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9/29【WRESTLE-1】「俺を色眼鏡で見るんじゃねえ」 リザルト王座挑戦へ“W-1所属"立花インタビュー

 これまでプロレス総合学院1期生という立場からACEの中心選手として活躍してきた立花誠吾が、10月1日付けでWRESTLE-1と契約。所属選手になった。10月8日の神戸大会では因縁の伊藤貴則のリザルト王座に挑戦し、翌日のACEの興行では新井健一郎との一騎打ちも控えている立花だが、晴れてW-1の所属選手になった心境とシングル2連戦についての意気込み、そしてプロレス総合学院やACEの後輩たちへのメッセージを聞いてみた。

【立花誠吾インタビュー】

──10月1日付けでW-1と契約し、所属選手となるわけですけど、どのようなお気持ちなのか、改めてお聞かせいただけますか?

▼立花「ああん? 会見でも言っただろ! W-1も俺の力がようやくわかったってとこだろうな。プロレス総合学院を卒業した時にW-1が俺と契約しなかったのはまだ俺の力がわかってなかったんだよ。だから、ACEの所属ってことにされたんだろうけど、今回の件は単純に俺が力を示したからこそだろうな」

──8・11後楽園大会ではリザルト王座を獲得したあと、マスコミに対して「色眼鏡で見るな!」という訴えをしていたじゃないですか? それはデビュー以来、ずっと感じ続けていたことだったんですか?

▼立花「あたりめえだろう! 俺はこう見えて繊細なんだよ。それをずっと感じてきたのが1期生である俺や頓所だよ。直接言われたことはねえけど、そういう視線はずっと感じてたな。だから、それ覆してやろうと2人でみっちりと毎日練習してたし、どうしたら払拭できるのかっていろいろ試してきたからな」

──今はご自分が色眼鏡を着けています。

▼立花「てめえ、サングラスって言えよ! ああん?」

──ただ、頓所選手とは道が分かれてしまいましたね。

▼立花「あいつはいつまで経っても危機感ってものがねえよ。正直、入った頃はあいつのほうがいろいろな面で上だったけどよ、気合いが足りねえんだよ、気合いが! 同じことやったって、気の持ちようで変わってくるからよ。あいつと俺とではそこに圧倒的な差があった。いつまでもあの位置でいいのか?  まあ、今の頓所に構っていても俺の評価が下がっちまうからな。今度クルーザーに挑戦するんだろ?」

──10月11日の後楽園大会でタイトルマッチが控えています。

▼立花「そこで結果なり内容なりでいいものを出せれば変わるんじゃないか? そこまで気にしてやる必要もねえけどな。とにかく俺を見習え!」

──変わるという部分では、立花選手もシングルの王座であるリザルトのタイトルマッチを経験できたことは大きいですか?

▼立花「俺は自力で変わったんだよ! だいたいリザルトのベルトなんてなんのこだわりもねえから! 俺が挑戦しようと思ったのは、本気の伊藤をぶっ潰してやりてえってだけだったからな。ベルトを賭けさせればあいつだって本気で向かって来ざるを得ねえだろう。ああん?」

──本気の伊藤選手を倒したいというの7月2日のACE新木場大会で行なわれたトーナメントの決勝のリベンジをしたいという気持ちからですか?

▼立花「あのトーナメントは『W-1 GP』に出るためのトーナメントで、下の下みたいな感じだったけど、そこで勝てばチャンスがもらえるからよ。だから、トーナメントに出た俺、伊藤、頓所、岩石の4人はみんな本気で狙いにいったんだよ。俺は決勝で本気の伊藤に負けた。次にあいつとやった時にただのシングルマッチだったとして、『本気じゃなかったから』なんて言い訳されたら誰も納得しねえだろう。あいつが本気で来た時に叩き潰してやれば、周りも納得するだろうなっていうことだよ」

──ACEの中では先にW-1タッグ王座を巻いたり、実績を残していた伊藤選手に対してはやはり先輩ですし、ジェラシーはありましたか?

