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2/7【新日本】IWGP初挑戦へSANADA「勝ってロス・インゴ内にも新日本内にも刺激を」 2・10大阪3大タイトルマッチ調印式

 2・10大阪大会で行われるIWGPヘビー級、NEVER無差別級、IWGPジュニアヘビー級の3大タイトルマッチへ向けた調印式が7日、東京・中野坂上の新日本事務所で行われ、菅林直樹会長立会いのもと6選手が調印。IWGPヘビー級王座10度目の防衛戦となるオカダ・カズチカは挑戦者の勢いを認めつつ、掟破りの報復としてレインメーカー葬を予告。IWGP王座初挑戦となるSANADAは「ロス・インゴ内にも新日本内にも自分が勝って刺激を与えたい」と初戴冠を描いた。

 ビッグマッチ2・10大阪大会『THE NEW BEGINNIN in OSAKA』が3日後に迫ったこの日、「CHAOSvsロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」シングル5番勝負として組まれた3大タイトルマッチへ向けた調印式が行われた。

 至宝・IWGPヘビー級王座はロス・インゴ軍のSANADAが初挑戦を果たす。新日マット参戦から1年10ヶ月が経過したが、一番の目的は「俺は日本国内、そして世界。いろんな団体に出てきた中で、そのベルトが一番輝いて見えました」と魅力を感じたIWGPのベルトだった。しかも王者は絶対王者と化しつつあるオカダ。EVIL、内藤哲也がレインメーカーの軍門に下ってきたが、SANADAは「EVIL、そして内藤哲也を倒した男。これは倒しがいあるでしょう」とロス・インゴ軍としてのリベンジも見据えつつ、オカダ狩りによる初挑戦・初戴冠を見据えた。

 SANADAは今、新日マットで絶大な支持を集めるロス・インゴ軍に身を投じている。「今、新日本プロレス、いや日本のプロレス界でナンバー1ユニット」と自負するSANADAは「ロス・インゴ人気とそのIWGPのベルトが加われば、世界ナンバー1ユニットになる」と確信。自らがIWGPベルトを手にすることによって「ロス・インゴ内にも新日本内にも自分が刺激を与えたい」と新日マットの変革を描いた。

 迎え撃つ第65代王者・オカダは10度目の防衛戦。最多防衛記録V11がいよいよ視界に入ってきた。挑戦者としてのSANADAに「何も感じられなかったです。ベルトに対して絶対勝ってやるぞっていう。話さなくても行動で示すこともできると思いますし、それもなく、何かスイッチ入れさせないとダメなのかなと」と物足りなさを感じ、マイクによる自己主張を要求。呼応するようにSANADAも1・28札幌大会で「大阪でお前を終わらせてやる」とマイクアピール。そして前夜の2・7後楽園大会では掟破りの逆レインメーカーを敢行し、大SANADAコールを巻き起こした。

 ファンの期待感を大いに高めたSANADAをオカダも「本当のことを言ってくれって言ったら、話すようになって勢いもついてきたと思う」と認めるところ。逆レインメーカーについても「いい技だなと思いました。さすが俺の技」と自画自賛しつつ、「でもいい挑発してもらったと思います」と評価。一方で「でもやっぱり一番の使い手は僕だと思いますし、それを大阪でSANADAさんに食らってもらうことになります」と通告し、「逆にあれだけの声援が起きてなかったらおかしいと思いますし、あれだけの大歓声を起こした上で、そのお客さんも認めさせるのがチャンピオンだと思うので、しっかりやっぱオカダ強ぇなっていうぐらいまで大阪、激しい試合をして勝ちたい」と王者の風格たっぷりに言い切った。

