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10/10【新日本】キャッチは『みんなでプロレス イッテンヨン』 東京ドーム・IWGP決戦へオカダと内藤が会見

 来年1・4東京ドーム大会の第一弾カード発表会見が都内テレビ朝日で開かれ、メインイベントでのIWGPヘビー級選手権試合が正式決定した王者オカダ・カズチカと挑戦者・内藤哲也が出席。キャッチフレーズが『みんなでプロレス イッテンヨン』に決まったことも発表された。

 前夜の両国大会でオカダがEVILの挑戦を退けてV8。内藤も石井智宏を破って挑戦権利証を死守し、かくして日本プロレス界最大のビッグイベント、来年の1・4東京ドーム大会メインが「オカダvs内藤」IWGP戦となることが正式に決まった。この日の会見ではドーム恒例の“キャッチフレーズ"も発表され、今回は『みんなでプロレス イッテンヨン』が掲げられた。

 オカダと内藤によるドームIWGP戦は4年ぶり。とはいえ4年前はファン投票でIWGPインターコンチネンタル王座戦「中邑真輔vs棚橋弘至」に事実上のメインイベントを譲った過去がある。内藤は初めてドームのメインに立つことになる。

 会見で内藤は「4年前の悔しさを忘れてはいない」と話した。あらゆる悔しさをバネにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し、カリスマ的人気を獲得したのは説明するまでもない。そして今夏G1を制覇し、挑戦権利証も死守。文句なしでドームメインの舞台へと駒を進めた内藤は、前夜の両国大会では“公開ファン投票"ばりに「2018年1・4東京ドーム大会のメインイベントはオカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」と問いかけ、大きな拍手と歓声で観客の同意も得た。

 内藤は「昨日の会場でのお客様の反応がすべてでしょう。そしてあの場に他の選手は誰も現れなかった。つまり、2018年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントはオカダ・カズチカvs内藤哲也で満場一致ということでしょうね」と強調した。

 しかもG1を制し、オカダのIWGPヘビー級王座に挑戦するシチュエーションも4年前と同じ。「まさにデスティーノ…運命ですよ」と内藤は話したものの、「この新日本プロレスが誇る年間最大のビッグイベント。対戦カードがオカダ・カズチカvs内藤哲也だからじゃない、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン内藤哲也による東京ドーム大会」と強調、改めて“主役宣言"を放った。

 迎え撃つオカダは4年連続でのドーム・メイン出場。「内藤さんと東京ドームでタイトルマッチをやるのは4年ぶりですけど、お互い色々変わったと思いますし、しっかりIWGPチャンピオンとG1覇者による最高の闘いを東京ドームで見せたい」と意気込み、“カリスマ"となった内藤についても「カリスマ性もそうですし、あれだけ支持されて、会場を見てもほとんどロスインゴのTシャツを着ている人ばかりですし、そこはホント僕も認めてます」と素直に話した。

 一方で「僕も東京ドームのメインイベントには何度も立ってますけど、“勝つ"ってことに関しては、2016年の棚橋戦でやっと勝てたワケですし。東京ドームのメインイベント、確かに他の会場と全然違いますし、結果を出せると思っても出せない場所なんで、それを内藤さんは初めて体感するんじゃないのかな…と思います」とけん制。

 さらには“世界的発信"の観点についても「“世界"という側面から考えたら、内藤さんはモノ足りないと思います。正直レスラーとして世界に響くほどでは無いと思いますし、そういう意味では今年のケニーのほうが十分響いたと思う」と指摘し、「まぁその“ロス・インゴベルナ〜ブレス感"で頑張ってもらって、世界に響く“オカダvs内藤"にしたいなと思います」と現日本プロレス界を背負う誇りと責任感を漂わせながらハッパをかけた。

 内藤も口撃は忘れず。前夜の両国大会で、EVIL相手に非情の攻めをみせたオカダにブーイングが飛んだことに着目し、「『僕が強すぎるからブーイングが起きるんですよ』と。確かにそうなのかもしれないなあ…とは思うんですけど、果たしてお客様がブーイングを飛ばす理由はそれだけなのか…? かつて全国各地でブーイングを食らっていた俺には、果たしてそれだけなのかどうか…ちょっと疑問に思う点があるんでね。まぁ、その答えっていうのは後々気づくんじゃないですか? 『僕が強すぎるからブーイングが来るんですぅ』と今は思っていればいいんじゃないですか?」と揺さぶりをかけた。

