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2/20【リアルジャパン】3・29後楽園に“二人目"のドス・カラスJr.が父子で初来日 6月から『世界マスクドチャンピオンシリーズ』も開催へ

 リアルジャパンプロレスの新間寿会長、初代タイガーマスク、榛葉賀津也コミッショナーが7日、都内で会見。3・29後楽園大会にドス・カラス父子が参戦することが発表された。

 これまでドス・カラスJr.といえばアルベルト・デル・リオ、アルベルト・エル・パトロンなどのリングネームで活躍するアルベルト・ロドリゲス(本名)を指していたが、今回来日するドス・カラスJr.はその弟にあたるギジェルモ・ロドリゲス。“ギジェルモ版”ドス・カラスJr.は日本マット初参戦となる。対戦カードは「ドス・カラス&ドス・カラスJr.&Xvsvsレイ・アンヘル&エル・ペロ・デル・アキータ&X」で、45分3本勝負の形式で行われる。

 また会見で新間会長は6月から初代タイガーマスク認定『世界マスクドチャンピオンシリーズ』を開催すると発表。最低12選手参加のトーナメントで世界各国からマスクマンを集めるという。

 3・29後楽園大会の決定事項および会見の模様は以下の通り。


【リアルジャパン】3/29(木)東京・後楽園ホール『新間寿プロデュース 初代タイガーマスク・佐山サトル認定 “原点回帰"プロレス第2弾』17:30開場、18:30開始

▼ルチャ・リブレ リアルジャパンスタイル 6人タッグマッチ
X
エル・ペロ・デル・アキータ
レイ・アンヘル
(3/45)
X
ドス・カラスJr.
ドス・カラス
vs

[出場選手]
スーパー・タイガー
“大鵬三世"納谷幸男
ほか後日発表

【会見の模様】

▼新間「原点回帰ということで、私もその(第1弾大会=17年12・7後楽園ホール)後、新日本プロレスのビデオをいろいろと見ましたけれども、あの時代こそがプロレスだったと。力道山、そして私がいた新日本プロレスが本当のプロレスであったと痛感するしだいです。今回、社団法人タイガーマスク後援会をつくりまして、私とタイガーが顧問に就任した会社の会長に理事長になっていただきまして、“新間さん、佐山先生、むかしのプロレスをするのであるならば、私は全面バックアップします"ということで、先月から、去年の暮れから私はまず一番にメキシコの方に連絡を取りましたところ、“セニョール・ティグレ(タイガーマスク)とセニョール・シンマが新たにプロレスを起ち上げて古き良きプロレスに戻すんだという趣旨でやるならば、我々は全面的にバックアップしたい“ということで『旧UWA』を今一度立ち上げようということで、新しいUWAの組織をたちあげることにいたしました。3月の試合については4名のドス・カラス親子を中心に、来日することが決定いたしました。これを機会にカナダからもアメリカからも、そしてヨーロッパからもいろんな人を通じてタイガーマスクがプロレスにカムバックしてむかしの新日本プロレス時代のようなプロレスをするんだと、我々も協力したいという申し出もあるものですから、シリーズを少し今年の後半から回数を増やして、メキシコ、アメリカ、カナダ、ヨーロッパから外国の選手を中心に呼んで、そしてその合間に私どものバックアップをしてくれるタイガーマスク後援会の会長のもっとも好きなスタン・ハンセンとタイガー・ジェット・シンを今年中に名誉ゲストとして呼びたいと考えております。6月から初代タイガーマスクと相談いたしまして、初代タイガーマスク認定の『世界マスクドチャンピオンシリーズ』を開催したいと思っております。これには全員がマスクを被ってトーナメント制において、6月、9月、12月に決定戦、それともトーナメントを9月に終了するか、それはまた平井社長と相談してやっていこうと思っております。しかし、私が言いたいのは、初代タイガーマスクが、セニョール・ティグレがもう一度リングに立つんだという、そういう声だけで多くの人々が自分たちもそこへ参加させてくれという声を上げてくれる。そしてむかしのように金曜日の8時に、子どもから老人までみんながリングに夢を託すような試合を挙行していきたいと。多くのことでコミッショナーの方にも多大なご足労をいただくと思いますけども、タイガーマスクのカムバックと3月29日にはドス・カラス親子とそのほかのメキシコの選手たちが参加してくれて、プレ「世界マスクドチャンピオンシリーズ」(前哨戦)として3月29日、開催したく思っております」


