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8/9【全日本】近藤が再会・望月と火花、鼓太郎がシュン撃破で初白星、望月は世界ジュニアに色気「もし獲ったら近藤指名」

『2018 SUMMER EXPLOSION GLOWIN' UP vol.14』
東京・新木場1stRING(2018年8月9日)
Jr.TAG BATTLE OF GLORY公式戦=○鈴木鼓太郎&近藤修司vs望月成晃&シュン・スカイウォーカー×

 近藤&鼓太郎がドラゲー軍を撃破し、2戦目にして初白星。近藤は約14年ぶりの再会となった望月と火花を散らした。

 初戦で青木&佐藤に敗れ、黒星スタートとなった近藤&鼓太郎の超実力派タッグがこの日、望月&シュンとの2戦目に臨んだ。望月組も初戦黒星で、初勝利をかけた一戦となったが、中でも注目されたのは望月と近藤の再会対決だった。

 望月はDRAGON GATEの前身である闘龍門の初期メンバー。近藤は闘龍門8期生として2001年5月にデビュー。ヒール軍団「悪冠一色」の一員として暴れたが、2004年暮れに素行不良を理由に解雇された。その後の両者の活躍は周知のとおりで、この日、約14年ぶりとなる再会対決が全日マットで実現した。

 開幕前から互いに意識し合っていた二人は試合前から視殺戦を展開。ゴングが鳴るとまるで空白を埋めるかのように真っ向から火花を散らした。まずは近藤がショルダータックルで吹き飛ばして先手を取ったが、望月もすぐさまサッカーボールキックで反撃。場外戦でも近藤のキングコングラリアットを鉄柱に誤爆させ、蹴りの雨を降らせるなど右腕攻めに出た。

 負けじと近藤もKUBINAGEで豪快に叩きつけて逆襲。控えに戻ると望月の三角蹴りを食らう場面もあったが、2度目の激突ではブレーンバスター合戦を制し、望月にランニングローキック、顔面ソバットで蹴られまくっても、カウンターのキングコングラリアットを意地で叩き込んだ。

 両者の再会の中、鼓太郎とシュンはスピーディーなせめぎ合いを展開した。スカイウォーカームーンサルトが自爆に終わっても、シュンは二段式フロントハイキックやダイビングボディアタックで躍動。旋回式タイガードライバーで攻め込むと、終盤にはスクールボーイを連発して鼓太郎をニアフォールに追い込んだ。が、鼓太郎はエルボー連打でシュンをシャットアウト。最後はタイガードライバーを爆発させて3カウントを奪った。

 近藤&鼓太郎が2戦目にして初白星を挙げ、勝ち点2をマーク。「今日は役割分担がしっかりしてたんで、俺は俺のやることをしただけ」と鼓太郎が振り返ったように、近藤が望月との再会に集中する分、鼓太郎はシュンのスピード対策に徹した。近藤も「これがこの二人の本来の形。誰がこようが何も計算しなくたって、その都度その都度、計算が出せる良質コンピューター」と胸を張り、「普通にいけば優勝できる」と確信するように言い切った。

 そして刺激的だったのが望月との再会対決。「全日本プロレスに関係ない話だから」と前置きしつつ近藤は「何かまた続きがあるんであれば、今日リング上で示したことが全て」と意味ありげな言葉を口にした。一方、望月は青木がスポーツ紙上で望月とのタイトルマッチに前向き発言をしていたのを受け、「せっかくね青木選手、何か俺を世界ジュニアの防衛戦の相手に指名してくれたらしいからさ。次防衛戦あるらしいけど、堂々応えようじゃないですか」と呼応。「もしそれが実現して、俺が世界ジュニアチャンピオンになったら、近藤修司指名してやるから。お楽しみに」と宣言し、近藤との再戦を世界ジュニアをかけて実現させる青写真を描いていた。

 近藤&鼓太郎の次戦は8・18後楽園大会の岩本&TAJIRI戦。一方、2連敗となった望月&シュンの次戦も8・18後楽園大会で、青木&佐藤と対戦する。

【試合後の近藤&鼓太郎】
――リーグ戦初白星となったが?

▼鼓太郎「まぁ初戦を飾るにはいい流れだった。今日は役割分担がしっかりしてたんで、俺は俺のやることをしただけ」

▼近藤「これがこの二人の本来の形。誰がこようが何も計算しなくたって、その都度その都度、計算が出せる良質コンピューター。前回は初戦、気持ちで向こうが上回っただけで、普通にいけば優勝できる」

――近藤選手は久しぶりに望月と戦ったが?

▼近藤「全日本は関係ないからね。全日本プロレスに関係ない話だから。まぁ何かまた続きがあるんであれば、今日リング上で示したことが全て。どうなるかわかんないよ、プロレスやってりゃ。10何年もやってりゃ何が起こるかわからない。ただ、俺の周りがザワザワしてる。とりあえず今日は今日、二人で勝ったから1勝」


【試合後の望月&シュン】
▼望月「まぁ、開幕戦、黒星スタートという結果で、毒霧あったとはいえ俺自身が獲られてさ。今日も負けたの俺のせいだってしてくれていいよ。正直2戦目、リーグ戦的には絶対負けられなかったけど、近藤と熱くなりすぎたというかね。シュン、申し訳ない。リーグ戦ってことを忘れる戦いをね、してしまいました。でも何か、何だかわかんないけど、試合終わったら握手する気になって。実際ね、あいつとは離れてる期間の方が長いんだけどさ。戦ったのはほんの2、3年だし。でもこうしてさ、昔を覚えててくれるファンも来てくれてさ、昔と変わらぬ試合がこの王道・全日本プロレスのリングでね、お互いどちらも所属ではないリングでできたことに俺は意義があったように思います。そんな中でもシュンが鈴木鼓太郎という強豪相手に食い下がってたし。確かにこいつはまだ2年、3年のキャリアだけど、飛び技でも丸め込みでも貪欲に勝ちにいく気持ちだけは持ってるからこそ俺はパートナーに指名したし。俺がちょっと自己中な試合をしてしまった中、こいつがね、鈴木鼓太郎という相手に物凄く頑張ってくれたから。ただ2敗なんでね。どうなんだお前? あと4試合だろ? 全勝ないだろ?」

▼シュン「優勝狙いますよ。4勝狙っていきますよ。今日は正直、望月さんが近藤選手にガッチリいってましたけど、その勢いもらって自分はめちゃくちゃ鈴木選手にいけたんで自信にもなりました。最後負けてしまいましたけど」

▼望月「ちょっとリップサービスしとこうかな。せっかくね青木選手、何か俺を世界ジュニアの防衛戦の相手に指名してくれたらしいからさ。次防衛戦あるらしいけど、堂々応えようじゃないですか。もしそれが実現して、俺が世界ジュニアチャンピオンになったら、近藤修司指名してやるから。お楽しみに」

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