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5/1【NOAH】GHC&三冠W挑戦の丸藤に杉浦「二兎追う者は…」 タッグ戴冠の潮崎&清宮は“完全決着"宣言 GHCヘビー&タッグ王者が会見

 4・29新潟大会でGHCヘビー級王座初防衛に成功した杉浦貴と、GHCタッグ王座奪取に成功した“ゴーカイ"潮崎豪&清宮海斗組が1日、都内事務所で会見。それぞれ王座戦を振り返ったうえで、5・29後楽園大会での次期防衛戦に向けた思いを語った。

 杉浦は小峠篤司の挑戦を退けて初防衛に成功。小峠の頭突きで両者大流血の死闘となった。杉浦は試合後に病院へと直行。医療用のホチキス(ステープラー)で傷口を縫合し、この日の会見にも額4か所にホチキスが刺さったままの姿で出席した。

 「もともと電車とか乗ってると見られる部分はあるんだけど、こういうことがあると二度見されるよね」と笑った杉浦ではあったが、改めて小峠を「強い相手だった」と称賛した。

 次期挑戦者は名乗りを上げてきた丸藤正道に決定。全日本チャンピオンカーニバルを制覇した丸藤は、全日本5・24後楽園大会では三冠ヘビー級王座挑戦も決まった。わずか5日スパンで三冠、GHCの両王座に挑戦する形となる。

 杉浦は「二兎を追う者はなんちゃら…って言うでしょ。そういうことなんじゃないの?」と釘を刺したものの、「彼が向こうでやること(全日本の三冠戦)については、俺は何の興味も意味も感じてないんで、俺にとっては関係ないこと。彼が忙しいだけ」とキッパリ。間接的にGHC王者としての誇りをむき出しにした。

 “脱杉浦・丸藤"が新生ノアの一大テーマとなっていたなか行われる両雄によるGHC戦。杉浦は「何回もやってきた相手ですけど、俺がチャンピオンとしてやるのは初めてだと思うんで、楽しみにしてます」と語った。同じ旗揚げメンバーで、苦楽をともにしてきた「戦友」だけに、「若いヤツらに『見とけよ』って感じだね」と、世代交代を狙う現中心世代にその“重み"を見せつける構えを示した。

 新GHCタッグ王者となった“ゴーカイ"潮崎&清宮組も会見。“ゴーカイ"をかつての“三沢&潮崎組"に重ね合わせていた潮崎は「夢を叶えた…と同時にね、このベルトを獲ったことで夢がまた始まった」と語り、GHCタイトル史上最年少戴冠記録を塗り替えた清宮は「記録に関してはうれしいですし、これからも塗り替えていければな…とは思いますけど、今からチャンピオンとしての戦いというモノを皆さんに見せていきたいなと思います」と話した。

 5・29後楽園大会では前王者の“ジ・アグレッション"中嶋勝彦&マサ北宮組相手のリターンマッチに臨む。新潟大会では北宮のスピアーを清宮が巧みに首固めで切り返してギリギリで決勝3カウントをもぎ取ったものの、アグレッションはその“勝ち方"を不服として試合後に急襲。北宮がサイトースープレックスで清宮を、中嶋がバーティカル・スパイクで潮崎をそれぞれKOして再戦を迫った。

 潮崎は「清宮はあの二人からの攻撃を耐えて耐えしのいで、一筋の光をつかんで勝ちにつなげた。新潟はあの勝ち方で俺は良かったと思ってます。耐えることを通じて清宮の気持ちも感じましたし、戦いを通じてGHCタッグベルトへの思いも見えたので、それをバカにするのであれば、次のタイトルマッチで完全に黙らせて返り討ちにしてやります」と改めて通告。

 清宮も「前チャンピオンが試合後に奇襲する…というのは珍しいことだと思うんですよ。それだけ納得がいかなかったということだと思うんで、リマッチではしっかり僕がタイガースープレックスで取って、チャンピオンとしてしっかり完全決着をつけたいと思います」と宣言し、「僕としてはまだまだ潮崎さんに先に行かれてる部分があるので、しっかり追い越していければという思いが強い」と相棒の潮崎への対抗心も垣間見せた。

 会見における杉浦、潮崎&清宮組の詳細コメントは以下の通り。


【杉浦会見の模様】
――改めて王座戦を振り返って?

