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7/15【新日本】NJCの屈辱晴らす 飯伏がザックに辛勝

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・大田区総合体育館(2018年7月15日)
Bブロック公式戦 ○飯伏幸太vsザック・セイバーJr.×

 飯伏がザックの関節地獄をしのぎ、カミゴェで辛勝。NEW JAPAN CUPの2回戦で敗れた屈辱を晴らし、G1初戦を勝利で飾った。

 「G1 CLIMAX 28」Bブロック初戦のセミファイナルで、ザックと飯伏が4ヵ月ぶりに激突した。両者は3・15後楽園で行われた「NEW JAPAN CUP 2018」2回戦で対戦。飯伏を関節地獄に引きずり込んだザックがジムブレイクスアームバーでレフェリーストップ勝ちを手にした。飯伏にとっては4ヵ月越しの雪辱戦。昨日(14日)の前哨戦ではザックが新兵器ザックドライバー(みちのくドライバーIIと同形)を披露し、勝利に自信を深めていた。

 新兵器を解禁したこともあり、ザックのセコンド・TAKAみちのくの舌鋒はいつも以上に鋭い。試合前にマイクを持つと、「NEW JAPAN CUP同様、飯伏、お前はザックに勝てない」と余裕タップリに予告した。

 試合はその言葉通り、ザックペースで幕を開ける。隙あらば関節技を仕掛けて翻ろうした。飯伏が打撃戦で挽回しても、三角飛び式ケブラーダを足に組みついて阻止。そこから右足攻めを開始すると、ローキック連打から変型ヒザ固めや変型鎌固め、変型弓矢固めで絞めに絞めた。

 面白いように関節を取られて追い込まれた飯伏だっったが、何とかロープにエスケープ。ザックのスライディング式ローキックをサイドステップで避けると、こん身のミドルキックから反撃に転じた。フットスタンプやドロップキック、プランチャと高さを活かした攻撃を連発する。

 一方、冷静に右ヒザを狙い続けるザックは、関節技であっと言う間に逆転。飯伏がオーバーヘッドキックやシットダウン式ラストライドを仕掛けても、ことごとく切り返していく。羽根折り固めとアキレス腱固めの複合技やエグい角度の逆片エビ固めなどで飯伏を陥落寸前まで追い詰めた。

 ムーンサルトプレスも自爆に終わった飯伏だったが、リベンジを目指してあくまで前に出る。ザックにローキックを打ってこいと挑発されると、激情に着火。強烈なローキックをぶち込む。ザックが蹴り足を捕獲してそのままジャーマンでぶん投げるが、飯伏は一回転して巧みに不時着。負けじと強烈な掌底を打ち抜いてダウンをもぎ取った。

 ザックの張り手には張り手でお返しし、コーナー上に担ぎ上げてミドルキックで背中を蹴り飛ばすと、ジャーマンで引っこ抜いた。そして、必殺のカミゴェを予告する。

 しかし、ザックはカミゴェにカウンターのヒザ蹴りを合わせ、何度も飯伏の右内モモを射貫く。ここまで執拗な右足攻めを受けた飯伏の動きが一気に鈍った。それでも飯伏は三角絞めをシットダウン式ラストライドで切り返して歓声を浴びるが、その直後にザックが卍固めで絡みつく。羽根折り式に移行して絞め上げると、脱出を許しても、コブラツイストに捕獲。間髪入れずに、新兵器のザックドライバーへ。

 もはやこれまで。そう思われたが、飯伏の身体が何とか動き、寸前で脱出を果たした。ジャーマンで再逆転。側頭部をミドルキックで射貫くと、再びカミゴェを予告する。勝負を捨てないザックはヨーロピアンクラッチやヒザ十字固めで抵抗を見せるが、執念で両手を捕獲したまま逃さない飯伏はクロスアームスープレックスを敢行。そのまま必殺のカミゴェに繋げて、ザックから何とか勝利を奪い取った。

 NEW JAPAN CUPに続き、関節地獄に苦しんだが、それでも何とかザックに辛勝。4ヵ月越しに雪辱を果たした。それでも右足を引きずる場面もあり、ダメージの色は濃い。「結果だけ。結果だけは返しました。納得のいく内容にまだ達してないから。ザックとはまたいつかやりたいし、当たると思います」と飯伏も苦しそうに振り返った。

 とはいえ、初戦の勝利は大きな一歩となる。「カミゴェはだいぶ研究されていると思うので、もうちょっと何かこのG1で出てくるんじゃないかと楽しみにしています。自分も追い込まれたら、何か出てくると思うので」と飯伏は更なる進化を予感しつつ、「まだ始まったばかりですから。これからです。これから、これからだから」と自分に言い聞かせるように宣言した。次戦となる7・19後楽園で、飯伏はUS王者・ロビンソンと激突。一方、ザックは矢野と対戦する。

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