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10/12【NOAH】ノア内で思惑交錯 外敵勢で唯一出席の長井は大荒れ 『グローバル・リーグ戦2017』直前会見

 『グローバル・リーグ戦2017』(10・14後楽園開幕)に向けた直前会見が12日、東京・後楽園ホール5階展示場で開かれ、出場16選手中11選手が出席。ノア内で様々な思惑が交錯した一方で、“外敵"として唯一の出席となった長井満也が丸藤正道、マイバッハ谷口に激しく噛みついた。

 今年はGHCヘビー級王者(エディ・エドワーズ)不在のなかで争われるグローバル・リーグ戦。最も多くの選手からマークされたのは、やはり現ノアの象徴的存在・丸藤だった。

 Aブロック初戦で当たる潮崎豪が「2年連続、初戦で丸藤正道と当たりますんで、これは(シングル未勝利の)丸藤正道を超えていけ…ということだと思う」と見据えたのを皮切りに、「同ブロックで意識するのはやっぱりMAKETA RA OWARIを組んでいる丸藤さん」(マイバッハ谷口)、「今回はチャンピオンのエディ・エドワーズが出ていないんでね。この前(エドワーズに)挑戦した丸藤正道を倒すことが、シングルのベルトに近づく一番のチャンス」(モハメド ヨネ)と同ブロックからの声が集中。Bブロックの拳王からも「プロレスリング・ノア、イコール、いつまでも丸藤正道や杉浦貴ってモンじゃねえ。決勝は“プロレスリング・ノア、イコールって選手"(丸藤)を倒して、俺が“プロレスリング・ノア、イコールって選手"になってやる」と通告された。

 丸藤自身は2年ぶりのV奪回を目指すが、「俺もこの前のタイトルマッチ(エドワーズ戦)で負けてるんで、ここで負けてしまったら後がない状況。やっぱり初戦でつまづくワケにはいかない」と巻き返しに向けて背水の陣を敷いた。

 昨年準優勝のマサ北宮は「去年はあと一歩のところまで昇りつめたけれど、結局のところ悔しい思いしか残らなかった。でも、その悔しさも力に換えて“ゴー・フォー・ブロック"で優勝へ一直線に突き進みたい」としたうえで、中嶋勝彦との決勝対決を熱望。「ジ・アグレッション対決でノアの新しい風景をみせたい」と意気込んだ。

 一方の中嶋は「マサ北宮はリスペクトできる選手ではありますが、自分が行く道に立ちふさがるなら、俺は彼を倒します」と応じたうえで、「このリーグ戦、俺が優勝することが“NOAH the REBORN"に向けた一番の近道」と最短ルートでのGHCヘビー級王座返り咲きに重きを置いた。

 初出場となる拳王は同じBブロックとなった田中将斗をやはり激しく意識。今夏「田中将斗の首を刈る」とZERO1マットに乗り込んだものの、火祭り公式戦では引き分け、世界ヘビー級王座戦では敗れた。「今回は俺のリングだろうが。ここのリングだったら俺は数倍は強いぞ? 必ずな田中将斗、テメーの首を刈る」と宣言した。初戦は9・23後楽園大会で敗れたばかりの中嶋と当たるが、「コイツ(中嶋)にも1月に敗れて、先日(9月)も敗れてる。もう負けるワケにはいかないんだよ。この前は何で負けたか分からなかった。映像でみたらハイキックで負けてた。次は俺がハイキックで失神KOさせてやるよ」と宣告した。

 10・1横浜文体大会で悲願のGHCタッグ王座を獲得した“50ファンキーパワーズ"モハメド ヨネ&クワイエット・ストームは、ヨネがA、ストームがBブロックに。それぞれ決勝対決を見据え「50ファンキー・グローバル・リーグにする」と口を揃えた。

 ノア内であらゆる思惑が交錯するなかで、ひときわ荒れまくったのは唯一“外敵"としての出席となった長井。ノアの選手は座ったままコメントしたが、長井だけは立ち上がって声を荒げた。

 まずは10・1横浜文体で乱闘を繰り広げたマイバッハに「次の後楽園での開幕戦、この間の横浜の流れからいって、てっきり谷口と当たるんじゃねえかと思ってたけど…まさかテメー、逃げたんじゃねえよな!?」と噛みついてにらみ合いを展開。

 さらに丸藤から「タコ坊主」と執ように挑発されると、「俺のことをタコ坊主とかヒゲとかオヤジとかな…小学生のガキでも言えるんだよ! せっかくよ、ノアまで遊びにきてやってんだよ。もう少しよ『こいつうめぇこと言うな』って言葉用意しとけよオラ!」とノア勢の“ひねりの無さ”を公然と批判。丸藤も「リングは遊びに来るところじゃねえんだよ、タコ坊主」と応戦したが、長井は丸藤の前まで歩み寄って「たっぷり遊んでやるよ。楽しみにしとけ」と吐き捨てるや、イスを蹴り飛ばしてさっさと退席した。

