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12/5【WRESTLE-1】12・10後楽園でW-1王者・芦野に挑戦 「W-1で一番強い男になりたいんで、その座から引きずり下ろすだけ」 W-1提供・伊藤インタビュー

 12・10後楽園大会でWRESTLE-1王者・芦野祥太郎に挑戦する伊藤貴則。デビューからわずか1年3ヶ月で頂点ベルト獲りのチャンスをつかんだ伊藤は今年の躍進を通じて「自分の力を全て出し切ったらいけるんじゃないかなと思ってます。もちろんやるからには勝つ気しかない」と自信を深めるばかり。「確かに強いですけど、その絶対王者に勝ったらこっちが絶対王者でしょ? 自分は一番と呼ばれる存在になりたいし、このW-1で一番強い男になりたいんで、その座から引きずり下ろすだけ。お客さんも飽きてきているんじゃないですか? そろそろ違う選手がベルトを巻いている姿を見たいでしょう」と磐石の芦野政権に引導を渡す構えをみせた。W-1提供の伊藤インタビューは以下の通り。

【伊藤インタビュー】
──伊藤選手は11月5日の後楽園ホール大会での稲葉戦後にNEW ERAに加入したわけですけど、1カ月経っていかがですか?

▼伊藤「Tシャツは似合わないって言われますね(笑)」

──爽やかな色ですからね(笑)。

▼伊藤「でも、ちゃんとチームの一員としてファンの方にも認識されたいので、試合で見せていくしかないと思っています」

──ここまで押され気味の印象があったNEW ERAですけど、ベルトも徐々に取り返しつつあり、また勢いが出てきた印象がありますね。

▼伊藤「そうですね。これで僕がW-1チャンピオンシップを取ればベルトは全部NEW ERAのものになるので、今が巻き返すチャンスだなと思っています」

──わかりました。そのW-1チャンピオンシップですけど、NEW ERAに加入したばかりの11月5日の後楽園ホール大会で挑戦者として名乗りを上げたわけじゃないですか? どういう心境で自ら手を上げたのでしょうか?

▼伊藤「あの日は稲葉さんにも勝ったし、自分はNEW ERAに入ったばかりなんですけど、自分が挑戦してもいいんじゃないかなと思って、名乗りを上げました。稲葉さんもそうですけど、自分が勝ってきたのは以前W-1チャンピオンシップに挑戦した人たちなんで。シングルマッチにおいて自信がついてきたというのが大きいですよね。今は凄く調子がいいことを実感しているので、この調子ならいけるんじゃないかと思ったんですよ」

──今の調子ならばチャンピオンの芦野選手にも勝てると。確かにこの半年間でたくさんシングルマッチをやっていますけど、勝った選手は近藤選手、土肥選手、熊ゴロー選手、そしてこの間の稲葉選手とみんなW-1チャンピオンシップのコンテンダーですもんね。

▼伊藤「はい。イケメンさんと征矢さん、そして河野さん以外には勝っているんで、自分にも挑戦する資格はあるんじゃないかと思ったんですよ」

──キャリアは短くてもそれだけの実績を残してきているわけですからね。デビューして1年と3カ月ですけど、この短期間で実力が増してきているというのは実感されていますか?

▼伊藤「凄い順調というか、いいペースで成長しているなと思いますね。怪我で欠場していた期間があったので、それを挽回しようと必死にがんばったのが今の結果につながっているのかなという気がします」

──順調ということですけど、それは自分が想定していた通りということですか?

▼伊藤「いやあ、想定していた以上に進んでますね。タッグやリザルトのベルトも獲りましたし、まさかそんな結果を残せるとは想像もしてなかったんで。

──でも、チャンピオンシップに挑戦するところまで来ましたよね。

▼伊藤「怪我をした時にはまさかこういう状況になるとは思ってもいませんでしたね。欠場が明けた時点ではなんとか挽回しようと必死だったんで」

──では、いつ頃から自分がW-1チャンピオンシップの戦線に加わってもおかしくないって思い始めたんですか?