▼初代タイガー「3月29日、新間(会長)がプロデュースしたらこの通りです。これだけではなく、さらに深い世界、今年はさらにもっと大きくなっていく要素が含まれる、いろんな大会がおこなわれていきます。今年一年、新間プロデュース、飛躍する年でありますので、みなさんビックリするような仕掛け、醍醐味を味わっていただきたい。『原点回帰』はそのためにおこなう企画であります。『原点回帰』があってこそこの大会ができるという大会であります。もし『原点回帰』がなくこの大会がおこなわれれば、我々はただのルチャリブレをやっただけ、ただのプロレスをまたいまの段階に戻すだけ。そうではありません。もっと深みがあって、この大会を考えているのが新間寿です。このことをよくおわかりになって、なぜ『原点回帰』が大切で、そしてこの大会がおこなわれていくのか、そして6月、9月、12月ともっと大きな大会になっていきます。それもすべて『原点回帰』の基本があっての話です。なぜこれをおこなったか、よくわかっていただけるように、みなさんご配慮をしてください」

▼榛葉コミッショナー「『原点回帰』第2弾ということで、私にとりましてプロレスは、佐山さんの前に佐山なし、タイガーのあとにタイガーなし、佐山サトルが私のプロレスのすべてですが、3本勝負というまた懐かしい昭和の原点に戻ったこの大会で、6月、9月、12月と楽しみがどんどん膨らんでいく。その新たな原点ということで、いちプロレスファンとしてもコミッショナーとしても楽しみにしてるところでございます。私にとりまして3本勝負の原点は、サミー・リーがイギリスの、少し日本より小さなマットで竹刀を持って、リングを縦横無尽に飛び跳ね3本勝負をやっていたのを見た記憶がございますが、あらためて今回ルチャの3本勝負ということで、我々、リアルジャパンの選手も大いに刺激を受けて中身の濃い試合をしていただけるものと確信をしているところでございます。ぜひご支援を賜りますようにお願いを申し上げまして、コミッショナーからのご挨拶とさせていただきます」

――リング復帰の時期などについて具体的に考えていることは?

▼初代タイガー「なるべく3月29日に間に合いますように、すごいハードトレーニングをしまして、ちょっといま脚を痛めて、脚の運動をやりすぎて、現役時代と同じような運動をしようと思って当時と同じ数の脚の運動をやっていき、脚から腰にきてちょっと痛めているようなかたちですので、これがいつ回復するのかが楽しみで、そしたらまたハード練習に戻っていきます。そのできによって変わってくる。ボクはタイガーマスクなので、ヘンな試合はできないので、ちゃんとした動きをしなくてはならないプレッシャーがあります。それができなければやめます。3月29日はや復帰は難しいかもしれない。しかしちゃんと動きができる自信ができたときにやる。こういうことですね。スローみたいな動きではイメージができないので、これは宿命というか背負ったものがありますので、そこだけはファンのみなさんの前で夢を潰さないように頑張らなければいけないと思います」

――現状では3・29にリングに上がれる可能性は?

▼初代タイガー「まったく見えないです。今日も医者にいってきたんですけども、かなりすごい練習をしましたので、脚はパンパンです。ズボンが合わなくなるくらいやったんですけども、それが支障で、いまケガしてる状態ですので。ケガというか、痛んでる状態です。それを調整しながらやり直していかないといけないと思います。3月29日にかけてますので。もしよければ、今日ケガが治るようでしたら、いまから山にいってトレーニングしようと思ってました」

▼新間「私は新日本プロレス時代、控室というのは、選手、レフェリーのみであって、社員または観客の控室ではない。これが基本でした。私は最初、リアルジャパンにいってビックリしたのは、一般の人たちがどんどん控室に入ってくる。佐山のところへどら焼きを持っていったりケーキを差し入れたり、どうぞこれ食べてくださいというおまんじゅうをいただいたり、またケーキをパクついてみたり、こういう行為がどんどんタイガーマスクの気持ちを萎えさせていくんじゃないかと。私が昨年とうとう我慢できなくなって、控室というのは選手以外入室禁止だと。いままでフリーパスで入ってきた人は、私がその入口に立っていると、入ろうとしたときにあえて平井を怒鳴りつけて見せしめにして、一般の方々を控室の中に入れませんでした」

▼タイガー「ありがとうございます。『原点回帰』は、新間が全部やってくれました。いままでおかしいな、なんでこんな風になっちゃったんだろう、なんでプロレスってこんななっちゃったんだろうという世界をすべて復活させてくれました。『原点回帰』でさっき説明したように、(来日する)レスラーたちもツネ(新間寿恒)さんともよく話すんですけども、ストロングスタイルで飛んでくれと。飛ぶのもすべてOKです。ただしストロングスタイルで飛んでほしい。ストロングスタイルの試合をしてくれと全部リクエストして、全部叶う選手たちを選んでくれて日本に呼んでくるのが今回の選手たちの姿です。いわゆるふつうのルチャリブレの選手を呼んだつもりはまったくありません! それから、今年の6月以降になってもまたそれが続きます。いろんな選手がくるでしょうけども、それはむかしの新日本プロレスみたいなストロングスタイルの選手でちゃんとできる選手が我々のリングに上がってくる予定です。新間がおこなったことは、控室の問題からすべてを変えてくれました。これは本当に感謝すべきです。我々が感謝する、ファンの方々も感謝していいと思います。感謝してもらいたいくらいのつもりでおります。私も、あんまん食べるのやめました。これも感謝です。チョコレートも…どら焼きも…です」

