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1/29【WWE】日本勢が歴史的快挙! 中邑、アスカが男女ロイヤルランブル戦同時制覇 ともにレッスルマニアで王座挑戦

 時間差入場式バトルロイヤルの代名詞でもあるWWEのペイ・パー・ビュー(PPV)大会『ロイヤルランブル』が現地時間28日、米ペンシルバニア州フィラデルフィアで開かれ、男子版ロイヤルランブルを中邑真輔が、女子版ロイヤルランブルをアスカ(華名)がそれぞれ制し、日本人スーパースターが男女同時優勝となる歴史的快挙を達成した。中邑は世界最大のプロレスイベントとなる『レッスルマニア34』(4月8日、ルイジアナ州ニューオーリンズ)でWWE王者AJスタイルズに挑戦、アスカも同じく『レッスルマニア』で女子王座に挑戦することになる。

 今年から男女に分かれての開催となったロイヤルランブルマッチ。まずは男子版が行われ、中邑は30人中14番目に登場し、フィン・ベイラー、ジョン・シナ、ロマン・レインズと最後の4人に残った。中邑と火花を散らしたベイラーのスキを突いたシナが、ベイラーを場外に転落させて脱落させる。続けて今度は中邑がシナをエプロンに追いつめると、キンシャサを叩き込んで場外へと追いやった。

 最後の二人に残ったのは中邑とレインズ。レインズがスーパーマンパンチを決めれば、中邑はトップロープ越しの三角絞めで反撃。両者の意地がぶつかり合う熱戦となったが、最後はキンシャサを叩き込んだ中邑がレインズを場外に放り投げ、日本人初となるロイヤルランブル優勝の栄冠をつかんだ。

 そして事実上の大会“メイン"の位置に据えられたのは、初開催となる“女子版"ロイヤルランブルだ。無敗記録を更新し続けるアスカが堂々の“本命"としてエントリーしたが、まずは序盤にサプライズ。30人中6番目にNXTで活躍するカイリ・セイン(宝城カイリ)が登場し、サラ・ローガンやリタと火花を散らした。さらにはサーシャ・バンクスに必殺のインセイン・エルボー(ダイビングエルボードロップ)を投下して見せ場を作ったものの、8番目登場のデイナ・ブルックにコーナートップから落とされて脱落となった。

 アスカは終盤の25番目として登場。ベラ姉妹(ブリー、ニッキー)、サーシャを含む最後の4人に残ったものの、優勝候補だけに3人から集中砲火を浴びる窮地に。だが、アスカを攻撃するサーシャの裏をかいたベラ姉妹が、背後から場外に転落させて脱落させて命拾いした。

 逆にアスカがブリーをエプロンに追いつめるや、ニッキーが裏切ってブリーを不意打ち。脱落へと追いやる。最後の二人となったのはアスカとブリー。ロープ際、エプロンでのスリリングな攻防の末、最後はアスカがニッキーを場外に蹴り落として、初代女子版ロイヤルランブル覇者の栄冠を勝ち取った。

 日本人スーパースターが男女ロイヤルランブル戦同時優勝となる歴史的快挙を達成。慣例通り、ともに世界プロレス界最大の祭典『レッスルマニア』での王座挑戦権を獲得した。試合後に中邑はリング上で「AJスタイルズ!」と不敵に叫び、世界最高峰の舞台で「AJvs中邑」のWWE王座戦が行われることが決まった。

 一方のアスカは制覇後のリングで、RAW女子王者のアレクサ・ブリスとSMACKDOWN女子王者のシャーロット・フレアーに囲まれたものの、そこへ突じょとして“超大物"が現れた。かつて“UFC女子最強"の名を欲しいままにした元UFCバンタム級女子王者ロンダ・ラウジーだ。会場が騒然とするなか、ラウジーは“レッスルマニア"ロゴを指さしてからアスカに握手を求めたものの、一気に“主役"を奪われる形となったアスカは拒否。それでもラウジーは“レッスルマニア"ロゴを再び指さし、祭典でのプロレスデビューが決定的となった。

 また、WWE王者のAJも1対2ハンディキャップマッチを制して王座防衛。「俺たちは次期共同WWE王者だ」と王座戦勝利宣言をしているケビン・オーエンズ&サミ・ゼインを迎え撃ち、苦闘の末にフェノメナル・フォアアームをゼインに決めて失速させるや、ならばとポップアップパワーボムを狙うオーエンズをカサドーラで丸め込んで3カウント。その後のランブル戦で中邑から指名を受けた。

 中邑、アスカの王座挑戦、さらにラウジー登場で盛り上がりは必至の『レッスルマニア34』は米国現地時間4月8日に行われ、日本時間4月9日にWWEネットワークで(日本語実況版有り)で生配信される。

【試合後の中邑】
――今の率直な気持ちは?

▼中邑「言葉が見つからない。レッスルマニアで自分もファンも望んだ試合ができることに興奮している」

――AJスタイルズとの対戦に関しては?

▼中邑「世界最高の舞台で世界最高の相手と闘うことを望んでWWEに来た目的の一つ。それが実現することに興奮している」

――自身初のレッスルマニア出場には?

▼中邑「会場がでかければでかいほど自分のパフォーマンスが上がので、それを楽しみにしている」

――ファンに一言

▼中邑「これはまだ始まりだけど、応援ありがとうございます。試合しながらファンが自分の後ろにいてくれるという感覚を感じたので力になった」

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