 とはいえ、ドーム決戦は約3ヶ月後。これから全国各地で前哨戦が続くことになる。「対戦カードは決まりましたが、僕の目はまだ東京ドームには向いてないっすね。東京ドームまでにあといくつかシリーズがあるワケでしょう? 俺、そして新日本プロレスが1月4日の東京ドーム大会ばかりに目を向けていたら、年内他の大会を観戦予定のお客様に失礼でしょう? 新日本プロレスにとって東京ドーム大会が大切な大会であるということはもちろん知っていますが、こんな時こそ新日本プロレスにはこの言葉を思い出して欲しいですね。ま・さ・に、トランキーロ! あっっせんなよ」と内藤。力と技、あらゆる主義主張をたっぷりぶつけ合う“ドームへの道"が今年もこれから始まる。


☆1/4(木)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム』15:30開場、17:00開始

▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者/G1 CLIMAX 27優勝者]
内藤哲也
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ9度目の防衛戦


【会見の模様】

――ドームでのIWGP戦に向けて?

▼内藤「昨日の俺は、両国にお越しくださったお客様に聞きました。『2018年1月4日・東京ドーム大会のメインイベントは、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?』と。昨日の会場でのお客様の反応がすべてでしょう。そしてあの場に他の選手は誰も現れなかった。つまり、2018年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントはオカダ・カズチカvs内藤哲也で満場一致ということでしょうね。とはいっても、東京ドーム大会はまだ3ヶ月も先の話。対戦カードは決まりましたが、僕の目はまだ東京ドームには向いてないっすね。東京ドームまでにあといくつかシリーズがあるワケでしょう? 俺、そして新日本プロレスが1月4日の東京ドーム大会ばかりに目を向けていたら、年内他の大会を観戦予定のお客様に失礼でしょう? 新日本プロレスにとって東京ドーム大会が大切な大会であるということはもちろん知っていますが、こんな時こそ新日本プロレスにはこの言葉を思い出して欲しいですね。ま・さ・に、トランキーロ!(※昨夜ここでさえぎってきたオカダをチラっと見てから)あっっせんなよ。新日本プロレス・東京ドーム大会のメインイベントに立つことが、俺の一つの目標でもありますから。東京ドーム大会のメインイベントのリング上から、いったいどんな景色が見えるのか。色々と想像しながら楽しみにその時を待ちたいと思います」

▼オカダ「昨日防衛して、東京ドームのメインイベント出場が決まって、毎年こうやって両国後に会見をするのが当たり前のようになってきて。内藤さんと東京ドームでタイトルマッチをやるのは4年ぶりですけど、お互い色々変わったと思いますし、しっかりIWGPチャンピオンとG1覇者による最高の闘いを東京ドームで見せたいなと思います」

――V8で盤石政権を築き、超人とも呼ばれる今のオカダをどう見る?

▼内藤「去年の6月、大阪城ホール大会ですかね。僕からIWGPヘビーを奪って、もう1年4カ月くらいですか? 防衛を続けてるワケで。これだけ長い期間ベルトを防衛し続けるのは偶然では無理な話。オカダにそれだけの力があるから防衛しているのは間違いない話ですし、防衛戦…チラチラっとですけどね、観ましたけど、会場盛り上げてますし、素晴らしいチャンピオンだと僕は思いますよ。僕の東京ドーム大会の相手としてはふさわしい相手なんじゃないですかね? まぁ昨日、オカダにちらほらブーイングが飛んでましたが、『僕が強すぎるからブーイングが起きるんですよ』と。確かにそうなのかもしれないなあ…とは思うんですけど、果たしてお客様がブーイングを飛ばす理由はそれだけなのか…? かつて全国各地でブーイングを食らっていた俺には、果たしてそれだけなのかどうか…ちょっと疑問に思う点があるんでね。まぁ、その答えっていうのは後々気づくんじゃないですか? 『僕が強すぎるからブーイングが来るんですぅ』と今は思っていればいいんじゃないですか?」

――内藤は支持率の高いカリスマとして定着してきたが、今の内藤をどうみる?

