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7/24【全日本】7・28名古屋「青木&佐藤vs竹田&丸山」がアジアタッグ戦に

 全日本は24日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見し、7・28名古屋大会の「青木篤志&佐藤光留vs竹田誠志&丸山敦」をアジアタッグ選手権試合として行うと発表した。9ヶ月ぶりの再挑戦へ向けて竹田&丸山は最古のベルト獲りにかける覚悟をむき出しにし、青木&佐藤は二人の挑戦を歓迎しつつ警戒を強めた。

 7・23那須大会で青木&佐藤がタンク永井&本田アユムを破ってアジアタッグ王座初防衛に成功。試合後、丸山が竹田と組んでの挑戦をアピールし、タイトルマッチへの変更が決まった。竹田&丸山は昨年10・15三条大会で青木&佐藤に敗れて以来9ヶ月ぶりの再挑戦となる。

 佐藤は「平日マスクがいいって言ったらやるよ。ちゃんと平日マスクから一筆もらってこい」と条件を突きつけていたが、丸山は那須大会終了後、ヘリコプターでブータンまで飛び、平日マスクから「7月28日に名古屋で行われる佐藤・青木組対竹田・丸山組の試合を、アジアタッグのタイトルマッチにすることを、私は認める」との言質を取ってきたという。丸山なりの「挑戦したいという誠意」だった。

 「このベルトを竹田さんと二人でつかみ取って明日へ、明日へ向かって、大きくジャンプしようと思ってます」と誓う丸山は、「昨日、挑戦表明に行った時の対応をみて、これは新潟の時と比べて腕を上げてるなと。そういうことを感じて焦りを感じましたね。そこに対して自分はあれから成長してるんだろうか?」と王者組の存在を以前以上に大きく感じ、不安を抱いている。それでも「自分を信じます」と言い切り、最古のベルト獲りを見据えた。

 パートナーの竹田も「今の丸山さんの発言を聞いて、僕も同じ心意気でアジアを獲りに行くつもりで、本気というかマジでやります」と呼応した。「歴史あるベルトというのはわかってますし、全日本プロレスに出始めて、このベルトがほしいなと思ったのが世界ジュニアとアジアタッグなんで。思い入れというか、巻いてみたいなっていう、凄くほしいなと思うベルトの一つ」というようにアジアタッグは虎視眈々と狙っていたベルト。9ヶ月ぶりの再挑戦が決まり、「それを丸山さんと獲れたら最高」と前回の雪辱と戴冠を誓った。

 挑戦者組の「心意気」を王者組も「自分は正直、こういう挑戦者を求めていたというか待っていました」(青木)と歓迎した。竹田&丸山のアジアタッグにかける思いが嫌というほど伝わってきたからこそ、V2戦は二人に負けない覚悟で臨むつもり。「こういう気持ちを持ってる選手って一番怖い」(青木)、「こんな熱意を持った挑戦者というのは、全力で向かわないと」(佐藤)と口をそろえて気を引き締めるばかり。特に佐藤は「今そのフリーの立場で一番勢いがあるのは間違いなく丸山敦。この伝統あるリングで自我を貫き通すというのは結構な賭けなんですけど、それに負けずに自我を貫き通してきて、だんだん丸山敦という名前を認めさせ始めてるんですよ。それが一番怖い」と発起人・丸山への警戒を強めていた。

☆7/28(金)愛知・名古屋市露橋スポーツセンター『2017 SUMMER ACTION SERIES』18:30開始

▼タッグマッチ
野村卓矢
青柳優馬
vs
中島洋平
KAI

▼タッグマッチ
影山道雄
那須晃太郎
vs
田中稔
ウルティモ・ドラゴン

▼タッグマッチ
マッシモ
TAJIRI
vs
岩本煌史
大森隆男

▼アジアタッグ選手権試合
[挑戦者組]
丸山敦
竹田誠志
(1/60)
佐藤光留
青木篤志
[第101代王者組]
※青木&佐藤2度目の防衛戦

▼世界タッグ選手権試合
[挑戦者組]
ボディガー
ゼウス
(1/60)
野村直矢
ジェイク・リー
[第76代王者組]
※ジェイク&野村初防衛戦

▼全日本プロレス創立45周年記念試合in名古屋〜The Road to RYOGOKU〜
岡林裕二
ジョー・ドーリング
石川修司
vs
宮原健斗
諏訪魔
秋山準


【会見の模様】
▼丸山「このタイトルマッチ発起人の丸山敦です。このベルトを竹田さんと二人でつかみ取って明日へ、明日へ向かって、大きくジャンプしようと思ってます。ジャンプしようと思ってます」

