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6/17【全日本】世界ジュニア挑戦へようやく追い風 函館凱旋・中島が青木眼前で佐藤ピン

☆『2018ダイナマイトシリーズ』北海道・函館アリーナ・サブアリーナ(2018年6月17日)
○中島洋平&秋山準&大森隆男&ウルティモ・ドラゴンvs諏訪魔&石川修司&青木篤志&佐藤光留×

 中島が1年ぶりに故郷・函館に凱旋。メインで王者・青木の眼前で佐藤をピンフォールし、7・1札幌大会での世界ジュニア挑戦へ向けてようやく勢いをみせた。

 毎年恒例となっている函館大会。函館出身の中島にとって年に一度の凱旋興行で、昨年は第43代王者だった佐藤の持つ世界ジュニア王座に挑戦し、敗れ去っている。今年は7・1札幌大会での世界ジュニア挑戦を控える中、メインで青木との前哨戦に登場した。

 応援ボードがたくさん掲げられる中、地元ファンの声援を背に中島は大奮戦。序盤からミドルキック連打で青木をなぎ倒し、コルバタで場外に吹き飛ばして気を吐いた。その後、相手陣営に狙い撃ちされて劣勢が続いたが、歓声と洋平コールに応えるようにミサイルキック、延髄斬りで石川を振り切って打開した。

 終盤には再び青木と対峙。カカト落とし、ミドルキック連打、トラースキックで攻め入ったが、ジャーマンは決められず。マンハッタンドロップ、DDT、ダイビングボディプレスの反撃にあった。さらにまたも相手チームの猛攻が襲ってきたが、バックドロップ、デスバレーボム、ジャンピングハイキックで佐藤に攻め込まれながらも、トラースキックで意地の反撃。ハイキック、ジャーマンで一気にたたみかけると、最後は十八番の跳後廻蹴(ジャンピングスピンキック)をズバリと決めて3カウントを奪ってみせた。

 1年前の借りを同じ函館で返す会心のピンフォール勝ち。中島が世界ジュニア挑戦へ向けてようやく追い風を吹かせた。試合後、青木と近距離でにらみ合ったが、一歩も引かず。マイクを持つと、「ベルト持って来いよ」の声を受けて、「次は必ず、必ず、必ず世界ジュニア王者としてこの函館に帰ってきます」と地元・函館のファンの前で誓った。

 ここ函館アリーナは、かつて常打ち会場だった函館市民体育館が取り壊された跡地に建てられ、2015年7月にオープンした会場。この日、全日本が初進出を果たした。「今日、初めて函館アリーナに僕の命をかけて戦っている全日本プロレスの試合を持ってくることができました」と喜びを口にした中島は申し分なしの結果で故郷に錦を飾ることができた。再び函館アリーナに帰ってくる時に最高の形で凱旋するためにも、中島はバックステージでも「この函館に世界ジュニアのベルトを持って帰ってきます。そのためにはこの北海道シリーズ、青木篤志倒すぞ」と声高らかに言い切った。

【中島の話】「まずは年に1回の函館大会、この函館アリーナに全日本プロレスを持ってこれたことに、函館のみなさん、そして全日本プロレスに本当に感謝したいと思います。そしてだからこそ、次こそは青木篤志の持つ世界ジュニアのベルト、今日出さなかった技だって、裏夜景だってあるんで。あえて跳後廻蹴でギリギリだけど、ギリギリ勝つことができました。今度、この函館に世界ジュニアのベルトを持って帰ってきます。そのためにはこの北海道シリーズ、青木篤志倒すぞ」

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