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6/30【WWE/NXT】初の“凱旋試合"当日「3年分の思いを込めてやりたい」 ヒデオ・イタミインタビュー

 WWE・NXT所属として初めての“凱旋試合"を控えるヒデオ・イタミがWWE日本公演初日となる30日、インタビューに応じた。入団から3年の月日が経ったものの、肩と首の負傷でうち1年半を欠場。WWEやNXTの日本公演にも来場していたが、いずれもマイクのみの登場だった。「3年分の思いを込めて」まずは初日のクリス・ジェリコ戦に臨む。


【ヒデオ・イタミ インタビュー】

――ようやく試合で日本凱旋を果たすが?

▼ヒデオ「ここまでだいぶ時間がかかってしまいましたが、やっとこの日を迎えられたからには自分自身も楽しんでやりたいと思います。3年分の思いを込めてやりたいなと思います」

――日本のファンにWWEのヒデオを見せるというシチュエーションになるが?

▼ヒデオ「どういうリアクションで迎えられるのか、自分のなかでも分からない。まあでも、今の自分を出せればいいなとは思ってます」

――初日はジェリコ、二日目はギャローズ&アンダーソンとの試合だが?

▼ヒデオ「みんな日本になじみのある選手ですけど、言ったら“僕の国"ですからね。そこは“譲れない"ものがあるというか(笑)」

――目の下のあざは?

▼ヒデオ「これは寝不足ではなくて(笑) 直前の試合でヘッドバットが思いっきり入って、一度腫れあがって、それが引いてきて内出血してる状態。決してクマとかではないです(笑)」

――ヒデオというリングネームについて慣れた?

▼ヒデオ「慣れないですね。たぶん一生慣れないと思います」

――日本人選手もかなり増え、いわゆる“日本人枠"という考えはWWE内には無いようにも見えるが?

▼ヒデオ「日本人に限らず、いろんな選手がパフォーマンスセンターに世界じゅうから経験があるなしに関係なく来ている。“競争"ですよね。生き残っていかないといけない。約束されている場所というものはない。自分の場所は自分で見つけないと。自分が必要とされる場所でベストを尽くしていって、見つけていきたい」

――この3年間で日本にいた時と決定的に変わったことは?

▼ヒデオ「“変えなきゃいけない"と自分のなかで思い込んでやってきてしまったような気がしていて。ただこの3年間、怪我をしたり色々あったなかで、今は“割と変わらなくてもいいんじゃないか?"という答えを自分の中で出しました」

――コーチらからのアドバイスについて?

▼ヒデオ「自分の試合のビデオをみて、色々とディスカッションする時間もあったりするんですが、何も無いところからアドバイスをもらって作っていく分にはいいと思うんですけど、自分には日本でやってきた土台がある部分もある。なのですべて受け入れてしまうと、やはり“自分"ではなくなってしまうんですよね。自分のなかでもらったアドバイスをいかに取捨選択して“消化"するかが重要だなと。コーチが求めてるモノをやるなら、言われた通りにやれば表現できるのかもしれないんですけど、見ているのはやっぱりお客さん。そこで求められているモノも無視できないし、そちらを優先しないといけないとは思います。なのでその“バランス"を自分のなかでうまく消化して。もちろん“こういう考えもあるんだな"ということもたくさんあるので、良いモノは取り入れて」

――自分自身の試合について?

▼ヒデオ「この間のタイトルマッチも満足はしていない。でもやっとここ最近になって『あぁ…プロレスしてんな!』って思えるような試合も増えてきてるんで。でも自分のなかで満足してる試合はないですね。まだまだ全部を出し切れてない。それが出し切れればもっと良いモノがみせられると思うし、出せなかったらそこまでの選手で終わってしまうと思う。そこは自分次第」

――欠場が重なるなど苦しい時間が続いたが、それをプラスにとらえるならどんなもの?

▼ヒデオ「それは…今はまだ分からないですね。先になって振り返った時に『あの時怪我をして長く休んだ時間があったからこそ、今はこうある』って思えるようにやらなきゃいけないと思うし。1年半近く休むということは普通に考えたら凄いマイナス。それをプラスにしていけるかどうかは自分の今後次第だと思っています。『良かった。あの時間も必要だったんだ』。いつかそう言えるようにやっていきたいと思います」

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