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8/4【全日本】初合体も野村&KAIがすでに相思相愛 両国・世界タッグ決定戦へ会見

 8・27両国大会で関本大介&岡林裕二との世界タッグ王座決定戦が決まった野村直矢&KAIが4日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。ともにパートナー欠場の状況で共闘に合意した二人は初合体ながらすでに相思相愛で、タッグの至宝獲りを改めて誓い合った。

 ジェイク・リーの左ヒザ手術により、世界タッグ王座返上を余儀なくされた野村だったが、8・27両国大会で大日本・関本&岡林との新王者決定戦が決定。8・3新木場大会でKAIのタッグ結成要請を快諾し、この二人で両国決戦に出陣することになった。

 KAIは真霜拳號と組んで第74代世界タッグ王者に君臨したが、真霜の左ヒザ負傷もたたって初防衛戦で陥落。今回の野村と似た状況でベルトを失った。「お互いパートナーがケガをしてしまったという同じ状況になって、何か惹かれ合うものがあったのかな」とKAIがシンパシーを感じれば、野村も「それで余計にKAIさんも僕も気持ちが重なって、より気持ちが強くなった」と実感している。

 二人の間にはすでに信頼関係も出来上がりつつある。「初めて会った時から、どこか懐かしい感じがして、初めて会った感じがしなくて、ナチュラルというか凄い大物感があってですね。この選手は凄くなるんだろうなと思った」というKAIは、「ホント欠点がないと思うんですけどね。体も大きくなってますし、勢いもあるし、最近まで世界タッグチャンピオンであったわけですから。文句はないですね」と野村を手放しで絶賛した。一方、野村も「自分がプロレスファンだった頃からずっとKAIさんという存在を知ってた」といい、2008年にKAIがジュニアリーグ戦で優勝を飾った姿を地元・金沢で目撃している。「雲の上の存在」というKAIのことを意識し、自分のプロレスに取り入れていることも明かした。

 初合体となるだけにタッグチームとしてのキャリアはゼロ。相手が関本&岡林となれば、不利は否めない。それでも二人は両国前の8大会全てでタッグを組む。そこでより絆を深め、タッグチームとしての完成度を高めていくしかない。また、両国前に合同練習を行うことも考えており、合体技の開発にも色気をみせた。

 「未知数だと思うんですよ。前哨戦とかもないですよね? だからこそ向こうにとってはもしかしたら怖い存在なんじゃないですか」」(KAI)、「組んだことないからこそ、向こうも怖いと思いますし、何してくるのかわからないというのもあると思う」(野村)と口をそろえたように、まっさらな状態だからこそ可能性は無限にある。8・6神戸で始動する野村&KAIは強敵・関本&岡林を突破し、世界タッグに返り咲くためにも、両国までにタッグチームとして磨くをかけていくつもりだ。

【会見の模様】
▼KAI「まずは野村選手、俺をパートナーに選んでくれてありがとうございます」

▼大森取締役「何か凄い低姿勢だね」

▼KAI「実は初めて会った時から、どこか懐かしい感じがして、初めて会った感じがしなくて、ナチュラルというか凄い大物感があってですね。この選手は凄くなるんだろうなと思っていて」

▼大森取締役「俺もアピールしたんだけどな。選ばれなかった…」

▼KAI「何か僕が一番、世界タッグに挑戦したい、僕よりも取りたいっていう気持ちがあるって言ってくれて。俺の方があるんですか? 野村選手にもあるんじゃないですか?」

▼野村「僕と同じぐらいです」

▼KAI「そういうのを感じ取ってくれて、選んでくれたっていうのもありますし。あと先シリーズですかね。佐久大会でシングルマッチやって、その時は(野村が)世界タッグチャンピオンだったんですけど、時間切れ引き分けで、その時もこの選手は凄くなるなと思ったんで」

▼大森取締役「見てましたよ、あの試合は。時間切れ引き分け。激闘だった」

▼KAI「ありがとうございます。それでいいなと思っていたら運命の巡り会わせで、お互いパートナーがケガをしてしまったという同じ状況になって、何か惹かれ合うものがあったのかなというのがあってですね。選んでいただいて。俺自身も世界タッグチャンピオン獲ったわけですけど、まだまだ取り返したい気持ちがあったんですけど、パートナーがいない中でどうしたらいいかなっていう部分があったんで。ホント巡り会わせなんで、昨日は選んでもらって、あとは両国でキッチリ…」

▼大森取締役「組むからにはこの二人にベルトを奪ってほしい。俺にとって判官びいきになるけど、どっちかといったらゼウス&ボディガー…関本&岡林より二人に獲ってほしい気持ちがちょっとあるかな」

