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6/13【全日本】世界タッグ戦返り咲きで諏訪魔&石川「全盛期を確立」、崔は暴走大巨人の「化学反応」を警戒

 6・30札幌大会で世界タッグ選手権試合を争う第82代王者組・崔領二&ディラン・ジェイムス、挑戦者組・諏訪魔&石川修司が13日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。5ヶ月ぶり2度目の戴冠を狙う暴走大巨人は「次の全盛期のピークにもっていく準備はできてる。あとはこのベルトを獲れば俺ら確立する」と宣言。2度目の防衛戦となる崔は「能力がそもそも高い選手たちが組んで物凄い化学反応を起こしてるイメージ」と進化を続ける挑戦者組に警戒を強めた。

 3・25さいたまSA大会で世界タッグを奪取した崔&ジェイムスは6・3神戸大会でTAJIRI&KAIを退け、初防衛に成功した。その試合後、すでに挑戦を表明していた暴走大巨人の石川が直接アピールし、6・30札幌大会でのタイトルマッチが決まった。

 諏訪魔&石川は2・3横浜文体で第79代王者組から陥落して以来、約5ヶ月ぶりの返り咲きを狙う。昨年は下半期後半にタッグを結成しながら、最強タッグ優勝の実績もあってプロレス大賞の最優秀タッグチーム賞に選ばれた。が、タッグ王座陥落後はタッグチームとしての存在感を示しているとは言いがたい。だからこそ、「自分たち暴走大巨人が全日本を引っ張っていく、盛り上げていく意味で二人が持ってる世界タッグのベルトが必要」(石川)と今回のチャンスに燃えている。

 新型ラストマウンテンに加え、前夜の6・12後楽園大会では新連係・境川も初公開したばかり。暴走大巨人の進化はとどまるところを知らず、石川は「新しい何かは組んでる限り模索していきたいんで、変化していくことが成長かなと思うんで。去年以上のものをみせないと意味がないと思うんで、タッグなり、個々の身体能力もそうですけど、どんどん上げていきたい」とキッパリ。諏訪魔も「新型ラストマウンテン出ちゃうわ、境川出ちゃうわで絶好調」と豪語し、「次の全盛期のピークにもっていく準備はできてる。あとはこのベルトを獲れば俺ら確立するんだってところにきてる」と世界タッグ奪回で再びタッグチームとしての存在感を広く知らしめる構えをみせた。

 迎え撃つ崔&ジェイムスは6・3神戸大会でTAJIRI&KAIを退けて以来、2度目の防衛戦。崔は6・19帯広大会でヨシタツとのアジアヘビー級王座V2戦を控え、ジェイムスは前夜の6・12後楽園大会で宮原に敗れはしたものの三冠戦で激闘を繰り広げたばかり。「防衛戦がたくさんあってモチベーション上がる」と言う崔は、「世界タッグのベルトを獲ってから重みというのを毎日、僕自身感じて、ちょっと別格」と歴史あるベルトを巻く男としての責任感をひしひしと実感している。

 しかもV2戦の相手は強敵中の強敵といえる暴走大巨人。「正直いつか来るなと思ってました。間違いなく日本で一番凄いタッグ」、「向上心も高いし、個人個人の能力がそもそも高い選手たちが組んで物凄い化学反応を起こしてるイメージ」と評した崔は挑戦者組を警戒しつつ、「この二人とぶつかり合えるのを正直うれしく思います。歴史に残る試合を残したい」と武者震いを隠せない。ジェイムスも「全日本、そしてプロレス界の中でも強くてキャリアのある二人を今回の防衛戦で超えることができれば、このベルトの価値も高められる」とタッグの至宝死守を誓っていた。


【会見の模様】
▼石川「今年の2月にベルトを失って、それから結果らしい結果が全日本プロレスのリングで出せていないので、今回の挑戦チャンスだと思うので、自分たち暴走大巨人が全日本プロレスを引っ張っていく、盛り上げていくという意味で今、二人が持ってる世界タッグのベルトがどうしても必要なんで、我々が勝ってベルトを腰に巻いて、下半期、我々が主役になっていきたいと思います」