▼杉浦「小峠については、最初は物足りない感じはしたんだけど、いざやってみたら…強い相手でしたね。彼はもっとヘビー級で、もっともっと自分をアピールして上に行って欲しいですね」

――丸藤との王座戦に向けて?

▼杉浦「何回もやってきた相手ですけど、俺がチャンピオンとしてやるのは初めてだと思うんで、楽しみにしてます」

――額の傷がホチキスのようなもので止めてあるが、どんな処置をした?

▼杉浦「試合後に病院行って、医療用のホチキスで4か所バチンバチンと止めて傷口をふさいでる状態。これまで糸で縫合することは何回もあったけど、今回の医者はなんか…めんどくさかったのか分からないけど、ホチキスでバチンバチンってやりやがって…(笑) 麻酔最初打ったんだけど、普通はちょっと時間をおいてから縫ったりするモンだけど、麻酔打ってすぐバチンバチンってやるもんだから痛くて…。全然麻酔効いてねえよ!…って。でもデスマッチやってる人って、こういう感じなんだろうな…って」

――町で他人の視線が気になることは…

▼杉浦「もともと電車とか乗ってると見られる部分はあるんだけど、こういうことがあると二度見されるよね(笑) 一回ぱっと見て目そらして、『え?』ってまた見られる…っていうね(笑)」

――改めて今、このタイミングで迎える丸藤戦を迎えることについて?

▼杉浦「俺にとっては別に次の挑戦者は誰でもいい…って感じだったんだけど、今忙しい彼が来た。今はもう(全日本チャンピオンカーニバル優勝という)結果が出てるけど、新潟の(挑戦表明)時にはまだ出てなかったからね。その状況でそう言ってきたっていうのは、彼もそれなりに自信があったのかな…とは思いますけどね」

――他団体のことは知らない…とは言っていたが、丸藤は三冠ヘビー級王座への挑戦も決定的で、おそらく5月の同時期にGHC戦と三冠戦を戦うことになりそうだが?

▼杉浦「二兎を追う者はなんちゃら…って言うでしょ。そういうことなんじゃないの? でも、彼は欲張りだよね」

――そう簡単には獲れないと?

▼杉浦「丸藤とGHC懸けてやることについては素晴らしいモノを提供したい…というものはあるけど、彼が向こうでやること(全日本の三冠戦)については、俺は何の興味も意味も感じてないんで、俺にとっては関係ないこと。彼が忙しいだけ」

――三冠戦に勝とうが負けようが関係ない?

▼杉浦「そうだね」

――改めて丸藤正道という存在は?

▼杉浦「戦う前に言うのもナンだけど、ノア旗揚げからずっと一緒にやってきて、前も言ったけど“戦友"っていうかね。ともに戦って、団体を守ってきた戦友という気持ちは強いです」

――“杉浦・丸藤を超える"ことを目指す流れがひじょうに強まっている状況下で、二人がGHC戦を行うことについて?

▼杉浦「若いヤツらに“見とけよ"って感じだね」

――改めて警戒点は?

▼杉浦「最近の動きだけじゃなくて、彼はひらめきとか凄いからね。どういう動きをしてくるか分からないところもあるから。そういうところは気をつけたいと思ってるけどね」


【潮崎&清宮組会見の模様】
――改めてタッグ王座戦を振り返って?

▼潮崎「清宮とグローバル・タッグリーグ戦を制したうえで、このベルトを獲る…ということは、自分のなかでひとつの夢ではあったので、それが叶ったということに対しては強い思いがあります。一言、うれしかった。でも試合後、ジ・アグレッションの力ずくの行動を受けてリマッチすることになりましたけど、タッグリーグ戦を乗り越えて、その先にベルトへとつながった。これは清宮海斗の頑張り、粘り、そういうもののおかげだと思ってます。次のタイトルマッチでは潮崎豪というものもしっかりお見せしたうえで、キッチリと3カウント、勝ちというものをつかみたいと思います」

▼清宮「タッグリーグ戦はすべて潮崎さんに手を引っ張ってもらうような形だったので、自分がもっと行かないといけない…という気持ちがあって臨んだタイトルマッチでした。そこで僕がチャンピオンから直接3カウントが取れたのが、凄く価値のあることだなと思っています」

――5・29後楽園大会でのタッグ王座戦に向けて?

