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9/2【WRESTLE-1】芦野が半年ぶりにW-1王座返り咲き 征矢の再戦要求受諾

『2018プロレスLOVE in YOKOHAMA』
神奈川・横浜文化体育館(2018年9月2日)
WRESTLE-1チャンピオンシップ=○征矢学vs芦野祥太郎×

 芦野が執念のアンクルロックで征矢にレフェリーストップ勝ち。半年ぶりにW-1王座に返り咲いた。ギブアップしてないとアピールする征矢から再戦を要求されると、即受諾。9・29大阪でのリマッチが決定的となった。

 3・14後楽園で征矢は1年間ベルトを守り続けた芦野を破り、W-1王座を2年2ヵ月ぶりに戴冠。6・13後楽園では羆嵐を返り討ちにしてV1を果たした。そんな征矢への挑戦権を手にしたのが前王者の芦野だ。カズ、イケメン、羆嵐を破って、「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2018」を制覇。半年ぶりの再戦に持ち込んだ。

 征矢は髪の右半分を赤く染めて登場。試合は静かな立ち上がりとなった。大きく動いたのは場外戦から。征矢が狙ったワイルドボンバーをキャッチした芦野は、そのまま右腕を鉄柱に投げつけ、右腕攻めに打って出た。

 後手に回った征矢だったが、エプロンからリング上の芦野の首を強引に掴み取り、ショルダーネックブリーカードロップを強行して活路を開く。そこから首攻めにシフト。芦野の腕攻め、征矢の首攻めが激しく交錯し、戦いは消耗戦の様相に。

 芦野はアンクルロック狙いで揺さぶりをかけると、何度もスープレックスを狙うが、踏ん張った征矢はスピアーを一閃。続くブレーンバスターは芦野がぶん投げ、エルボースマッシュを繰り出すも、すぐに立ち上がった征矢はまたまたスピアーに。そしてジャーマンでぶん投げるが、今度は芦野がすぐさま立ち上がり、ラリアットを発射。両者大の字になった。

 何とか立ち上がると、2人は打撃戦で気持ちをぶつけ合う。ビンタから芦野がジャーマンに繋げれば、征矢は絶叫とともにゴツン!と強烈な頭突きをズバリ。ヒザ蹴りで首にダメージを重ねると、デスバレーボムでマットに叩きつけた。

 ここが勝負と征矢はワイルドボンバーを背後から一閃。そのまま正面からも狙っていく。芦野はこれをカニバサミで切り返すと、アンクルロックに捕獲。だが、征矢は勢いよく前転して強引に振りほどき、芦野を鉄柱に激突させた。

 それでも引かない芦野は、雪崩式ブレーンバスターを切り抜け、雪崩式ジャーマンスープレックスで逆襲。「立て!」と絶叫すると、ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを迫った。再び腕攻めに切り換えると、ヒザで右腕を固定しながら極める変型アンクルロックで勝負に出た。

 しかし、征矢は執念のエスケープ。なおも腕に絡みつく芦野を抱え上げると、強引にブレーンバスターで引っこ抜いた。そして、急角度のパッケージパイルドライバーをズバリ。ふらつく芦野にワイルドボンバーを振り抜いた。芦野は何とか肩を上げると、客席から「芦野」コールが発生する。

 勝利を確信した征矢は、右手を高々と掲げると、ワイルドボンバーで突っ込んだ。が、寸前でかわした芦野はTボーンスープレックスからアンクルロックに繋げる必殺技リレーに。苦しむ征矢は強引に投げ飛ばそうとしたり、蹴り上げたりするも、芦野は離さずに絞めに絞める。そして、征矢はタップしそうになる右手を左手で押さえて耐え続けるも、レフェリーが危険と判断して試合をストップ。芦野が半年ぶりに王座に返り咲いた。

 声援を浴びた芦野は「おい、征矢。言っただろ? 返してもらうとな。おい、どんな勝ち方でも俺が新チャンピオンだよ。なんか文句あるなら聞きますけど」と征矢にマイクを渡した。

 立ち上がれない征矢だったが、「芦野、チャンピオンだったら、俺からギブアップ取ってみろよ。この足、へし折ってみろよ。それで満足か」と闘志は消えず。「どうせすぐにチャレンジャーは出てこねえだろ。もう一度、もう一度、場所はどこでもいい。チャンピオンが決めろ。俺の挑戦を受けろ」と再戦を迫った。

 芦野は「やってやるよ。おい、次は言い訳できねえぞ。次はレフェリーストップなしだよ。完全決着つけてやる」と即受諾。9・29大阪を舞台に指定し、「俺はお前と違って、防衛戦をガンガンやっていくから、お前の挑戦を受けて立つよ」と宣言すると、「お引き取り願います」と征矢を下がらせた。

 2年連続で年間最大のビッグマッチのメインで勝利を飾った芦野は、「俺は誰よりもW-1が好きだ。俺がもっと上に行くために、W-1をよくするために、このベルトがどうしても必要だった。征矢じゃねえんだよ。W-1の顔は俺が務める!」と断言。最後に「一言だけ言っていい。今日このリングで怪我人が出たみたいだけど、さっさと帰ってこい、コノヤロー」とイケメンにエールを送って、リングをあとにした。

 バックステージでも「今日がスタート」と強調した芦野は、「新しいW-1の歴史、俺がまた一から築き上げる。そのためには、今までとは違うやり方をドンドンやっていこうと思っています。それはW-1をさらに良くするため。あとちょっとで6年目ですよ。俺が引っ張ります。征矢でもねえ、イケメンでもねえ、社長・副社長でもねえんだよ。俺がW-1を引っ張るから」とW-1を王者としてけん引する覚悟を示した。

【試合後の芦野】
※自ら置いてあったイスを撤去すると

▼芦野「まだまだ座れないですよ。今日がスタート。2回目のこのベルトを獲って、今日がスタート。去年はフィニッシュなのかもしれない。ノーフィニッシュ。これがスタートです。新しいW-1の歴史、俺がまた一から築き上げる。そのためには、今までとは違うやり方をドンドンやっていこうと思っています。それはW-1をさらに良くするため。あとちょっとで6年目ですよ。俺が引っ張ります。征矢でもねえ、イケメンでもねえ、社長・副社長でもねえんだよ。俺がW-1を引っ張るから。俺は自分の言葉に責任を持って行動していきます。乾杯していいですか?」

※羆嵐、新井とともに缶ビールを手にする

▼新井「俺はいろんなところに出ているけど、一番選手の層が厚いのはW-1だ。間違いねえ。そこでトップに立ってるんだから。この男、最高だよ」

▼芦野「じゃあ…」

※乾杯すると芦野は自分にビールを浴びせかける。羆嵐や新井も芦野にビールをかけると

▼芦野「気持ちいい! ありがとうございました」

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