1/11【WRESTLE-1】「早くドランクとケリをつけて、純粋なクルーザー戦線に戻りたい」 アンディ・ウーインタビュー
終わりの見えないドランク・アンディとの抗争に巻き込まれているアンディ・ウー。本人のクルーザー戦線に戻りたいという願いとは裏腹に、抗争は泥沼化している。そんな中、1・8後楽園大会では謎のマスクマン・アレハンドロが、試合後にEnfants Terriblesの暴行を受けていたアンディを救出。1・14大阪大会ではNEW ERAの一員として、アンディ&黒潮“イケメン"二郎とのトリオで早速Enfants Terribles狩りに乗り出す。ドランクとの抗争、そしてアレハンドロの登場についてアンディは何を思うのか? 話を聞いてみた。
──昨年から続いているドランク・アンディとの抗争が年をまたいでしまったわけですけど、なかなか決着がつきませんね
▼アンディ「やっぱりケリをつけるにはシングルマッチじゃないとつけられない。6人タッグでは無理ですよね。でも、シングルマッチでもEnfants Terriblesの邪魔は入ってくるし、こっちがケリをつけたいと思っても、向こうが終わらせないじゃないですか?」
──12月2日の横浜大会は待望のシングルマッチが組まれたにも関わらずマスクを剥がされて反則勝ちという結果でしたからね。結局、12月10日の後楽園ホール大会でもマスクを奪われて、アンディ選手にしてみれば、鬱憤が溜まっていると思うんですけど
▼アンディ「じゃあ仕返しにこっちもマスクを剥いでやろうと思っても、反則負けになっちゃうじゃないですか? そうなるとそこで試合が終わってしまうし、決着がつけられたとは言い難いですからね」
──目には目を歯には歯をでやり返しても意味がないと。そんな中、新年最初の試合となった8日の後楽園ホール大会での6人タッグマッチでは、ドランクから直接フォールを奪いましたけど、試合後に「勝つには勝ったけど悔しい」とコメントをされていましたね
▼アンディ「最後のほうはずっとやられていたし、一瞬の隙を突いての勝ちだったんで。本当は一方的に勝たないといけないし、一方的にやっつけてやりたかったんですよ」
──これまでの経緯もあるし。ただ、あの試合を見ていると、アンディ選手もかなり感情的になってましたよね
▼アンディ「感情で攻撃するというのか、自分でも何をやったのかあまり憶えてないですね」
──ドランクは自分のマスクの上にアンディ選手から奪ったマスクを被っていたり、あの日もかなり挑発的でしたよね。
▼アンディ「僕を怒らせて隙を作り、何かを仕掛けてくるというのが向こうの作戦だったと思うんですけど、何度もやっているんでそれは想定していましたよ。挑発に乗ったらドランクの思う壺ですから。だから、ある程度冷静さを保とうと思ったんですけど、それでもムカつきましたね」
──感情が抑えきれなかったということですか
▼アンディ「抑えきれませんでしたね。結局、僕は毎回毎回この試合で決着をつけるというつもりで試合に臨んでいるんですよ。でも、いざ試合になると自分の思い通りにいく部分もあるし、いかない部分もあるという感じなんですよね」
──アンディ選手の思い通りにはいかせないように向こうが試合をコントロールしているということですかね?
▼アンディ「もう読み合いですよね。僕も向こうの行動は読んでいますけど、向こうも読んでくるし。そこのせめぎ合いです」
──では、当初考えているよりもドランク・アンディのレスラーとしての実力は高いということなんですかね?
▼アンディ「実力はあると思います。だからこそ、正々堂々とやってみたいっていう思いがあるんですけどね」
──純粋に実力は評価していると。さて、次の1・14大阪大会ではカードが変更になりまして、後楽園ホール大会に現れたアレハンドロという選手とイケメン選手と組んで、芦野&児玉&ドランクのEnfants Terriblesと対戦します。
▼アンディ「アレハンドロ……まあ、彼には助けられたんですけど、ヒーローは遅れてやってくるっていうのはよく言ったものだなと。遅れてきすぎですよ(笑)。来るなら、もっとやられている時に来てほしかった」
──どうせ助けてくれるなら(笑)
▼アンディ「いいとこ持っていきやがって(笑) 助けてもらったのはありがたいけど、それはそれで悔しいですよね。しかも、助けられても誰かわからないので、どういうリアクションを取ったらいいかわからなかったし(笑)。最初は新手の敵かと思ったんですよ」
──敵?
▼アンディ「後ろ姿を見てホワイト・アンディだったら嫌だなと思って(笑)」
──黒の次は白バージョンかと(笑)
▼アンディ「敵か味方かもわからないし、助けてもらったという感覚もあまりないんですよ。ただ、大阪では組むことになったんでね。気付いたら、このカードの半分がマスクマンですよ」
──あ、本当だ
▼アンディ「そういう意味ではドランク・アンディだけじゃなくて、アレハンドロもライバルですよ」
──やはり同じマスクマンは意識します?
▼アンディ「W-1にも何人かマスクマンは来たことがありますけど、初めから被っているのは僕だけなんでね。そこは誇りがあります。ただ、後楽園での動きを見た限りでは、アレハンドロはドランクと違って正々堂々とやるタイプだと思うんですよ」
──乱入してきた時の動きの評判はいいですよね。一つ一つの技はきれいでしたし
▼アンディ「素晴らしかったと思いますね。ああいう選手が来てくれたんで、早くドランクとケリをつけて、純粋なクルーザー戦線に戻りたいですね」
──チャンピオンの吉岡選手も待っていると言っていましたからね。一応、アレハンドロ選手はNEW ERAの一員ということになっているんですけど、それはアンディ選手的にはOKなんですか?
▼アンディ 「スチュームの色もNEW ERAっぽいですからね(笑) ただ、NEW ERAは入りたきゃ入ればいいし、辞めたければ辞めればいいし、そこは個人の勝手でいいと思うんですよ」
──随分緩いユニットですね(笑)
▼アンディ「NEW ERA同士で闘って盛り上げることも大事だと思うし、もっと個々が独立した集団なんで、そこはアレハンドロが入ってきたきゃ入ってきてもいいんじゃないですか?」
──なるほど。8日の後楽園大会ではタッグチャンピオンシップもNEW ERA同士でやって盛り上げましたからね
▼アンディ「それをクルーザーでもやりたいですね。最近、他団体の選手が挑戦していて、それを見て悔しい思いをしているので」
──それにはドランク問題をどうにかしないといけないですもんね。
▼アンディ「僕を応援してくれる人たちからもまたドランクが相手かよって思われているんでね。みんなも僕がクルーザーのタイトルに挑戦するところを見たいと思っているんで、早くそこに持っていきたいですね。せっかくアレハンドロみたいな選手も来てくれたことだし、一日も早くドランクとのケリをつけてクルーザー戦線に戻ります」