▼伊藤「やっぱり、このW-1のリングで闘い続けることで徐々に自信をつけてきたことが大きいんですよ。ACEのトーナメントで優勝して、『W-1 GP』に出て近藤さんに勝ち、リザルトのベルトを獲って防衛戦を重ねていくうちにドンドン自信がついてきた。それと同時に、チャンピオンシップのベルトがある限り、どんだけ自分が勝ち続けても一番にはならないって思って。同じシングルのベルトでもやっぱり違いますからね。狙うんであれば一番上のベルトやなって思ったんで、いつ頃からっていうのはハッキリとはしないですけど、自然とあのベルトを狙うようになっていましたね」

──リザルトのチャンピオンとしてメインイベントで防衛戦を行なったこともあります。でも、やはりトップではないんだなということを感じたわけですね。

▼伊藤「自分もそうですけど、やっぱり周りの人が一番そう思っているんじゃないですか?」

──なるほど。そこで自分の自信がついたところで、いよいよ時が来た、と一歩踏み出したわけですね。

▼伊藤「そうですね(笑)。まあ、調子のいい今じゃないかなと」

──チャンピオンの芦野選手とはたびたび対戦されていますけど、その実力はどのように感じていらっしゃるんですか?

▼伊藤「復帰したての頃に札幌でシングルマッチをやらせてもらったんですよ」

──4月ですよね。

▼伊藤「あの時は強いなって本当に思いましたね。その時の自分じゃ全然歯が立たなかったのを憶えています。ただ、自分もあの時とは違うんで。自信もついたし、成長していると思うし、今度はああはいかないですよ」

──タイトルマッチに備えて前哨戦も何度かやっていますけど、やっていて食えるなっていう手応えは感じていらっしゃるんですか?

▼伊藤「そうですね。自分の力を全て出し切ったらいけるんじゃないかなと思ってます。もちろんやるからには勝つ気しかないし、負ける気で挑戦する奴なんていないでしょうからね」

──では、4月にシングルで対戦した時と比べて、伊藤選手が自分で一番成長したなと思う部分はどこですか?

▼伊藤「同じことの繰り返しになっちゃうかもしれないですけど、やっぱり自信を持ってリングに上がれるようになったことが大きいんですよね」

──やっぱり自信ですか。

▼伊藤「これは河野さんのおかげでもあるんですけど、河野さんとタッグを組むことによって、上の人たちと対戦する機会ができたんで。そこが大きいですよね」

──トップ戦線の選手たちの力を実際に味わえたと。

▼伊藤「その中で結果を残せていけたんで、W-1に所属させてもらったあたりから、むしろ自信しかないんですよ」

──自信しかない!

▼伊藤「自分の力が認められつつあるなという実感もあるし。そういう部分が自分がリングに上がるうえで原動力になっているとは思います。やっぱり『勝てる』って思いながらリングに上がれるようになったし、そうじゃないと全力でぶつかっていけないし、自分の持っている力もすべて出せないですからね。『勝てねえな』とか『厳しいな』とは思わないようにしているし、いつも相手を『潰してやる!』っていう気持ちで上がっていますね」

──なるほど。W-1の所属になったということも大きいですか?

▼伊藤「それは大きいですね。うれしかったし、自分の活躍が認められたっていうことなんで。それが自信につながっている一つでもあるんですけど、ただ所属になったからといって、闘い方を変えるつもりはないし、自分は今まで通り、試合で全力を尽くすだけですね」

──芦野選手は現在6連続防衛中で、W-1ではこれほどの長期政権を築いた選手はいません。絶対王者的な存在になりつつあります。これについてはどう思われますか?

▼伊藤「確かに強いですけど、その絶対王者に勝ったらこっちが絶対王者でしょ? 自分は一番と呼ばれる存在になりたいし、このW-1で一番強い男になりたいんで、その座から引きずり下ろすだけですよ。まあ、お客さんも飽きてきているんじゃないですか? そろそろ違う選手がベルトを巻いている姿を見たいでしょう」

──自分なら、W-1に新たな風景を見せられると。

▼伊藤「もっと新鮮な風景を見せられるんじゃないかなと思っていますね。とにかく僕は蹴って蹴って蹴りまくって、最後にジャーマンで仕留めるだけですよ。確かにチャンピオンは強いですけど、蹴りの強さと体型では完全にこっちが上なんで。あと、アンクルロックは極まったらやばいと思われていますけど、僕のジャーマンも返されたことがないですから。これが出れば絶対に勝ちですよ」

──でも、芦野選手もスープレックスは得意ですよね、アマレス出身ですし。

▼伊藤「だったら、スープレックスでも負けてらんないですね。どっちが上か証明しますよ。アンクルには気をつけますけど、僕はとにかく蹴りまくるだけです」

──後楽園での初のメインイベントとなります。どういう試合をお客さんに見せたいですか?

▼伊藤「何度も言うようですけど、僕は全力を尽くすだけですね。全力で蹴りまくって、その結果をお客さんに見てもらいたいです。勝って、W-1の違う風景を見せたいなと思っています」

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