▼潮崎「新潟のタイトルマッチは、俺が清宮の足を引っ張った感じもあって、自分は何もできてないない状況でもありましたし、清宮に凄く引っ張ってもらったと思っています。それと同時に感謝もしてますし、清宮と一緒にこのベルトをつかめた…というのは、自分にとって忘れられないことになりました。そしてジ・アグレッションのリマッチ要求。こういう状況はなかなか経験したことがないこと。新潟のタイトルマッチ以上に気を引き締めていかないといけないな…と思っています。ただ、あの二人は僕らの勝ち方が気に入らなかったみたいですけど、清宮はあの二人からの攻撃を耐えて耐えしのいで、一筋の光をつかんで勝ちにつなげた。新潟はあの勝ち方で俺は良かったと思ってます。耐えることを通じて清宮の気持ちも感じましたし、戦いを通じてGHCタッグベルトへの思いも見えたので、それをバカにするのであれば、次のタイトルマッチで完全に黙らせて返り討ちにしてやります」

▼清宮「潮崎さんがおっしゃったように、前チャンピオンが試合後に奇襲する…というのは珍しいことだと思うんですよ。それだけ納得がいかなかったということだと思うんで、リマッチではしっかり僕がタイガースープレックスで取って、チャンピオンとしてしっかり完全決着をつけたいと思います」

――清宮選手はGHCタイトル史上最年少戴冠記録を作ったが、ベルトを獲った実感はわいてきた?

▼清宮「ノアでずっと挑戦者としてやってきましたけど、ベルトを獲ったことで今までとは違う、チャンピオンとしての立場になりました。記録に関してはうれしいですし、これからも塗り替えていければな…とは思いますけど、今からチャンピオンとしての戦いというモノを皆さんに見せていきたいなと思います」

――プレッシャーが強い? それとも期待感が強い?

▼清宮「新しいことにチャレンジしていけるワクワク感のほうが強いです」

――潮崎選手は夢が叶ったと言っていたが、今度は王者としてどうタッグ戦線を引っ張っていく?

▼潮崎「夢を叶えた…と同時にね、このベルトを獲ったことで夢がまた始まった。そう思いますし、清宮とのタッグっていうのは、かつての自分がそうだったように、やられてやられてそこから活路を見い出す。そんな戦いが続いていくと思うんでね。しっかりとチャンピオンとしてすべてを受け止めて、清宮とタッグチャンピオンらしい戦いを見せていきたいです」

――チームとしての課題は?

▼潮崎「新潟大会ではタッグチームらしい動きがほぼ無かったので、そこに悔いが残ってるので、逆に言えばそこをもっともっと見せられるようになれば、もっともっと強いタッグチームになれると思っているので。これからチャンピオンとして試合を重ねていくこと自体が、この“ゴーカイ"タッグを強くしていくことにつながると思うんで、ファンの皆さんには楽しみにしてもらえれば…と思っています」

▼清宮「タッグチームとしての動きはこれから自然に出てくると思うんですけど、僕としてはまだまだ潮崎さんに先に行かれてる部分があるので、しっかり追い越していければという思いが強いです」

――チャンピオンらしい戦いの定義とは?

▼潮崎「これがシングルならまた違うと思うんですが、タッグらしい潮崎&清宮ならではの動き、潮崎&清宮ならではの試合、というものを確立していって、自分たちで試合を創り上げていきたい。まだまだ伸びシロのあるチームだと思うので、チャンピオンとしてどっしり構えるつもりもないですし、チャンピオンでも戦いに関してはチャレンジャーのつもりで、試合に臨んでいきたいと思っています」

▼清宮「チャンピオンになったからといって、一気に強くなったということでもないと思うんで。まだまだやられる場面はあると思うんですけど、やられても立ち上がるという姿勢を、チャンピオンとして、団体のトップとしてしっかり見せていきたいと思います」

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