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8/22【リアルジャパン】デビュー戦へ“大鵬三世"納谷が初代タイガーらと金沢で強化合宿

 9・14後楽園大会でのプロレスデビュー戦を控える納谷幸男が18日から21日の3日間に渡って、初代タイガーマスクの指導のもと、スーパー・タイガーとともに金沢・羽咋での強化合宿に参加した。

 「緊張はしていない」と自信満々に言ってのけた身長2メートル超の大型新人は、リアルジャパン入門から丸4年、ようやくプロのマットを踏むことが許された。練習生期間中は病気やケガに見舞われ、満足に体を動かせなかった時期もあったが、「気持ちが途切れることはなかった」とデビューだけを目指してトレーニングを重ねてきた。ようやくたどり着いた舞台まで1カ月を切り気合十分だ。

 初日・2日目は兄弟子のS・タイガーとともに、酷暑の海岸でのランニングや遠泳、基礎体力トレーニングを実施。「9月14日を万全の状態で迎えたい」との意気込み通り、激しいトレーニングで自らを追い込んだ。「デビュー戦の相手が誰であろうが関係ない。勝ちにこだわりたい」とキッパリ。後にデビュー戦の相手は雷神矢口に決まった。

 祖父である横綱・大鵬、父・貴闘力の名前に「入門当時はプレッシャーに感じることはありましたが今は全くありません」と気負いはないが、「父がプロレスで3戦しており、それよりもいい試合がしたい」と“父親超え"を自らに課した。

 3日目となる20日は、同市内で行われた初代タイガーマスクによる『親子トレーニング教室』に帯同。初代タイガーマスクが講師となり、「イジメをしない・させない健全な精神は健全な肉体に宿る」と地元の親子約15組と腕立て、腹筋、スクワット、打撃戦での間合いの取り方など、約1時間にわたりトレーニングを行った。その後、海岸でのゴミ拾い、同行した“過激な仕掛人"新間寿会長による講演、プレゼント大会など、イベントは大成功で幕。初代タイガータイガーマスク後援会の理事長・大倉満氏から「トレーニング修了証」を手渡された子供たちの笑顔を見た納谷は、「自然豊かな金沢で体力強化できただけでなく、子供たちとの触れ合いでパワーをもらった」と笑顔を見せた。

 その後、近くの妙成寺に移動し、レジェンド王座戦を控えるS・タイガーとともに必勝祈願を行った納谷。根強い大相撲ファンが多い金沢ではデビュー戦が大いに注目されており、地元テレビ局や新聞社が押し掛け、インタビューなど取材対応に追われた。

 さらには初代タイガーマスクの号令で、炎天下での石段上り100本など過酷なトレーニングを敢行。同寺の五重塔に親近感をもった身長2メートルの大型新人は、五重塔にちなんだ新必殺技を胸に秘め、これまでにない気合の表情を見せ、雄たけびを上げた。

 「体で納得させられるようなプロレスラーになりたい」。“昭和の大横綱"横綱・大鵬、元関脇・貴闘力の血を継ぐ男が、まずはデビュー戦でその潜在能力を見せつける。

プロ格 情報局