▼立花「あいつは2期生だから半年後輩なんだよ。半年の差っていうのは、長い目で見たらたかが半年だけど、今の俺らのキャリアで半年っていったら相当でけえんだ。それなのに先を越されたっていうのが……俺はあいつが憎い! 憎ったらしくてしょうがねえよ、ああん?」

──だからこそ、リマッチ権を行使して、10月8日の神戸大会で3度目のタイトルマッチを組ませたわけですね。

▼立花「あたりめえだろ! あいつとは7月、8月、9月と月1でシングルマッチやっているからよ。次の神戸は10月だけど、もうお互いにどういう戦法で来るかってのもわかっているから、今度こそ本当の決着戦だよ。まあ、キッチリケリをつけて、リザルトのベルトを燃やして、あいつを舎弟にして、先越された分を全部取り戻して終わりにしてやるよ」

──これだけシングルで連戦するというのも珍しいですけど、立花選手にとっても伊藤選手はやりがいのある選手なんですかね?

▼立花「ああん? こんなのはただの俺の実績作りにしかすぎねえよ! だいたいよ、ちょっとイメチェンしたら、今度は見た目でいろいろ言われんだよ。まあ、俺が男前すぎるのが罪なんだけどよ、見た目だけって思われるのもシャクだからな。見た目も男前で、なおかつすげえ試合もするし、挙句の果てに強いってことを証明してやる。だから、あいつに対してやりがいなんてねえよ。俺はただ貪欲に勝ちを目指してやるだけだから」

──それは芦野選手の教えですか?

▼立花「芦野さんも常々言ってるよ。『リング上は勝った奴が正義だ』ってな。俺もそう思うし、芦野さんがそのためにどれだけ練習しているかは日頃から目の当たりにしているし、その言葉には説得力があるよ。だからこそ、俺も勝たなきゃいけねえんだ」

──どんな手を使ってでも勝たなきゃいけないということですね。W-1所属になったことで、気持ちの上で変わったところはありますか?

▼立花「ああん? 俺はな、芦野さんが言っているようにW-1を良くしてえんだよ。その気持ちはずっと持っている」

──本当ですか?

▼立花「だから、色眼鏡で見るんじゃねえって言ってるだろ! でも、ACEじゃなくてW-1の所属になったことで本当の意味で俺もそれに参加できるってことは喜ばしいことだよな。今度は俺の評価がW-1という団体の評価にも直結してくるし、責任感はあるよ」

──そうなると10月8日のリザルト王座戦は内容も問われてくると思うんですよね。

▼立花「まあ、月1ペースでやってるからマンネリだと思っている奴もいるかもしれねえけど、まあ見とけよ。すげえ試合をして、俺が勝つから。これまで以上のすげえ試合をして、なおかつ俺が勝つ。そうすれば、評価も上がるだろう。ああん?」

──なるほど。そして、翌日の10月9日にはACEの興行がGENスポーツパレスでありますね。立花選手にとってはACEの卒業試合的な意味合いもあると思うんですけど。

▼立花「俺の中でACEの興行って言ったら、新井健一郎なんだよ。これが全て」

──この大会では新井選手と一騎打ちが組まれましたね。

▼立花「旗揚げ戦でやって、次の大会ではシングルで負けて、そっからは関わってねえけど、あの人を倒さねえと前に進めねえなって思っている。キャリアがどうこうじゃなくて、単純に悔しかったからな。あん時から半年以上経っているし、体重も増えたし、ファイトスタイルも変わったから、今度はそう簡単にはいかねえぞ。まあ、あの人はプロレス界の中でも曲者って言葉が似合う人だしよ、いろんな団体に出て経験値もあるし、簡単に勝てる相手じゃねえことはわかってるけど、俺はあの人に勝たねえといけねえんだ。キッチリケリをつけて、俺は次に進む」

──それほど思い入れのある相手なんですね。今度のACEの大会では4期生の卒業試合もありますが、ご自分と伊藤選手がW-1の所属選手になったことで、プロレス総合学院の後輩たちにある程度の道筋をつけられたなという気持ちはありますか?

▼立花「ああん? 死ぬ気で練習して、力をつけて、評価を得れば何かしらいいことがある。それは示せただろうな。まあ、これから学院に入ってくる奴らに言いたいのは、死ぬ気でやらねえと上にいけねえぞってうことだよな。とりあえず学院出身っていうのは色眼鏡で見られるからよ、死ぬ気でやるしかねえんだ」

──とにかく死ぬ気でがんばれってことですね。

▼立花「どうせ学院に入ってくるのは10代、20代だろ?  俺も上の人たちに言われたけど、その若さがあるなら多少無理したって、死ぬこたあねえから! 死ぬ気でやれ! ああん?」

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