8/31【TAKAYAMANIA】杉浦&里村の“男女王者コンビ"が快勝
『TAKAYAMANIA EMPIRE』東京・後楽園ホール(2018年8月31日)
○杉浦貴&里村明衣子vs橋本千紘&佐藤光留×
GHCヘビー級王者の杉浦とKO-D無差別級王者の里村が男女王者コンビを結成。好連係で佐藤を料理した。
ノアマットで高山と時に戦い、時にタッグを組んできた盟友・杉浦が第2試合に登場。センダイガールズの里村とタッグを組み、佐藤(パンクラスMISSION)&橋本(センダイガールズ)組とミックスドマッチで激突した。杉浦はGHCヘビー級王座を、里村はKO-D無差別級王座を保持。王者コンビが実現した。
序盤から杉浦と佐藤という刺激的な顔合わせが実現。グラウンド戦で激しくやり合う。杉浦がショルダータックルで先手を取ったが、佐藤も腕ひしぎ逆十字固めで捕獲して譲らなかった。
さらに、杉浦と女子選手の橋本も対峙。グラウンド戦から橋本がジャーマンを狙うと、場内は大きくどよめいた。これは決まらなかったが、杉浦を担ぎ上げて自陣に連行すると、大歓声に包まれる。
里村と佐藤も激突。里村は重たいミドルキックやローキックで蹴りまくった。佐藤もミドルキックやローキックで蹴り倒して意地を発揮。「全然痛くありません!」とサッカーボールキックを突き刺す。一方的に攻め込まれた里村だったが、フルスイングのエルボーを乱射。ニールキックで蹴り倒してみせた。
代わった杉浦が佐藤に猛攻を仕掛けるも、割って入った橋本が水車落としでぶん投げる。一気に佐藤はランニングローキックを見舞ったものの、今度は里村が加勢。オーバーヘッドキックを叩き込んだ。さらに、里村の側転式オーバーヘッドキック、杉浦のランニングニーが連続して佐藤にヒット。最後は杉浦が五輪予選スラムでぶん投げて、佐藤を沈めた。
杉浦&里村が好連係で試合を制した。お互いチームワークに手応えを感じたようで、「僕的には女子と組むとか、女子とやるとか、僕の中ではなかった世界なんだけど、里村選手がこうやって横に立ってくれて、頼もしいなっていうか。なんか次あってもいいかな、この選手だったら、同じリングにもう一度立ってもいいかなって思えるぐらい心強い強い選手でした」と杉浦が称えれば、「出てきてもらいたい時にスッと出てきていただいて、そこら辺はあうんの呼吸でできたかなと思います。さすがチャンピオンだなと思いました」と里村も口を揃えた。
杉浦は高山に「ボスは今は戦っているけど、必ずその戦いに打ち勝って。で、ボスが戻ってくる場所はリングだと思うので。ボス、待ってます」とエール。里村も「プロレス界でこれだけ待っていてくれるレスラーやファンの人がいますし、私たちもともに戦っていきたいと思っているので。またこれからもよろしくお願いします」とメッセージを送っていた。
【試合後の杉浦&里村】
――珍しい組み合わせのタッグマッチだったが、戦ってみた感想は?
▼杉浦「僕的には女子と組むとか、女子とやるとか、僕の中ではなかった世界なんだけど、里村選手がこうやって横に立ってくれて、頼もしいなっていうか。なんか次あってもいいかな、この選手だったら、同じリングにもう一度立ってもいいかなって思えるぐらい心強い強い選手でした」
▼里村「佐藤選手の打撃が強すぎて、1回引いてしまったんですけど、それでもやり返した時に、凄い杉浦さんとのチェンジワークがスムーズに行ったので。出てきてもらいたい時にスッと出てきていただいて、そこら辺はあうんの呼吸でできたかなと思います。さすがチャンピオンだなと思いました」
――里村選手は男子の団体のチャンピオンになってからの試合だったが、気持ちの面ではどうだった?
▼里村「1回1回折れますね。対戦すると、力が強すぎるんで、1発1発がもう胃に入ったり、急所に入ったり。凄い動けなくなるんですけど、でもまたやってやろうと思うんで。諦めずにドンドンまた続き進んでいきたいと思います」
――高山選手へのメッセージは?
▼杉浦「僕にとってはこの業界に入ってから、兄貴であり、ボスであり…。ボスは今は戦っているけど、必ずその戦いに打ち勝って。で、ボスが戻ってくる場所はリングだと思うので。ボス、待ってます」
▼里村「うちの選手、特に橋本に対して、SNSとかで、本当にちょくちょくメッセージをいただいて。試合後に『頑張って』とか、『凄いね』とか、そういうメッセージをいただいているのを見て、凄くうちの選手に対しても気にしていただいているんだなってのは本当にいつもそれが強みに思っているんで。高山選手に対しては本当に感謝の気持ちしかないです。プロレス界でこれだけ待っていてくれるレスラーやファンの人がいますし、私たちもともに戦っていきたいと思っているので。またこれからもよろしくお願いします」