 ともあれ、ここ2年は“対鈴木軍"一色に染まっていたグローバル・リーグ戦だが、今年は団体内外を含めたあらゆる個人闘争となりそうな雲行き。そのゴングは間もなく鳴る。

 会見における各選手のコメントは以下の通り。


【会見の模様】

▼岡林裕二(メッセージ代読)「このたびはグローバル・リーグ戦に参戦することになりました。久しぶりの(ノア)参戦ということで、めちゃくちゃピッサリ気合入ってます。この勢いで全員倒して優勝します」

▼コーディ・ホール(メッセージ代読)「グローバル・リーグ戦初出場。ひじょうに楽しみだ。強豪ぞろいだが、一戦一戦大切に戦って、もちろん狙うは優勝。初出場だが、このリーグ戦を制して次はベルトを狙う」

▼KAZMA SAKAMOTO(メッセージ代読)「フリーとして出場するのは自分だけです。普段は面白おかしくやっていますが、このグローバル・リーグ戦はシリアスに戦います。対戦相手は素晴らしい選手ばかりで、不安だし、怖いし、でもワクワクもするし、いろんな気持ちが混ざり合っています。でも自分自身を信じて戦います。そしてテッペンを狙います」

▼田中将斗(メッセージ代読)「グローバル・リーグ戦、久々の参戦となりますが、優勝するために出てきました。必ずノアのリーグ戦、優勝します」

▼宮本裕向(メッセージ代読)「グローバル・リーグ戦初出場、歴史あるリーグ戦に参加できて光栄に思います。出るからにはもちろん優勝を狙いますが、普段なかなか試合ができない選手たちと戦えることを一番楽しみにしています。そして楽しんで勝利につなげたいと思います」

――リーグ戦に向けた意気込みを

▼齋藤彰俊「これだけの素晴らしい選手がいますんで、それぞれの選手と戦う時に自分のなかでテーマを持って臨みたいと思います。一貫して言えるのは、今回ハレーションを起こす。これです」

▼クワイエット・ストーム「今年で4回目のグローバル・リーグ。素晴らしい選手、いっぱいいる。今年は初の外国人グローバル・リーグ・ウィナーになる。よろしくお願いします」

▼拳王「プロレスリング・ノア、イコール、いつまでも丸藤正道や杉浦貴ってモンじゃねえぞ。そしてそこに偉そうに座ってるヒゲ(内田会長)、テメーのモンでもねえぞ? このリーグ戦制覇して、プロレスリング・ノア、イコール拳王ってモンを築いていきたいと思っている」

▼小峠篤司「今年初出場となります。ホントもう…分からないんで、突き進むのみだと思ってます。タッグリーグ同様、小峠旋風、起こしたいと思います」

▼中嶋勝彦「このリーグ戦、俺が優勝することが“NOAH the REBORN"に向けた一番の近道だと思っています。どうぞよろしくお願いしします」

▼丸藤正道「ここに来てない選手のコメントも結婚式の祝辞のような優等生なコメントをいただいてホントにありがたい限りなんですけど、ここに来たからには全員が敵。タッグを組んでるマイバッハ谷口も今回ばかりは敵なんで、当たった時には谷口のこともボコボコにしてやりたいと思いますし、特に…特に特に…その奥に座っている初めて見る人。(※長井を見やりながら)楽しみにしてます」

▼マサ北宮「去年は準優勝に終わった。あと一歩のところまで昇りつめたけれど、結局のところ悔しい思いしか残らなかった。でも、その悔しさも力に換えて“ゴー・フォー・ブロック"で優勝へ一直線に突き進みたいと思います。マサ北宮に大いに期待して欲しい。以上!」

▼マイバッハ谷口「マイバッハ谷口個人としてはまだ何も結果を残せていないので、しっかりこのリーグ戦は結果を残し、頂点に立ちたいと思います」

▼潮崎豪「2年連続、初戦で丸藤正道と当たりますんで、これは丸藤正道を超えていけ…ということだと思っています。しっかり3カウントを奪って、その先に優勝をつかみたいと思います」

▼モハメド ヨネ「今回はチャンピオンのエディ・エドワーズが出ていないんでね。この前(エドワーズに)挑戦した丸藤正道を倒すことが、シングルのベルトに近づく一番のチャンスだと思ってます。そして隣を見れば、長井満也が。いいっすねえ、久々にやりたいですよ。ガンガンやり合いたいなと思います。強い選手ばかりなんで気合を入れ直して、でも! 明るく楽しくファンキーに試合をしたいと思います」

▼長井満也「(※立ち上がって)おい! ドラディションの長井満也だ! このリーグ戦、この俺様がビッシビシいかせてもらうからな! でもハッキリ言ってな、俺は面白くねえよ。次の後楽園での開幕戦、この間の横浜の流れからいって、てっきり谷口と当たるんじゃねえかと思ってたけど…まさかテメー、逃げたんじゃねえよな!?(※谷口も立ち上がってにらみ合い) あぁ!? ここで続きやってやろうか!?」

――同ブロックで特に意識する選手や決勝で当たりたい選手は?