▼新間「なにはともあれ、リアルジャパンは本当に生まれ変わります、生まれ変わりました。そして『原点回帰』で、我々が夢を膨らませた初代タイガーマスクをアントニオ猪木を藤波辰爾を長州力を、多くの人々が見たかったあの新日本プロレスを今一度。私の息子が日体大におりました、レスリング部で大田区の大会で優勝し、54キロ級で、東京都では4位でした。その人間たちが新日本プロレスの道場へトレーニングしにきました。日体大のレスリング部の連中が音を上げて帰りました。自衛隊の連中がその後、新日本プロレスの道場にきました。その人たちも新日本プロレスのトレーニングは世界一のトレーニングだと言って、自衛隊のレスリング部の連中も舌を巻いて、“私どもは本当に新日本プロレスの道場を尊敬します"との言葉を残して練習に励んで帰ってくれたことを覚えております。新日本プロレスの道場というのは、それほど凄い練習量があって、それほど素晴らしい緊張感を持ちつづけた道場でした。ときどきその道場の件を佐山ちゃんと話をしますけども、あの頃は本当に2時間でも3時間でも極め技をお互いが極めっこしながらやっていた。汗みどろになって一生懸命になって時間を見たら3時間、4時間経っていたと。そういうような練習時間だそうです。ときどき選手同士でいさかいがあって、喧嘩もあったそうです。喧嘩である選手を左のキック一発で彼(タイガー)が倒してしまったこともありました。その選手の名前は言いませんけども、新日本プロレスというのはすべて真剣勝負だと。それを6メートル40(センチ)の観客が見るリングの上で表現していた選手たちに私はいまだに誇りを持っております。こういう人たちといっしょに過ごした青春というものはいまだにまだ自分の肉体、心の中に残っております。タイガーが進める原点回帰プロレスを3月、6月、9月、12月。来年は大きな会場でやりたく思っております。なにはともあれ、3月29日、この第2回目(原点回帰プロレス)、そしてスーパー・タイガーと大鵬の孫、納谷幸男(の試合)を楽しみにしていただければと思います」

――UWAを立ち上げるとは?

▼新間「(フランシスコ・)フローレスさんは亡くなってます。娘さんがいるんですよ。(カルロス・)マイネスという参謀が、ボクみたいな役割の人がいたんですけども、ボクは今年中にマイネスさんとフローレンスさんのお墓参りにメキシコにいこうと思ってます。UWAはフローレンス、マイネス、そして息子が呼んだ選手たちの子息がいますから、そういう人たちと連絡をとってUWAを今一度立ち上げて、会長には一般社団法人初代タイガーマスク後援会の大倉満理事長に就任していただき、UWAの組織を新しく立ち上げて、年に何回かUWA主催でリアルジャパンと組んで大きな大会をやろうかなと考えております。(創設時の)IWGPは自分も楽しかったけれども、すごいことができたなと思ってね。榛葉先生もいらっしゃるし、タイガーも脚と腰が治れば。彼もすごいアイデアを持ってますからね、そういうアイデアを口にして実行できるのは、まだ私は2年はできると思うので、その2年間にヨーロッパにでもどんどん脚を伸ばして会いにいきたいと思ってます」

――納谷幸男の対戦相手は?

▼初代タイガー「もうちょっと(時間を)ください。(候補が)ひとりいたんですけども試合が被っていたので。まだ(候補が)2、3人いるそうです」

――今年のリアルジャパンは、原点回帰のシリーズがつづく?

▼初代タイガー「そうです」

▼新間「今年一年はそれでつづけようと思ってます」

▼初代タイガー「楽しみですね。むかしのプロレスが復活する。(新間会長が)全部やってくれたんですね、本当に感謝しなければなりません」

――トーナメント参戦選手は何名くらいに?

▼新間「最低12人くらいは」

――世界各国から?

▼新間「ハイ。日本側の代表も2人くらい。平井社長とよく相談しながらやっていこうと思っています。平井はどうしても情がすぎてしまって、一回ウチ(リアルジャパン)に参戦していただいた選手をどうしても情がすぎてしまってということだから。今回は『原点回帰』だから、私は『原点回帰』のプロレスだけをめざしていこうじゃないかと。こういう選手は要らない、この選手はどうしても出てもらいたい、そういうのをプロモーター、ブッカーとして選ぶべきだと思う。いままで出場していたので、私は出るのは当たり前みたいな感覚は違うだろうと。苦しいときも手伝ってくれた選手、そういう人たちにもキチッと平井は礼を尽くしていると思うし、今回は私の『原点回帰』で新間プロデュースと謳っている以上は私の意見に従ってくれということで私が取捨選択をさせてもらってますから。ということで、よろしくお願いいたします」

プロ格 情報局