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8/26【全日本】青木超えで夏完結 岩本が悲願の世界ジュニア初戴冠

『2018 SUMMER EXPLOSION』最終戦
千葉・キッコーマンアリーナ(流山)(2018年8月26日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合=○岩本煌史vs青木篤志×

 岩本が青木超えを果たし、4度目の挑戦にして悲願の世界ジュニア王座初戴冠。前日のジュニアタッグリーグ制覇に続く栄冠獲りで今夏を完結させた。

 「俺が先頭に立って全日ジュニアを引っ張っていく」。そう誓い続けてきた岩本だが、過去3度の世界ジュニア挑戦は失敗。7・15後楽園大会では王者・青木の軍門に下ったばかりだが、執念で再挑戦を決めた。前日の8・25仙台大会ではTAJIRIとのひと夏のかげろうでジュニアタッグリーグ戦に優勝したばかり。ジュニアの至宝ベルト初戴冠による「夏の完結」を誓ってこの日を迎えた。

 だが、青木の攻めはいつも以上に厳しいものだった。エルボースマッシュ、オーバーヘッドキックで狙い撃ちしたのを口火に左腕をピンポイント攻撃。左の肩口から鉄柱に叩きつけ、リング内外で執拗に絞め上げた。岩本も一本背負いで反撃し、会場奥で見守るTAJIRIばりのタランチュラも披露したが、孤高の芸術は不発に終わった。

 青木の猛攻は続いた。トペスイシーダを被弾した岩本は、ミサイルキック、バックドロップ、ダイビングボディプレスでたたみかけられて防戦一方。裏投げで反撃し、肩固めで捕らえても、脇固めで切り返され、ラリアット、雪崩式バックドロップで攻め込まれた。

 光明が見いだせない展開が続いたが、岩本はアサルトポイントを食い止めると、孤高の芸術でようやく流れを引き寄せた。高速ドラゴンスープレックスで追い討ちをかけ、痛む左腕でラリアットをさく裂。ジャーマンは2カウントで返されたが、孤高の芸術をズバリと決めて逆転の3カウントを奪った。

 この瞬間、世界ジュニア新王者・岩本が誕生。悲願の初戴冠を果たし、全日ジュニアの頂点に立った。「やっと世界ジュニア、全日本のタイトル、勲章、やっと獲った」と開口一番、感慨をのぞかせた岩本。全日本参戦以来、初のシングルマッチを戦ったのも、入団後初のシングルマッチの相手も青木だった。以来、高い壁となって立ちはだかり続けた青木を破っての初戴冠とあって、「青木さんから世界ジュニア獲れたってことは俺の中で凄く大きい意味があります」と言い切った。

 TAJIRIとのジュニアタッグリーグ制覇に続き、世界ジュニアのベルトを初戴冠。これで夏の物語を完結させた。そして、これから青木に代わって全日ジュニア最強の男として君臨することになる岩本は、「青木さんから受けたバトン、期待を裏切らないように、これから俺は全日本の世界ジュニアチャンピオンとしてジュニアのトップに立って、みんなを引っ張っていきます。俺が引っ張ります」と新たな牽引者となる覚悟を示した。

 一方、青木は試合後、自らマスクを脱いだ。「1個、役目は終わったかなと、もうこれでとりあえずマスクはいったん終了。いったん終了ってことはまた何かの時にあるかもしれない」と説明した青木は潔く負けを認め、「何か違うのみつけますよ。世界ジュニアはいったん彼に任せます」と世界ジュニア戦線からの一時撤退を意思表示していた。

【岩本の話】「やっと…やっと世界ジュニア、全日本のタイトル、勲章、やっと獲った。簡単にはいかないことはいつだってわかってるけど、毎回、青木さんの攻めが厳しくて。でも毎回その中に所属たちへの愛情ってものが何かこもってて。だから青木さんがベルト持ってる間、ああいった所属を奮起させるような発言になったと思う。俺はそれに応えようとし必死だったし、自分のためにも必死だった。ずっと自分は(青木と)何かと縁があるんですよ。まだ所属じゃなくて、参戦してる時、初めて全日本の所属選手とシングルやったのが青木さんですし、所属になった時も青木さんでした。だから今日、青木さんから世界ジュニア獲れたってことは俺の中で凄く大きい意味があります。今度、青木さんから受けたバトン、期待を裏切らないように、これから俺は全日本の世界ジュニアチャンピオンとしてジュニアのトップに立ってみんなを引っ張っていきます。俺が引っ張ります」

【青木の話】「やられたね、やられた。完璧にやられた。まだまだね、全日本のジュニア俺が引っ張んなきゃって思ってても、負けたんで何も言えません。あとは彼にしっかり世界ジュニアは任せて頑張ってほしいなと思います。(試合後にマスクを脱いだが?)もちろん、ちょっと1個、役目は終わったかなと、もうこれでとりあえずマスクはいったん終了。いったん終了ってことはまた何かの時にあるかもしれない。それが1年後か、半年後か、1ヵ月後か、1週間後かわからないけど、これについて話をすると長くなるんで、興味のあるマスコミの方は別の機会でお願いします。(当分、世界ジュニアには絡まないと?)もちろん。何か違うのみつけますよ。世界ジュニアはいったん彼に任せます」

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