プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/15【新日本】石井が急所蹴りから矢野クルリ

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・大田区総合体育館(2018年7月15日)
Bブロック公式戦 ○石井智宏vs矢野通×

 硬軟使い分けて揺さぶりをかける矢野に対し、石井が急所蹴りからラ・マヒストラルでクルリ。矢野のお株を奪う技ありの勝利でG1初戦を制した。

 「G1 CLIMAX 28」Bブロック公式戦は矢野と石井によるCHAOS対決で幕開けした。2人はIWGPタッグ王座を戴冠したこともあるパートナー同士。インサイドワークで相手を幻惑する矢野と、無骨な真っ向勝負を信条とする石井…。好対照な2人による対戦が実現した。

 開幕戦に続き、矢野は「日大レスリング部出身」とコールされる。パートナーの石井相手でも気にせず、ペットボトルの水をぶちまけた。ゴングが鳴ると、ロープの外に体を出してブレイクをアピールするが、すぐに態度を一変させて、真っ向から石井と対峙。硬軟を使い分けて揺さぶりをかける。珍しくエルボー合戦を繰り広げると、ショルダータックルを食らっても倒れず。逆に巻き投げなどのレスリングテクニックで石井を面白いようにテイクダウンし、ショルダータックルでダウンをもぎ取った。これには場内拍手喝采となる。

 場外戦になると、今度はパイプイスを手にしてラフファイトに転じるが、石井も反撃に出た。「どうした?」「効かねえぞ」と罵声を浴びせながら、逆水平を放つと、バックドロップをお見舞いする。

 ならばと矢野はいつものようにコーナーマットを引っぺがし、剥き出しになった金具に石井を連続して激突させたが、続くローブローは浅見レフェリーに見つかって未遂に。石井の抵抗にあい、コーナーの金具に叩きつけられ、逆水平とエルボーでメッタ打ちにされたが、沈まない矢野は丸め込みを連発。あわや3カウントという場面の連続に場内は沸き返った。

 大歓声に気をよくしたのか、矢野は再び真っ向勝負に切り換え、石井とエルボーのラリーを繰り広げる。手招きする石井をこん身のエルボーで吹き飛ばすと、ジャーマンで投げ捨てられても絶叫とともに立ち上がり、豪快なフロントスープレックスで投げ返した。石井のラリアットに被弾すると、再び作戦変更。ブレーンバスターは浅見レフェリーに組みついて防ぎ、またまた丸め込みへ。キックアウトされると、しつこく急所攻撃を狙って勝負を急ぐ。

 しかし、石井はパートナーの動きを完璧に先読みした。急所蹴りを回避すると、レフェリーとの交錯を狙われても慌てず、上手くレフェリーを盾にしてローブローを防ぐ。そして、逆にレフェリーを矢野に投げつけ、一瞬だけ無法地帯を作ると、バックをわざと取らせて、急所蹴りを一撃。珍しいラ・マヒストラルでまんまと3カウントを奪い取ってみせた。

 矢野の十八番とも言える急所攻撃からの丸め込みで石井が勝利を奪取。滅多に見せない引き出しを開けてパートナー対決を制した石井だったが、「久しぶりの初日白星スタート。だけど、まだ初日だからな。また引き締めていくわ」と言葉少なに気を引き締めていた。次戦は7・19後楽園。石井は内藤と、矢野はザックと対戦する。

プロ格 情報局