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6/27【全日本】9ヵ月ぶり再戦でTAJIRIがヨシタツに雪辱、秋山戦へ「走り込みで原点回帰」宣言

☆『2018ダイナマイトシリーズ』北海道・留萌市中央公民館 小ホール(2018年6月27日)
○TAJIRIvsヨシタツ×

 TAJIRIが9ヵ月ぶりに実現した一騎打ちでヨシタツに雪辱。秋山とのGAORA王座戦へ向けて原点回帰を宣言した。

 全日マットを主戦場にしているTAJIRIとヨシタツの共通項はアメリカWWEで活躍した過去があること。その二人がこの日、留萌の地で一騎打ち。昨年9月の王道トーナメント1回戦以来9ヵ月ぶりのシングル対決となった。

 雪辱戦となったTAJIRIはのらりくらりとヨシタツを幻惑。試合前から脱いだコスチュームをゆっくりていねいにたたんで焦らし、いざ試合になっても場外に出て間を取る。グラウンド戦でヨシタツの攻撃をことごとく切り返す巧者ぶりをみせつけ、ヨシタツが反撃に出ると客席に座ってひと休み。徹底的に翻ろうした。

 その後、ヨシタツがフロントハイキックを連発したり、スワンダイブ式ミサイルキックを放ったりと反撃。終盤にはヨシタツ幻想(ファンタジー)に捕まるピンチを迎えたTAJIRIだったが、レフェリーを投げ飛ばすと、そのスキにグリーンミストをヨシタツの顔面に噴射して脱出。すかさず首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 TAJIRIが抜群のインサイドワークを発揮してヨシタツに雪辱を果たした。GAORA王者・秋山への挑戦へ向けて格好の弾みとなったものと思いきや、「意外と苦戦しましたね。ダメダメダメ。秋山準とのTV選手権待ってるというのに、ダメだよ、こんなんじゃ」と満足せず。「今さら技、テクニックうんぬんじゃなくて、自分の中の緊張とか精神状態とか、そういったものをどうやって当日までMAXに持っていくかの勝負になる」と定め、万全のコンディションで臨むことが重要と考えている。

 そこでTAJIRIが着眼したのが走り込みだ。少年時代に取り組んでいた極真空手、キックボクシングで重きを置いていたトレーニング法がそれで、「走りながらいろんなことが頭の中に浮かんできて、それが全部自分の中でギューっとこうなっていく感じがする」という。「いっぱい走って秋山さんとの戦いに臨みたい」と宣言したTAJIRIは秋山との初シングルへ向けて原点回帰を図るつもりだ。

【TAJIRIの話】「意外と苦戦しましたね。ダメダメダメ。秋山準とのTV選手権待ってるというのに、ダメだよ、こんなんじゃ。やっぱシングルはいいですね。逃げ場がない1対1、俺たちしかいないとこでビューっといくと、これは気持ちいいですね。(秋山戦に向けてより練り上げていくと?)そうですね。あと何回だ? あと3試合しかないんだよね、秋山さんと…秋山さんって言っちゃった。さんでいいや、もう。やっぱ安くない。呼び捨てにするなんて無理だ。秋山さんとあと3回。やっぱり今さら技、テクニックうんぬんじゃなくて、自分の中の緊張とか精神状態とか、そういったものをどうやって当日までMAXに持っていくかの勝負になると思う。秋山さんもおっしゃったようにスタイルの戦いだから、これは。それはでも何十年もやってるから、お互い出来上がってる。あとはコンディションなんだよな。僕は大きな試合の前はいっぱい走るんですよ、実は。ランニング…走り込む。そう走り込むんですよ。何でかっていうと、僕の原点である極真空手とか、キックボクシングとか、そういう子供の時にやっていた打撃系格闘技、それの練習はほとんど走り込みで、原点に帰れるんですよ。走りながらいろんなことが頭の中に浮かんできて、それが全部自分の中でギューっとこうなっていく感じがする。だからね、いっぱい走ろうと思う。非常にプロらしくないといえばプロらしくない。走るなんて当たり前じゃないかと思われるかもしれないけど、いっぱい走って秋山さんとの戦いに臨みたいというか」

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