 NEVER無差別級王座は元王者でもあるEVILが挑む。前夜の後楽園大会におけるIWGPタッグ戦(SANADA&EVILvsオカダ&後藤)では挑戦者がEVILで王者を撃破。昨年暮れから後藤から5度のピンフォールを奪ってきたEVILは「俺がNEVERを獲ってから、海外でなくしたあのNEVERのベルト、今回はそれを返してもらう」と2016年11月に第13代王者から陥落以来1年33ヶ月ぶり2度目の戴冠を見据えるばかり。「次は大阪で再び後藤洋央紀をダークネスな世界に飲み込んでやる」と自信満々に宣言し、「こんなに後藤洋央紀は俺に負けてるんだから何か変えてきた方がいいんじゃねぇか。楽しみにしてるよ」と通告する余裕も見せた。

 1・4東京ドーム大会で鈴木みのるを破って第17代王者となった後藤は初防衛戦。対EVILに分が悪い中、一抹の不安が残る。「昨夜、ダークネスワールド見せてもらいました。真っ暗で、決していい光景ではありませんでした」とIWGPタッグ戦を振り返った荒武者だが、「昨日の結果を引きずらず、必ず防衛したい」と気持ちを切り替えた。EVILから変化を要求されても、その必要なしと判断。ダークネスワールド対策を自らに課しつつ、「リング上みるからに少なくとも4体ぐらいの霊魂が見えますよ」とEVILに悪霊がとりついていると断定し、この一戦を“除霊マッチ"に定めた。

 IWGPジュニアヘビー級選手権試合は第80代王者・ウィル・オスプレイに高橋ヒロムが挑む。調印式に先立ち、自ら揚げたというフライドチキンをオスプレイにプレゼントしたヒロムはスーパージュニア公式戦以来の再戦へ向けて「俺は彼とシングルマッチをやるために8ヶ月も待ったんです。俺は今幸せですよ。彼と試合ができる。それは凄く幸せなことです。楽しみですよ。あとはリング上で見せるだけ」とキッパリ。初防衛戦となるオスプレイはヒロムからのプレゼントに感謝しつつ、「大阪は人気コンテストではない。幸運を祈るが、まだ力の足りないヒロム選手はベルトを獲ることはできないだろう」と返り討ちに自信をみせていた。

☆2/10(土)大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)『THE NEW BEGINNIN in OSAKA』15:30開場、17:00開始

◇第7試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
高橋ヒロム
(1/60)
ウィル・オスプレイ
[第80代王者]
※オスプレイ初防衛戦

◇第8試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合
[挑戦者]
EVIL
(1/60)
後藤洋央紀
[第17代王者]
※後藤初防衛戦

◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者]
SANADA
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ10度目の防衛戦


【調印式の模様】
※調印式前にヒロムがフライドチキンをオスプレイにプレゼント

▼ヒロム「何言えばいいですか? 大阪は絶対勝ちます! よし、決まったぁ!」

▼オスプレイ「ヒロム選手が持ってきてくれたチキンごちそうさまでした。ヒロム選手のことは大好きだし、ツイッターでもよくしゃべっているし、実際、自分たちは友達と呼んでもいい間柄だと思う。しかし大阪ではどちらが強いということが決まるだろう。試合展開は予想できる。ゴングが鳴った瞬間に地元のファンからヒロムコールが起こるんだろう。お前はヤングライオンとしてここで頑張ってきて、メキシコにも武者修行した。武者修行はメキシコに若手を送るのはやめた方がいいと思う。イギリスに送ってくれ。そしてそこで本物のチキンを食べさせてあげたいと思う。ただ、大阪は人気コンテストではない。幸運を祈るが、まだ力の足りないヒロム選手はベルトを獲ることはできないだろう。泣かないでくれ。(ヒロムが拍手。オスプレイからスタンディングオベーションを求められると立ち上がって拍手)悪いがIWGPジュニアチャンピオンシップで勝つのは俺だ。もう試合が待ちきれない気持ちでいっぱいだ。この親友・ヒロムとリングで戦うのが楽しみだ。チキンをくれるのだから親友以外の何物でもないよね」

▼ヒロム「(質疑応答となり手を挙げておいて)ないよ」

――チキンは岩手大会でオスプレイ選手から「ベルトがほしいならチキンでもご馳走してくれ」と言われて持ってきた?

