プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/13【全日本】世界ジュニア戦へ会見 青木「徹底的に潰しにいく」、中島「自分の道を切り開く」

 7・1札幌大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を争う第47代王者・青木篤志、挑戦者・中島洋平が13日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。中島との差を強調した青木が「徹底的に潰しにいく」と予告すれば、中島は全日ジュニア、世界ジュニア、そして打倒・青木にかける思いを原動力に「自分の道はしっかり自分で切り開いていきたい」と初戴冠を誓った。

 7・1札幌大会で3度目の防衛戦となる王者・青木に挑戦するのは中島。青木有利の下馬評は否めず、前夜の6・12後楽園大会での前哨戦も青木が圧倒した。その試合後のコメントで中島を酷評した青木は、一夜明けたこの日、口調こそ柔らかかったものの、「本質的に何が足りなくてベルトに届かないのか、今一度わかってもらいたい」と改めて中島への物足りなさを口に。「ベルトに対する気持ちは俺の方が上」、「はっきり言います。実力差はかなりある」と差を強調しつつ、「彼の本気を見たい」と望んだうえで、「徹底的に潰しにいきます」との構えをみせた。

 悲願の初戴冠を狙う中島だが、旗色は悪いといわざるをえない。言われるまでもなく「チャンピオン・青木篤志という壁の高さはもちろんわかってるんですけど、昨日覆せなかったのは今言った実力差というところだと思います」と痛感してはいるが、だからといってジュニアの頂点をあきらめる気はさらさらない。「全日本ジュニアをもっともっと盛り上げる。そのためには僕が一番全日本プロレスの中心にいく。そのためにはこのベルトも必要だし、ベルトを巻いた青木篤志を倒すということが必要」との決意を原動力とするつもりで、「自分の道はしっかり自分で切り開いていきたい」と誓うばかりだった。

【会見の模様】
▼中島「7月1日、世界ジュニアの挑戦が決定したんですけど、あくまでもこの挑戦にこぎつけたことも、そして7月1日、そこも絶対にゴールではなく、そこをスタートにしないといけないと思ってます。いろんな見方というか、そういうのはもちろん僕の耳には入ってきてますけど、自分の道はしっかり自分で切り開いていきたいと思います」

▼青木「世界ジュニアの挑戦が中島選手に決まったということで、自分はこのベルトをしっかり守っていきたい。それだけです」

――昨日から前哨戦が始まり、青木選手が圧倒した印象だったが中島選手に対する物足りなさがあるのでは?

▼青木「やっぱりベルトを獲りたいと思うのであれば、それなりのものがないといけないんでね。でも僕からすると彼は表面的なものしかみてないような気がする。じゃなくて俺は本質がみたいわけで、本当に彼がベルトを獲りたいのであればどうしていくか。正直言います。実力差は凄くあると思います。それがないと思うんだったら、彼はただの勘違いだと思うんで。俺ははっきり言います。実力差はかなりあると思います。だけど実力差を覆す何かってものは絶対誰でも持ってるものであって、それを僕はみたいわけですよ。だから表面的なものをみたいわけじゃないんです。気持ちが前に出てるとか、技を何か出すとか、そういうことじゃないと思う。本質的に何が足りないのか、今、彼に何が足りなくてベルトに届かないのか、それを今一度わかってほしいわけですよね。ベルトに対する思いだとか、そういうものに関しても絶対に俺の方が上です。なぜなら俺はこれ一本でやってきたんで。なので、そこらへんは履き違えないでもらいたい、。今後の全日本を面白くしていくためには絶対に全日本プロレスの所属の力が必要です。なので今まで彼がどんな考えでやってきたかわかりませんけど、この世界ジュニアに挑戦するというのはどういうことか、この世界ジュニアのベルトを獲るというのはどういうことかというのを、今のうちに叩き込んでおきたいと思います」

――中島選手は挑戦者の勢いをみせつけられなかったが現状をどう覆していく?

▼中島「チャンピオン・青木篤志という壁の高さはもちろんわかってるんですけど、そこを昨日覆せなかったというのは今言った実力差というところだと思います。ただ僕も全日本ジュニアをもっともっと盛り上げる。そのためには僕が一番、全日本プロレスの中心にいく。そのためにはこのベルトも必要だし、ベルトを巻いた青木篤志を倒すということが必要だと思いますので、ここは実力差というのをわかった上で、7月1日に向けて戦略を立てていきます。ただ、その実力差、全てが試合で結果につながるものだと思ってないので、そこをどうするかというのも、この北海道での前哨戦で出していかないといけないですね」

――差を覆すのは難しい作業になるが、何を原動力にする?

▼中島「原動力はやっぱり全日本ジュニア、世界ジュニア、そして何より青木篤志を倒したい。この気持ちです」

――中島選手の発言を聞いていると、青木選手が言われた表面的なもののように受け取れるが?

▼青木「(苦笑) 記者の方がそう言うのであれば、そうなのかもしれないですね。あとはリング上で彼が何を示してくるかですね。正直言います。今ベルトを持っている以上、仕掛けるところは仕掛けますけど、基本的には受けて構えるつもりです。だけど受けて立とうと思っても、その気持ちがそうでもなければ、はね返すものも大してはね返せないし。やっぱり彼の力と彼の気持ちがどれだけあるかによって、こっちもどれだけの力で返すかが勝負の大事なところになってくるので、彼の本気を見たいと思います。それこそ彼は今、頭の中でいろいろ考えながら言葉を選んだと思いますけど、そんなのも考える必要ないんですよ。思ったことを正直に言えばいいんですよ。自分もそうですけど、自分で思ったことを言って、確かに言い過ぎたものも山ほどあるし、やばいなってものもたくさんありました。だけどそれを跳ねのけないと生きていけないわけで、そのために言葉で自分にプレッシャーをかけるというのも必要だと思います。でも彼は今の発言を聞いてる限り、ずいぶん簡単に言ってるなという気持ちしか感じないので、そういうところが腹が立って仕方ないです。なので徹底的に潰しにいきます」

――青木選手の投げ技対策として中島選手が新技の裏夜景を開発したが?

▼青木「言ったら僕がフィニッシュなり何なりああいう形になった時の対策ということは、僕があの体勢にならなければかからないということ。そこらへんの対策を彼がどこらへんまで考えてるかも焦点になると思います。じゃあ僕が本当にあの体勢にならないように試合を進めていくのは簡単です。何なら相手を投げ捨てるだけじゃなくて、腕一本だけ狙って仕留めるやり方をずっとやってきましたから。全然、怖くはないです」

――裏夜景に加え、さらなる対策が必要になりそうだが?

▼中島「もちろん、それもありますんで。ただ、それをスキだと思って」

――仮に青木選手に勝って世界ジュニアのベルトを獲った時にやっていきたい大きな目標は?

▼中島「やっぱり自分が今まで全日本の中心になれなかったので、看板として正直、今まで負けてきた相手というのはいっぱいいるので、つわものたちがいっぱいいるんで、そういう選手に全日本の中だけじゃなく、仕掛けていきたいなと思います」

プロ格 情報局