▼竹田「今回このアジアタッグの発起人になってくれた丸山さんのこの気持ちと心意気を、僕も同じ心意気でホップ、ステップ、ジャンプ、羽ばたくところまでいって、空へ舞いたいと思います。そしてアジアの二人になって、でっかくなります」

▼佐藤「昨日のタイトルマッチが非常に湿度の高いところで行われて、カラッとさわやかなところでやってると危ねぇなと思ったんですけど、僕はじめっとしたところの方が強いんで。思ったより相手がイケイケだったんで、結構ペース的には押されたんですけど、青木さんとも長いんで最終的に阿吽の呼吸で助けてもらって勝つことができました。何よりうれしいのは試合終わったあとにすぐに発起人の丸山敦がやってきて、俺たちにアジア挑戦させろと。その熱意が実はすでにジャンプなんですよ。誰もジャンプしないですから。順番くるの待ってたり、裏で会社に言ったりっていうんじゃなくて、あそこに飛び込んできてという行為がジャンプですから。羽ばたいてますから。全力で蹴落としたいと思います」

▼青木「昨日、防衛して、今、佐藤選手が言いましたけど、丸山選手がきて挑戦を表明してきました。昨日は竹田選手いなかったんですが、竹田選手とのタッグで挑戦させてほしいという言葉を言われて、自分は正直、こういう挑戦者を求めていたというか待っていました。この二人とは去年も一回タイトルマッチやってると思います。その時は何とか勝ちました、僕らが。だけど、それからいろいろみんなにもいろんなことがあり、僕らにもいろんなことがあり、今このベルトを巻いてる状態なので、しっかりとこのベルトは守って、自分たちが彼らのジャンプをさらに乗り越えて、大ジャンプをしていきたいなと思います」

――丸山選手は昨日、佐藤選手から「平日マスクさんから一筆もらってこい」と要求されていたが?

▼丸山「あぁ、やっぱりその話が出ますね。一応、平日マスク選手と自分は全く無関係なんですけど、チャンピオンから言われたんで、自分も挑戦をしたいんで、昨日あれからブータンの方まで行って、一筆もらってきたんですけど。ちゃんと証拠がありますんで。紛れもなく本人の筆跡です(と平日マスクが書いた文書を持ち出す)」

▼竹田「おっ、写真付きですね」

▼丸山「写真付きです」

【平日マスクの文書】「7月28日に名古屋で行われる佐藤・青木組対竹田・丸山組の試合を、アジアタッグのタイトルマッチにすることを、私は認める。2017年7月24日 平日マスク」

▼丸山「(平日マスクの文書を読み上げ)日付は時差があるんで今日になってますけど、間違いなく本人の筆跡なんで。挑戦するためだったらブータンでもどこでも行きますよ自分は」

▼竹田「僕も行きます。ブータンまで行きます」

▼丸山「もう行っても用はないですけど。僕が行ってきたんで。こうやって平日マスク選手のお墨付きなんで。もうタイトルマッチ決まってますけどね、この人に聞くまでもなく。別に権限ないんで。でも一応こっちの挑戦したいという誠意をみせたつもりです」

――丸山選手が約束どおり平日マスクから一筆をもらってきたが?

▼佐藤「正直、今までこういう熱意を持ってアジアタッグに向かってくる選手っていなかったですから。僕らがああじゃねぇの、こうじゃねぇのって言っても、そんなの知らねぇよって、何かヘタクソな上に行かないラッパーみたいなこと適当に言ってその場しのぎで逃げたのに。だって昨日、那須大会終わったの9時前ですから。そこからブータンに行って、一筆もらって、今日会見に間に合う。こんな熱意を持った挑戦者というのは、全力で向かわないとと思いましたね。さすが発起人だなと思いましたね」

――9ヶ月ぶりの再戦だが王者チームの印象は?

