっている?

▼岩本「その時に勝てたことは確かによかったとは思ってますけど、そのたったの一回で簡単に超えられるような相手でもないですし、超えたと思ってないですし。戦績的に去年、全日本の上尾で初めてシングルやらせてもらって、その時負けてて、2月のジュニアリーグで勝って1勝1敗なんですけど、その1勝1敗は数字よりも自分的には大きな差があると思ってたんですけど、その差はどんどんつめていってる、超えれる位置にあると思ってるんで、今回その壁を自分で超えていきます」

――今回名乗りを上げたのは世界ジュニアのベルトがどうしてもほしいからだと?

▼岩本「そうですね。どうしてもほしいですし、自分自身、ずっとタイトルマッチ終わってから試合で戦っていて、どうしたらいいんだろうという迷いとかもちょっとあったりもしたんですけど、やっぱり世界ジュニアを獲りたいという気持ちの部分はずっとブレなかったんで。自分から行動を起こさないとチャンスっていうのは手繰り寄せられないと思ったんで、今回は自分で動いていきました」

――岩本選手のベルトにかける思いは伝わってくる?

▼佐藤「もっとぶっ飛んでんなと思ったら意外と普通だなと。だいたいジュニアリーグの時だって、こんだけ長いこといて一生懸命やってきたのに優勝されて、コメントスペースで『まだまだ弱い』って恩を仇で返してきやがったなと思いましたよ。恩は仇で返さなきゃいけないんですよ。ただ仇で返すんだったら、それ相応の責任を取ってもらいますよ。へし折りますよ。旭川、僕いろいろあって好きな街なんでへし折りますよ。まだ全日本プロレス・岩本煌史になってない。違ぇだろ。岩本煌史(全日本プロレス)だろっていう話。いいんですよ、全日本プロレスの色に染まらなくて。全日本プロレスの色を自分で染めればいいんですよ。ファンも佐藤光留が取り返したって喜んでくれるのはいいけど、全日本の人間じゃないから。今の全日本ジュニアは佐藤光留色だから。それにイライラきて、恩を仇で返してもらうのは大歓迎なんで」

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