▼諏訪魔「やっぱしこのベルトがあればもっと俺たちの価値は世間にアピールできるんでね。全日本のチャンピオンじゃないのに、タッグを世間に語れないよというのを凄く感じますね。どうしてもこのベルトが今、俺らに必要なんだと。俺らを業界に響かせるタッグチームという夢があるわけなんで、それにはまずは全日本でチャンピオンでいなきゃいけないんだというものはこの2月からの空白の時間に感じました。相手はでかいし、昨日の三冠戦をみても激しい戦いしてるななんて思ったんでね。ここはやっぱ全日本プロレスらしい正面と正面でぶつかり合う肉弾戦じゃないけど、そういう戦いをして、最後に立ってるのは俺ら暴走大巨人なんだという気持ちで挑戦したいと思います」

▼ジェイムス「この二人は全日本の中でも特に大きな選手で、日本のプロレス界においてもでかくて力強い選手たちだ。今はベルトを守ることだけを考えている」

▼崔「名古屋で野村選手とアジアヘビーの防衛戦、そして神戸でTAJIRI&KAIと世界タッグやらせてもらって、今回のシリーズで帯広でヨシタツ選手と、山本選手ですね。世界タッグも。防衛戦がたくさんあってモチベーション物凄く上がるし、この世界タッグのベルトを獲ってから重みというのを毎日、僕自身感じて、ちょっと別格だなと、そんな価値のベルトで。暴走大巨人、シリーズ終わりに組まれましたけど、正直いつか来るなと思ってました。間違いなく今、日本で一番凄いタッグかなと思います。この二人とぶつかり合えるのを正直、物凄くうれしく思います。歴史に残る試合を必ず残したいなと思います」

――チャンピオン・カーニバルでそれぞれ敗れているが、王者組の印象は?

▼諏訪魔「まだガチっと当たってない部分があるんで、そこは読めない部分がある。チャンピオン・カーニバルで負けてるというのは俺ら二人には物凄く引っかかってる部分があるんで、そこをこのタッグで払拭したいなというのがありますね」

▼石川「タッグチームとしてはタッグの連係とか見なかったけど、神戸を見てて個の力が凄いので、土壇場で逆転できる力を持ってるんで。ディランにいたってはかなりパワーがあるんで、逆にベルトがせっかくかかってるんで、ディランと思い切り、どっちが壊れるかぐらいまでぶつかり合いたいなというのがありますね」

▼崔「僕の中での分析はこの二人は本当にプロレスに対する取り組む姿勢が他と別格というかね。凄くまっすぐに向き合ってて、向上心も高いし、個人個人の能力がそもそも高い選手たちが組んで物凄い化学反応を起こしてるイメージですね。じゃなければ去年の最優秀タッグ、普通あんな短期間ではないんで。印象的には個々の能力もそうなんですけど、二人の相性が合ってるなと。凄く噛み合いながら高め合ってるなって、そういう恐ろしさは感じますね」

▼ジェイムス「全日本、そしてプロレス界の中でも強くてキャリアのある二人を今回の防衛戦で超えることができれば、このベルトの価値も高められると思っている」

――新連係も出るなど進化、さらなる全盛期を実感しているのでは?

▼石川「新しい連係もそうですし、ラストマウンテンの入り方もそうですし、新しい何かは組んでる限り模索していきたいんで、変化していくことが成長かなと思うんで。去年以上のものをみせないと意味がないと思うんで、タッグなり、個々の身体能力もそうですけど、どんどん上げていきたいなと思います。一回それを30日にピークに持っていって強敵の二人ですけど、ベルトを奪いたいなと思います」

▼諏訪魔「新型ラストマウンテン出ちゃうわ、境川出ちゃうわで絶好調。またまた次の全盛期のピークにもっていく準備はできてる。あとはこのベルトを獲れば俺ら確立するんだってところにきてるんだと。高みを目指してやっていきてぇなと思って気合入ってますね」

――三冠負けた悔しさを個々にぶつける?

▼ジェイムス「昨夜は宮原に負けてベルトを獲れなかったのは崔さんやファンに申し訳ない気持ちだし、北海道で続く長いツアーでトレーニングに励んで必ず挽回したい」

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