▼KAI「ちょっとですか?」

▼大森取締役「いや、だいぶ」

▼KAI「獲りにいきます」

▼野村「昨日、KAIさんと対戦しまして、僕の中でなんですけど秋山さんや大森さんに比べてKAIさんの方が世界タッグを獲るっていう気持ちが伝わっててですね…」

▼大森取締役「足りなかったな」

▼野村「すいません。なので僕と同じような気持ちを持っていたっていうのが伝わったので、僕はKAIさんと一緒に組んで世界タッグのベルトをまた獲りたい、そう思いましたね。KAIさんも言ってたんですけど、お互いパートナーが欠場して凄く悔しい気持ちをしてるんで、それで余計にKAIさんも僕も気持ちが重なって、より強くなったと、気持ちが強くなったなって、そう思いますね。なんで両国は僕とKAIさんでベルトを必ず獲ります」

――新木場大会でタッグ結成に合意したあと、二人の間に交流はあった?

▼KAI「交流? だって夜も遅いし…(苦笑)」

▼大森取締役「深め合ったんじゃないの絆を?」

▼野村「だいぶ試合で…」

▼KAI「お互いやったばかりで、疲れて帰ってすぐ寝ましたけどね」

――この会見を迎えるまでもない?

▼KAI「さっきたまたま道場の前を通りかかったら引き寄せ合うように一緒になってびっくりしました」

▼野村「偶然でしたね」

▼KAI「心が通じ合ってますね。何かどっかで言ったフレーズだな(笑)」

――今までお互い対戦するまで接点がなかったが?

▼KAI「組んだこともないですね。結構、戦ってきた感じがありますね」

――両国まで日にちもないが、二人の絆をさらに深めるための何かが必要では?

▼大森取締役「特訓だな。特訓が必要なんじゃないか?」

▼KAI「何の特訓がいいですか?」

▼大森取締役「それは二人で考えろ。二人のチームなんだから。俺がどうこう言う問題じゃねぇや」

▼KAI「わかりました。何かしらやりますよ」

▼野村「やります」

――関本&岡林組は強敵だけに二人の連係技、合体技も必要になりそうだが?

▼野村「そうですね。日にちが少ないんで考えてやるしかないですね」

▼KAI「組むあれ(機会)がないんですかね、両国まで?」

――8月シリーズ中、何度も組むが?

▼大森取締役「試合を通じて確認し合える、それだったら」

▼野村「はい」

――シリーズ中、組んでいく中で完成度を高めていく?

▼KAI「そうですね」

――お互いどのあたりに魅力を感じる?

▼KAI「僕はホント欠点がないと思うんですけどね。体も大きくなってますし、身長も伸びたような気がするんですけどね」

▼大森取締役「えぇ? 身長、伸びてるの?」

▼野村「いや、身長は変わらないです」

▼KAI「勢いもあるし、最近まで世界タッグチャンピオンであったわけですから。文句はないですね。キャリアは3年とかですか?」

▼野村「いえ、もうすぐ4年です」

▼KAI「そういうふうに思えないぐらい実力とか、そういう部分を感じますね」

▼野村「僕はもう自分がプロレスファンだった頃からずっとKAIさんという存在を知ってたんで」

▼KAI「えぇ? 初めて聞きました(苦笑)」

▼野村「地元の大会でもKAIさんが凄く輝いていて…」

▼KAI「金沢? 輝いてたかな?」

▼野村「ジュニアのリーグ戦で…」

▼KAI「優勝したやつ!?」

▼野村「あれをみてたんで、雲の上の存在ですね。僕にとって」

▼KAI「雲から降りてきましたよ(笑)」

▼野村「いえいえ」

▼大森取締役「魅力的なタッグチームですね」

▼KAI「何か何となくなんですけど、フィニッシュも似てるかなと。僕の中でね」

▼野村「そうですね。結構KAIさんを意識して…」

▼KAI「初めて聞いた(笑) ありがとうございます。こんなに意識してもらってたっていうのは初耳なんで、ありがたいですね。何かこちょばゆいです」

▼大森取締役「直接1対1だと言いづらいことも、間に俺が入ることによって野村も言いやすいんじゃないの?」

▼野村「そうですね」

▼KAI「(二人の)間に入られます?」

▼大森取締役「俺は挑戦できないから。二人を陰ながら見守る、自分の試合もあるし。世界タッグ挑戦できなかったっていう悔しさもあるんでね。こうやって言ってるけどさ、本当は野村のパートナーになりたかった俺だって。しょうがねぇな」

――両国へ向けて不安はない?

▼KAI「楽しみの方が大きいですね。相手の二人にとって僕たちは組んだこともなかったわけじゃないですか。戦ったこともたぶんないんで、未知数だと思うんですよ。前哨戦とかもないですよね? だからこそ向こうにとってはもしかしたら怖い存在なんじゃないですか」

▼野村「僕も同じですね。組んだことないからこそ、向こうも怖いと思いますし、何してくるのかわからないというのもあると思うんで」

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