▼ヒロム「そうですよ、彼はチキンが好きっていうのを知ってましたし、ツイッターでもやり取りしてたんでね。それはやっぱり礼儀をもってチキンをもって来るべきじゃないかなと思って今日持ってきました」

――ダブルミーニングはある?

▼ヒロム「ダブルミーニング? ホワット? ノー、ノー。それはないですね。ノー・ダブルミーニング!」

――東京ドームで敗れ、今回は泣きのリマッチになったが?

▼ヒロム「あれは彼には本当に感謝してるんですよ。1月4日で負けたらリマッチしない、俺はそういうふうに言いました。彼は快く受けてくれた。俺は彼とシングルマッチをやるために8ヶ月も待ったんです。俺は今幸せですよ。彼と試合ができる。それは凄く幸せなことです。楽しみですよ。あとはリング上で見せるだけだと思ってます」

――チキンは近くのセブンイレブンで買ってきたもの?

▼ヒロム「違います。自分で作ったんです。当たり前じゃないですか! 何てひどいこと言うんですか! 俺が作ったんですよ! 今日! 朝起きて! チキン買って! 揚げたんですよ! わかんねぇかな!? 俺は凄いショックですよ、今の質問。考えられない。俺は朝起きてチキンを揚げた。でも思い出した! オスプレイはフライドチキンじゃなくて、グリルチキンを食べたかった。申し訳ない!」

▼オスプレイ「大丈夫だ」

▼ヒロム「サンキュー・マイフレンド」

――8ヶ月ぶりのシングルだが?

▼オスプレイ「8ヶ月というのは大変長い期間だったと思う。スーパージュニアでも素晴らしい戦いを繰り広げた二人だと思うので、ここで言うなら美しいライバル関係と表現するのが妥当かなと思う。やはりこのIWGPジュニアヘビーというベルトがかかれば、この二人がどこかでまたかかわるということは必然だったと思う。これは大阪のファンにとっても自分たちにとってもエキサイティングで楽しみな試合だ」

――ヒロム選手が作ったチキンの味は?

▼オスプレイ「凄くおいしい。なので記者会見が終わったら全部食べたいと思う」

※調印、写真撮影後、オスプレイが退席すると突然笑い出し
▼ヒロム「記者会見って何だ? 調印式って何だ? こんなもののために俺を呼ぶなよ。記者会見だと? 何だ? 調印式だ? 何だ? 何だ? 何だ? わかんない、わかんない、わかんない。どうしたらいい? 俺はどうしたらいいんだ? メインのカメラどれだ? これか? 放送事故にしてやろうかぁー!」


【調印式の模様】
▼EVIL「昨日、宣言どおりオカダ&後藤を倒し、このIWGPタッグのベルトを防衛した。今日はNEVERの調印式と同時に、これの一夜明け会見だと思っている。そして次は大阪で再び後藤洋央紀をダークネスな世界に飲み込んでやる。こんなに後藤洋央紀は俺に負けてるんだから何か変えてきた方がいいんじゃねぇか。楽しみにしてるよ。以上だ」

▼後藤「昨夜、ダークネスワールド見せてもらいました。真っ暗で、決していい光景ではありませんでしたが、その光景をみせてくれたのはこのベルトだと思います。そしてこれから先もこのベルトとともにいろんな光景を見たいと思います。昨日の結果を引きずらず、必ず防衛したいと思います」

――何か変えた方がいいというのは、滝行のあとに2016年2月の大阪で現れた選手のことを指している?

▼EVIL「それは後藤に聞けよ」

▼後藤「滝行の前です。コメントでも言いましたけど、彼を呼ぶ必要はないですね」

――変える必要を求められているが?

