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8/15【WRESTLE-1】9・2横浜文体・児玉戦へ W-1提供・稲葉インタビュー

 9・2横浜文体大会で元パートナーでもある児玉裕輔との一騎打ちを控える稲葉大樹。W-1提供のインタビューは以下の通り。

【稲葉インタビュー】
──8・11後楽園ホール大会前はわりと淡々としていらっしゃいましたけど、改めてその後楽園大会で裏切られた児玉選手と闘ってみてどうでしたか?

▼稲葉「特に悪いことをしてなかったというか。悪くなったという印象よりは、本当に考え方が変わったんだろうなっていう感じですよね。Enfants Terriblesでしたっけ? 思っていたよりは普通に試合ができて、僕が負けちゃいましたけど、怒りというよりは考え方が変わっちゃったんだなっていう感想ですね」

──考え方が変わった。方法論というよりは考え方が変わったと感じたんですか?

▼稲葉「まあ、芦野も言ってましたけど、根底にはW-1を良くしたいという考えは変わらないと思うんですよね。ただ、その“良くなったW-1"というものに対する捉え方が僕たちとは違うのかもしれないです。それでもW-1が良くなるなら、それはそれでいいのかなと思いますけど。ただ、立花だけは変なチェンジをしちゃいましたけどね(笑)。あれはよくわからないです」

──外見からファイトスタイルからすべてがガラリと変わってしまいましたね。

▼稲葉「だから、立花はさておいて、児玉さんに関して言えば、怒りが増したとかっていうんではなくて、今は対戦するのが楽しみだなという気持ちのほうが強いですね」

──9・2横浜文体では要望が通って、シングルマッチが組まれましたね。

▼稲葉「そうですね。シングルも初めてじゃないかな? 文体という会場は僕も去年、無差別のベルトを獲ったところだし、児玉さんにとってもクルーザーを獲った場所でもあるし、2人にとっていろいろな思い入れもあるので、またいい試合ができればなと思います」

──なるほど。でも、興味がないとか、レスラー辞めちまえとか、言葉としてはかなりきついことを言われてるじゃないですか? そこに対しても怒りはないんですか?

▼稲葉「興味がなかったらそんなこと言わないでしょう。僕も興味がなかったら放っておくと思うので、興味はあるんだと思います。興味がなければ無視すればいい話で、僕に関わらなければいいだけなんで。でも、あんだけ言ってくるっていうことはなんかしら興味があるということだと思うので。まあ、興味があるんだったら、シングルでとことん試合をしたいっていう感じですかね」

──レスラー人生を懸けろとか言われたことについてはどうですか?

▼稲葉「まあ、児玉さんがそう言うんなら懸けますか(笑)」

──そんな軽々しく約束するようなもんじゃないでしょう(笑)。でも、この試合に関しては児玉選手が稲葉選手を裏切っているわけですから、因縁の一戦という見方をしている人が多いと思うんですけど、当のご本人はあまりそういう感じはないんですね。

▼稲葉「僕的にはそんなゴチャゴチャしたものじゃなくて、気持ちとしては児玉さんとのシングルが楽しみだなと。怒りはもうなくなってます」

──もう消化しちゃったっていうことですか?(笑)。

▼稲葉「そういうのはもういいから、児玉さんと純粋に試合をしてみたいということですね。あのままNEW ERAでいたらシングルでやることはなかったと思うし、児玉さんが行動を起こしたことによって、W-1のビッグマッチである文体でシングルをやれることになったわけですからね。だから形はどうであれ、僕の中では良かったなと思いますね。全然タイプの違う人だし、児玉さんのように頭のキレる人とシングルってなんかいいなって思いますね」

──稲葉選手は異常なほどにポジティブな思考をしていますね(笑)。

▼稲葉「まあ、そうですね(笑)。いろいろ言われるのは悔しいですけど、それこそ文体で勝てばいいだけの話なんで。普通に試合がしたいっていう気持ちですね」

──たぶんそういう部分なんでしょうね、児玉さんたちが稲葉さんのことを「お人好し」って言うのは(笑)。

▼稲葉「でも、お人好しで勝てたらそれでいいじゃないですか? お人好しだから弱いんだよ、ダメなんだよって言われても、お人好しで結果を出せばお人好しでいいんですよ。お人好しっていうか、みんながハッピーだったらそれでいいじゃないですか? だから、僕はお人好しで強い人になりたい」

──お人好しが弱い理由にはならない。

▼稲葉「そうです。お人好しが弱いとは限らない。強いお人好しがいるかもしれない。強いお人好しが僕かもしれない。お人好しっていいことですよね?」

──悪いことじゃないと思います(笑)。そういう人のことを嫌う人ってあまりいないと思うんで。

▼稲葉「まあ、自分でお人好しだとは思っていないんですけど、他の人から見てお人好しだって言うんなら、このままでいいなと。僕の性格なんでそのまま強くなれればなと思いますね」

──わかりました。では、改めて児玉選手とは稲葉選手から見て、どのような選手なんですか?

▼稲葉「巧いなと思います。理詰めで頭脳派ですよね。この間の後楽園大会での試合でも凄いなと思いました。『あれ? こっちが攻めてったのに……』みたいな場面があったので」

──いつの間にか向こうのペースにハマってしまう。

▼稲葉「『さっきまで攻めてたよね』みたいなのが『あれ? 攻められてるの?』っていう。知らぬ間に逆転されていることがあるんですよね。そういう部分は僕にないところなので、凄いなと思いますね」

──まあ、あとは性格的には真逆なんでしょうね。児玉選手はどう見てもお人好しには見えないですからね。

▼稲葉「お人好しではないんですかね?(笑)。組んでた時は同じような人かなと思ってたんですけど、まあ違ったんでしょうね。それはそれでいいです」

──組んでた時に気づきませんでしたか(笑)。では、芦野選手を中心に結成されたEnfants Terriblsに関してはいい刺激ができたっていう感じなんですか?

▼稲葉「はい、いいチームだと思います」

──いいチーム(笑)。でも、リザルト王座戦はめちゃくちゃな展開だったわけで、児玉選手とのシングルマッチでもああいうことが起こり得る可能性が高いと思うんですけど。

▼稲葉「まあ、やったらもったいないなと思います。自分たちの価値を自分たちで下げてるなと思います。僕は黒パンの立花が好きだったんで。まあ、自分を変えたいって言ってましたけど、ああいうことだったのかなって残念に思いますね。自分の価値を下げたなと。あの意味わかんない竹刀を持って、意味わかんないことをやっている時点で立花はもうダメだなと思いました。変な道にそれちゃった。残念なことをしたなって思いますね」

──でも、さっきいいチームだっておっしゃいましたけど、立花選手をそうさせてるのって、きっと芦野選手と児玉選手なわけじゃないですか? それでもあのチームがあることはW-1にとってプラスに働くと思っていますか?

▼稲葉「プラスにしてくれるかどうかはあの3人次第でしょうね。僕らは彼らに生ぬるいって言われてますから、生ぬるいかどうかを文体で感じてほしいですね。彼らと対峙する僕とイケメンの2人で、NEW ERAは生ぬるくないっていうところを示しますよ」

──わかりました。では、改めて児玉選手とどのような試合をファンの方に見せたいですか?

▼稲葉「これからのW-1を見せられる試合をしたいです。メインでもイケメンが見せてくれると思うんで、僕も児玉さんとの試合で、W-1の未来を見せたいなと思います」

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