▼丸山「前回、新潟で対戦して、それ以外にも特に佐藤選手とは何回もシングルでも試合してるんですけど、昨日、挑戦表明に行った時の対応をみて、これは新潟の時と比べて腕を上げてるなと。そういうことを感じて焦りを感じましたね。そこに対して自分はあれから成長してるんだろうか?と。昨日、ブータンに行きながら眠れずですね、ヘリコプターで行ったんですけど、それの震動もありまして。前回よりも強いと思ってますね。それに対しては自分のことですけど、自分を信じるしか。いまさら山ごもりも考えたんですけど、今日行って結局疲れるだけかなと思ったんで、山ごもりは今回は断念して今日は家に帰りましたけど。前回と同じような認識はしてないですね。自分を信じます」

▼竹田「まじめな話、佐藤光留、青木篤志、自分も体験している通り、実力者ですし、僕のバックボーンである格闘技、精通する部分があるんで、やってて面白いし、手強いは手強いですけど、今の丸山さんの発言を聞いて、僕も同じ心意気でアジアを獲りに行くつもりで、本気というかマジでやります。ここは一丁、二人で竹丸コンビと言われていますが、即席といわれてますが、ホントは仲がいい、凄いんだぞというのを見せたいと思います」

――今日の会見も含めて前回よりも手強い挑戦者チームになりそうだが?

▼青木「ホントに今、丸山選手がわざわざ平日マスク選手からこれをもらってきたと。しかもヘリコプターで。ヘリコプターでどっかを経由しないと燃料とかの問題もあるんで大変だったと思います。でも、そういうところも含めて熱意っていうか、誠意を僕は感じました。こういう気持ちを持ってる選手って一番怖いんですよね。僕ら守る側として守らないとというのがあるけど、彼らは何も守るものがないといったら失礼ですが全力で獲りに来る覚悟があります。僕らもそれ以上の覚悟で臨まないといけないと思うので、たぶん厳しい戦いにはなると思いますが、全力で迎え撃って防衛をできたらと思ってます」

▼佐藤「個人的には僕、今、全日のアジアタッグと世界ジュニア巻いてますけど、まだパンクラスMISSION、実質フリーという立場で全日本に上がってますけど、今まで諏訪魔全日本といわれるところでいろんなフリーの選手が上がってきて、中には全日本プロレス所属になった人もいるし、そういえば最近見なくなったなって人もいるんですけど、今そのフリーの立場で一番勢いがあるのは間違いなく丸山敦なんですよ。丸山さんがジュニアリーグでやった時は、俺の知ってる丸山敦ってこうじゃねぇのに、全日本向きになってるなと思ったんですけど。だからノーマークだったんですけど、少し慣れてきて、さらに。結構、賭けなんですよね。全日本のこの伝統あるリングで自我を貫き通すというのは結構な賭けなんですけど、それに負けずに自我を貫き通してきて、だんだん丸山敦という名前を認めさせ始めてるんですよ。それが一番怖いですね。何が怖いって、この会見も含めてですけど、ペースを握られるというのが、レスリングが強い弱いを凌駕する時っていうのがやっぱりあるんですね。ホントに要注意だなと思いますね。レスリングだったらまだ大丈夫です。ただ凌駕するものが今の丸山敦にはあると思います。それをずっと我慢して蓄え続けてきたものがだんだんいろんな場所で弾けてる。ホントに怖いなと思いますね」

――2度目の挑戦になるがアジアタッグへの思いは?

▼竹田「歴史あるベルトというのはわかってますし、全日本プロレスに出始めて、このベルトがほしいなと思ったのが世界ジュニアとアジアタッグなんで。思い入れというか、巻いてみたいなっていう、凄くほしいなと思うベルトの一つですね。それを丸山さんと獲れたら最高だなと思います」

▼丸山「自分にとってこのベルトはカンナム・エクスプレスとイーグル&パトリオットの戦いをやってるベルトだなってイメージです。その頃は自分が絡む、挑戦するとは夢にも思ってなかったですけど、こうやってこのベルトに挑戦できてる自分がいるということを誇りに思いますね。僕なんか大した実力もなくプロレス界にきて、でもあきらめなければ夢はかなうというか。自分の意志を通せるということを自分に教えてやりたいと思います」

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