6/26【全日本】ジェイクが復帰後初シングル快勝、宮原戦へ複合関節技試し斬り

☆『2018ダイナマイトシリーズ』北海道・旭川地場産業振興センター(2018年6月26日)
○ジェイク・リーvs青柳優馬×

　ジェイクが復帰後初のシングルマッチで青柳に快勝。三冠王者・宮原との一騎打ちへ向けて複合関節技を試し斬りした。

　Sweeperの若きリーダー、ジェイクがこの日、青柳とのシングル対決に臨んだ。5・24後楽園大会で復帰以来、初のシングルマッチで、7・1新札幌大会で宮原との一騎打ちを控えるとあって、その試金石と言える一戦となった。

　6・5有明大会での復帰戦でジェイクに敗れ、雪辱に燃える青柳は猛アタック。ジェイクの左足に的を絞り、鉄柱に引っかけてアンクルホールドで絞め上げたり、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューからの足4の字固めで捕らえたりと、普段はみせない攻撃で苦もんさせた。

　だが、ジェイクもピンポイント攻撃で応戦した。狙いは青柳の腕。串刺しフロントハイキック、サイドスープレックスで青柳の動きを止めると、腕ひしぎ逆十字固めで捕獲。そのまま腕を固めてのクロスフェースに移行して絞め上げる。粘る青柳がアンクルホールドで執拗に絞め上げても、アンクルホールドでお返し。最後は変型逆片エビ固めで腕、腰、足を同時に決めてギブアップに追い込んだ。

　復帰後初のシングルマッチで青柳を返り討ち。ジェイクは「ちょうど去年の三冠戦の時もまだ同じチーム内だったけど、最後のシングルが青柳選手だったんですよ。で、今回、復帰後初のシングルが青柳選手。たぶん何か縁があるんだろうな」と振り返った。

　この日みせた変型クロスフェース、変型逆片エビ固めといった複合関節技は言うまでもなく宮原戦へ向けた予行演習。欠場中に磨きをかけてきた技術だった。「最高の男・宮原健斗。いやぁ、あんた倒すために凄ぇ頭使ってるよ」というジェイクは「3カウント獲るだけがプロレスじゃないからね。今日みたいにこの長い手が活きてくる複合技もたくさんあるんだ。俺にしかできない技がたくさんあるんだ」と言い切った。それは復帰後、初めてみせた新たな一面で、「チャンピオンはまだそれを知らないだろ? 体験してないだろ?」と揺さぶりをかけるように言い放ったジェイクは、「徐々に徐々にこっちに風向きがきてるね。宮原健斗、待ってろよ」と通告した。

　ジェイクにとって宮原との一騎打ちは浮沈がかかった重要な一戦。「全日本プロレス、俺も盛り上げていく」との決意をこれから具現化していくためにも勝利あるのみだ。

【ジェイクの話】「ちょうど去年の三冠戦の時もまだ同じチーム内だったけど、最後のシングルが青柳選手だったんですよ。で、今回、復帰後初のシングルが青柳選手。たぶん何か縁があるんだろうな。まぁ明日も3対3だけど組まれてるんでね。思い切りじわじわやってやりますよ。そして…あ、そうだ。最高の男・宮原健斗。いやぁ、あんた倒すために凄ぇ頭使ってるよ。けど、3カウント獲るだけがプロレスじゃないからね。今日みたいにこの長い手が活きてくる複合技もたくさんあるんだ。俺にしかできない技がたくさんあるんだ。チャンピオンはまだそれを知らないだろ? 体験してないだろ? そういうのも俺は武術と同時に並行して身に着けていったものだからね。徐々に徐々にこっちに風向きがきてるね。宮原健斗、待ってろよ。全日本プロレス、俺も盛り上げていく」