▼後藤「もちろん。昨日の結果も踏まえてね。彼の妖力というか、自分の闘気を上回るものを感じました。それに対しての対策は必要かもしれないですね。それはまだ時間あるんでこれから考えます」

――EVIL除霊マッチと言っていたが?

▼後藤「リング上みるからに少なくとも4体ぐらいの霊魂が見えますよ。除霊してプレミアムな男を目指してた…俺はあいつの方が好きなんで」

――後藤選手の発言を受けて?

▼EVIL「ノーコメント」

――凱旋マッチが大阪・後藤戦だったが、対後藤とNEVERのベルトどちらが大きい?

▼EVIL「俺がNEVERを獲ってから、海外でなくしたあのNEVERのベルト、今回はそれを返してもらう。後藤に関してはWORLD TAG LEAGUE広島で1回、1月5日の後楽園で2回、そしておととい昨日と葬り去ってるんだよ。そこらへんはもう俺は余裕だぜ」


【調印式の模様】
▼SANADA「俺がなぜ新日本プロレスに来て、なぜそのIWGPのベルトに挑戦するのか。俺は日本国内、そして世界。いろんな団体に出てきた中で、そのベルトが一番輝いて見えました。そして今、新日本プロレス、いや日本のプロレス界でナンバー1ユニットにいる中で、ロス・インゴ人気とそのIWGPのベルトが加われば、世界ナンバー1ユニットになると思っております。そして対戦相手、オカダ・カズチカに関してはEVIL、そして内藤哲也を倒した男。これは倒しがいあるでしょう」

▼オカダ「昨日のタッグの選手権、負けてとても悔しいです。ホントにEVIL&SANADA組というタッグチームの強さというのは凄く感じました。でもしっかり切り替えて、次はこのシングルの、IWGPヘビーのタイトルマッチなので。EVIL、内藤、その二人ができなかったことをSANADAさんができるんであれば、ぜひ大阪の、日本の、世界の皆さんに見せてくれればいいんじゃないかなと思いますけども。誰もそれはできないと思います」

――前哨戦を通じてSANADA選手に挑戦者として手応えは感じている?

▼オカダ「そうですね。話さないなら話さないで僕は別によかったですけど、話せって言った意味は何も感じられなかったです。ベルトに対して絶対勝ってやるぞっていう。話さなくても行動で示すこともできると思いますし、それもなく、何かスイッチ入れさせないとダメなのかなと思って話せと。本当のことを言ってくれって言ったら、話すようになって勢いもついてきたと思うし、今日もSANADAさん、これだけしゃべるんだと、ちょっとびっくりしました」

――前哨戦を通じての手応えは?

▼SANADA「手応えはありますよ。大阪までも前哨戦以上のことが出ると思います」

――2・6後楽園大会でレインメーカーを使ったが?

▼オカダ「いい技だなと思いました。さすが俺の技っていう。でもやっぱり一番の使い手は僕だと思いますし、それを大阪でSANADAさんに食らってもらうことになります。でもいい挑発してもらったと思います」

――レインメーカーを使った意図は?

▼SANADA「感覚で勝手に出ただけですね」

――後楽園が大SANADAコールになったが、挑戦者に対するファンの期待、追い風は感じた?

▼オカダ「それ毎回感じてることなので、逆にあれだけの声援が起きてなかったらおかしいと思いますし、あれだけの大歓声を起こした上で、そのお客さんも認めさせるのがチャンピオンだと思うので、しっかりやっぱオカダ強ぇなっていうぐらいまで大阪、激しい試合をして勝ちたいと思ってます」

――大阪はCHAOSvsロス・インゴ5対5対抗戦になるが意識する?

▼オカダ「僕は問題ないなと。まさかあの外道さんがBUSHIさんのマスクを取るとは思ってなかったですし、それだけCHAOSも対ロス・インゴに関してはみんな気合入ってるんで何も問題ないと思いますね」

▼SANADA「うーん、ロス・インゴ内にも新日本内にも自分が勝って刺激を与えたいなとは思っております」

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