▼長井「………」

▼ヨネ「さっきと重複しますが、もうすでに着火している隣の長井満也、楽しみです。潮崎も谷口もみんな楽しみだけど、やっぱり丸藤正道に勝てばベルトに近づく。そう思ってます」

▼潮崎「今回、GHCチャンピオンが参戦していないということなんで、GHCをつかむためにも丸藤正道と中嶋勝彦、しっかりとこの二人を乗り越えていきたいと思います」

▼マイバッハ「まぁ奥のオッサン(長井)は眼中ないんで。同ブロックで意識するのはやっぱりMAKETA RA OWARIを組んでいる丸藤さん。しっかり試合して勝ちたいです」

▼北宮「先日の横浜文体でやられてる岡林裕二。まずはソイツときっちりケリをつける」

▼丸藤「どうしても今日、顔を合わせたメンツとは火がつくんでね。隣から…ヒゲ(北宮)とサラリーマン(谷口)と男前(潮崎)とアフロ(ヨネ)とタコ坊主(長井) 全員気になるね」

▼中嶋「僕は全員ですね。特にこれと言ってないです。一歩一歩、確実に進むだけです」

▼小峠「中嶋勝彦、拳王、ストーム…この辺の同世代のヤツらには負けられないなとは思ってます」

▼拳王「今年、この言葉を何回言ったことか。7月ぐらいからこの言葉、何回口にしたことか。田中将斗、テメーの首を刈る。今まで向こう(ZERO1)のリングでやってきたよ。でもな! 今回は俺のリングだろうが。ここのリングだったら俺は数倍は強いぞ? 必ずな田中将斗、テメーの首を刈る。そして決勝は“プロレスリング・ノア、イコールって選手"(丸藤)を倒して、俺が“プロレスリング・ノア、イコールって選手"になってやるよ」

▼ストーム「去年、中嶋勝彦に負けました。今年、リベンジしたい。1対1で50cm、イン・ユア・フェイス」

▼齋藤「前もってって言うよりも、一番最初に組み合ってハートに火をつけてきたヤツととことんやり合いたいです」

――タッグを組んでいるヨネ&ストーム、潮崎&小峠、中嶋&北宮の3チームが別ブロックに入ったが、決勝でパートナー対決を実現させたい?

▼ストーム「ヨネとファイナルだったら、50ファンキー・グローバル・リーグになる。それ、凄い楽しみ」

▼ヨネ「ストームと決勝で当たれれば確かに50ファンキー・グローバル・リーグにできると思います。でもね、まずはこのリーグ戦、リーグを駆け上がること。それが大事なんでね。一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」

▼小峠「特に…ないですね」

▼潮崎「相方をリスペクトしないパートナーなんで(苦笑) まぁこのリーグ戦は強いヤツが上がってくると思うんで、しっかりとまずは自分がその位置に上がって、反対ブロックの強いヤツと決勝を戦いたいと思います」

▼中嶋「マサ北宮は素晴らしい選手だと思いますし、タッグチームとしてもいつもやりがいのある試合ができる。個人的にはリスペクトできる選手ではありますが、自分が行く道に立ちふさがるなら、俺は彼を倒します。それだけです」

▼北宮「もちろん決勝は中嶋勝彦と“ジ・アグレッション対決"で締めたいと思う。アグレッション対決でノアの新しい風景を見せたいと思う」

――丸藤選手、初戦で当たる潮崎選手から意識するコメントがあったが?

▼丸藤「ひじょうに目のつけどころが良いんじゃないでしょうか。でも俺もこの前のタイトルマッチ(エドワーズ戦)で負けてるんで、ここで負けてしまったら後がない状況。やっぱり初戦でつまづくワケにはいかないし、彼に勝つことで良いスタートを切れると思うんで、やっぱりガッチリやらせてもらいたいと思います」

――拳王選手は先日敗れたばかりの中嶋選手相手の初戦となるが?

▼拳王「コイツ(中嶋)にも1月に敗れて、先日(9月)も敗れてる。もう負けるワケにはいかないんだよ。この前は何で負けたか分からなかった。映像でみたらハイキックで負けてた。次は俺がハイキックで失神KOさせてやるよ」

――丸藤選手は潮崎選手に限らず多くの選手から標的にされているが?

▼丸藤「是非ともタコ坊主(長井)からもその言葉を聞きたかったんだけど、あのタコ坊主も俺のことを見てくれていると思うんで、楽しみにしてます」

▼長井「マイク貸せオラ! おい丸藤、俺のことをタコ坊主とかヒゲとかオヤジとかな…小学生のガキでも言えるんだよ! せっかくよ、ノアまで遊びにきてやってんだよ。もう少しよ『こいつうめぇこと言うな』って言葉用意しとけよオラ!」

▼丸藤「昔(長井のRINGS時代)、よくWOWOWで観てました。おいタコ坊主、リングは遊びに来るところじゃねえんだよ、タコ坊主」

▼長井「(※丸藤の席の前まで歩み寄って見下しながら)たっぷり遊んでやるよ。楽しみにしとけ。俺も楽しみにしてるよ。(※とイスを蹴り飛ばして一人退席)」

▼丸藤「タコ坊主が…」

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