▼オカダ「そうですね、凄いと思います。カリスマ性もそうですし、あれだけ支持されて、会場を見てもほとんどロスインゴのTシャツを着ている人ばかりですし、そこはホント僕も認めてますし。まぁでも、そういう相手と戦うことで、東京ドームでまた何か新しいモノが生まれるんじゃないか…と、凄い楽しみです」

――内藤選手はドームのメインに到達した感慨深さはある?

▼内藤「まぁ、あるっちゃありますけどね。でも今の俺の実力、影響力からしたら当然の舞台なんだろうなと思う部分はありますね。昨日の会場、日本全国の会場におけるお客様の反応をみたら分かるでしょう? 今、新日本プロレス…日本プロレス界の最大のビッグイベントである東京ドーム大会のメインイベントに一番ふさわしいレスラーは……ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也でしょう」

――オカダ選手はロスインゴ人気の要因をあえてどう分析する?

▼オカダ「それは内藤さんが、それだけの存在だから。カリスマ性というのか、制御不能さというのか。そこが内藤さん、ロスインゴの支持率につながっていると思います」

――オカダ選手は東京ドームのメインに立つのは4年連続となるが、対する内藤選手は事実上初。違いを見せたい思いはある?

▼オカダ「僕も東京ドームのメインイベントには何度も立ってますけど、“勝つ"ってことに関しては、2016年の棚橋戦でやっと勝てたワケですし。東京ドームのメインイベント、確かに他の会場と全然違いますし、結果を出せると思っても出せない場所なんで、それを内藤さんは初めて体感するんじゃないのかな…と思います」

――世界に向けても大きく発信される舞台となるが、それぞれの認識は?

▼内藤「まぁ世界じゅう、いろんな国でプロレスってモノは見られてるワケで。新日本プロレスワールドを通じて全世界に配信されているワケで。でも、この新日本プロレスが誇る年間最大のビッグイベント。対戦カードがオカダ・カズチカvs内藤哲也だからじゃない、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン内藤哲也による東京ドーム大会なんだと。これはプロレスが好きなんだという方々、全世界の方々に観ていただきたいですね。そして会場…新日本プロレスワールドを通じて、家でもいいですよ、会場でもいいですよ。過去最大の“大合唱"をしましょう」

▼オカダ「正直僕は“世界"という側面から考えたら、内藤さんはモノ足りないと思います。正直レスラーとして世界に響くほどでは無いと思いますし、そういう意味では今年のケニーのほうが十分響いたと思うんですけど、まぁその“ロス・インゴベルナ〜ブレス感"で頑張ってもらって、世界に響く“オカダvs内藤"にしたいなと思います」

――オカダ選手から『東京ドームのメインは他の会場とは違う』と言われたが?

▼内藤「確かに僕は東京ドーム大会のメインイベント、経験したことはない。いや、4年前に確か“ダブルメインイベント"という意味の分からないメインイベントには出たことありますが、実際東京ドーム大会での一番最後の闘いというものに僕は出たことがありません。東京ドームっていう会場は、他の会場とは大きさも違いますし、お客様の数も違いますが、リング上で俺が見せるものは、たとえお客様が100人であろうが、2万人、3万人、4万人であろうが変わらない。俺が見せたいものはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのプロレス、そして内藤のプロレス。俺がやることに関しては、お客様の数、会場の規模、まったく関係ないですね。確かに初めての経験ではありますが、何も不安はないです」

――ファン投票でメインイベントの順番が決められた4年前もオカダのIWGPに挑戦するシチュエーションだったが?

▼内藤「どう思うかって? まさにデスティーノ…運命ですよ。あの時の悔しさ、俺は忘れてないですよ。4年前のカードもオカダvs内藤。もうひとつのカード(※事実上メインを奪われた中邑vs棚橋IC戦)も4年前と一緒だったら、『ファン投票やりたいです』ともしかしたら言ったかもしれないですよ、俺は。ファン投票でも勝ってこそ4年前のリベンジ…という部分はあるのかもしれない。でも『東京ドーム大会のメインイベントはIWGPヘビー級選手権試合であるべきだ』と俺は思っているので、今年ファン投票をやろうよ…と言うつもりはありません」

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