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6/17【新日本】エルガン猛攻しのいだ 後藤わずか8日でNEVER奪回、コブ迎撃へ

『共闘ことばRPG コトダマン Presents KIZUNA ROAD 2018』東京・後楽園ホール(2018年6月17日)
NEVER無差別級選手権試合 ○後藤洋央紀vsマイケル・エルガン×

 後藤が王者・エルガンの猛攻をしのぎ切ったうえで逆転V。わずか8日でNEVER無差別級王座奪回に成功し、次期挑戦者にはエルガンの相棒ジェフ・コブが名乗りを上げた。

 6・9大阪城ホール大会で王座から陥落。エルガン、タイチとの3WAY戦に臨み、エルガンがタイチを破って新王者となっていた。負けぬまま王座を手放した形となった後藤は「タイチなんてもともといらなかった。俺と一騎打ちで勝負しろ」と要求してエルガンも承諾し、決着戦が今宵のメインイベントで実現した。

 序盤から押しまくったのはエルガンだった。体重を絞る肉体改造が奏功し、パワーを維持したまま機動力がアップ。開始早々にコーナーへの投げ捨てパワーボムを切り出せば、エプロンサイドを走ってのフットスタンプや跳躍力十分のドロップキックも繰り出し、軽やかかつ重いダイビングセントーンも放って場内を“ビッグマイク"チャントやエルガンコールに染め上げてみせた。

 その後もリフトアップから持ち替えてのアバランシュホールド、前後からのショートレンジラリアット乱打…とエルガンがほぼ一方的に攻め立てたものの、後藤もラリアットを避けての牛殺しでかろうじて反撃。追撃を狙ったところでエルガンも抵抗し、この際海野レフェリーと交錯してノーレフェリー状態となった。

 その時だ。両者から存在を否定された形となっていたタイチが乱入。マイクスタンドで両者を殴りつけ、試合をぶち壊しにかかったものの、そこへエルガンの相棒・コブが救出乱入。タイチをジャーマンで投げ捨ててバックステージまで排除した。

 ともあれ、これで一方的なエルガンペースがリセットされたかにみえたものの、“ビッグマイク"の進撃は止まらない。後藤のラリアットを避けての投げ捨てジャーマンで再び流れをつかむと、二段蹴り→トラースキック→延髄斬り…丸藤正道ばりのキックコンビネーションを繰り出して場内のどよめきを誘う。その後も場外でのフィッシャーマンバスターまで放ち、リング上では跳躍力十分のダイビングボディプレスも投下。ラリアット合戦に発展しても強烈なローリングエルボーで後藤を腰砕けにし、ワンハンド式パワーボムで叩きつけた。

 だが、後藤も続くエルガンの雪崩式攻撃を、起死回生の回天(雪崩式回転パワーボム)で切り返してようやく逆襲。必殺のGTRはことごとく切り返されたものの、粘り強く攻勢を維持して鼻っ柱への頭突きをズバリ。さらには昇天・改で叩きつけた。

 ギリギリで肩を上げたエルガンもこん身のエルボーを叩き込み、後藤のスリーパーも髪の毛をつかんで強引に投げ捨てて振り払ったものの、後藤はやはり粘り強く食らいつき、鼻っ柱への頭突きをぶち込んだ。なおもGTRを切り返すエルガンはバーニングハンマーの構えに入ったものの、後藤も着地してランニングローキックをズバリ。さらには顔面をヒザで蹴り上げ、立て続けに裏GTR発射に成功した後藤が、ついに正調GTRを叩き込んで3カウントをもぎ取った。

 猛攻をしのぎ切っての逆転V。後藤がわずか8日で王座奪回に成功した形となったが、次期挑戦者候補は目の前にいた。敗れたエルガンを介抱していた相棒のコブだ。後藤と顔面密着でにらみ合ったコブは、マイクを手にして「ゴトー、俺がネバー・オープンウエイト・チャンピオンシップに挑戦する」と通告した。

 後藤も「引き続き、俺は誰の挑戦でも受ける」と即諾。3度目の“荒武者政権"をスタートさせた後藤は「こんなところで終わってられねえんだよ。このベルト俺がテッペンまで昇りつめさせてやる。以上!」と改めて誓って後楽園大会の幕が下ろされた。

 バックステージで「いち早くこのベルトを取り返すことができて、今はホッとしています」と話した後藤。「あの出てきた外国人。いつでもOK。タイチもやり足りないだろ? いいだろ、タイチ。暇になったら相手してやるよ」とコブだけではなく、乱入したタイチ迎撃をも視野に入れた。

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