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9/15【新日本】石井との死闘制してオメガがIWGP王座V2 飯伏との再戦浮上!?

『DESTRUCTION in HIROSIMA』広島サンプラザホール(2018年9月15日)
IWGPヘビー級選手権試合 ○ケニー・オメガvs石井智宏×

 石井との30分を超す死闘を制し、オメガがIWGPヘビー級王座V2。試合後、盟友・飯伏幸太と「約束」を確認し、再戦実現が浮上した。

 8・4大阪のG1 CLIMAX公式戦で、石井がオメガに激勝。全勝を続けていたIWGPヘビー級王者を破る値千金の勝利だった。その後、8・12日本武道館で石井が挑戦者に名乗りをあげると、オメガも応じ、今宵のタイトル戦が決定した。石井は2016年5月の内藤哲也戦以来、2年4ヵ月ぶり、2度目の挑戦となる。

 幾度となく激闘を繰り広げてきた2人は、のっけから激しい先読み合戦で火花。オメガのVトリガーも、石井のラリアットも空転する。オメガは急角度のDDTで先手。動きの鈍った石井の首を攻めてリズムを掴んだ。

 ノータッチトペコンヒーロやコタロークラッシャーで畳みかけたオメガに対し、石井は場外戦になると、実況席のテーブルめがけてまさかの片翼の天使を狙う。だが、何とか防いだオメガは、逆に石井をテーブルの上に寝かせると、スワンダイブ式の鉄柵超えダイビングフットスタンプを投下。強引な荒技で更なるダメージを与えた。

 リングアウトギリギリで滑り込んだ石井は、バックドロップで決死の反撃へ。のど笛への逆水平でメッタ打ちにすると、頭から突っ込むぶちかましで王者を吹き飛ばす。パワーボムやコーナー最上段からのブレーンバスターもさく裂した。

 ジャーマンスープレックス合戦で火花を散らしたが、オメガは直後にVトリガーをグサリ。ダブルダウンに持ち込んで、王者が巻き返しに出る。エルボー合戦をローリングエルボーで制すると、高速ドラゴンスープレックス、Vトリガーと猛攻。石井の必殺技・垂直落下式ブレーンバスターも完璧に決めてみせた。

 意識もうろうとなった石井に、至近距離からヒザ蹴りを乱射。勝負を決しようと雪崩式攻撃の構えに。しかし、ドラゴンスープレックス、タイガードライバー、片翼の天使と全て雪崩式で狙ったが、石井はことごとく阻止。逆にまさかの雪崩式フランケンシュタイナーを敢行すると、場内は沸騰する。

 串刺しラリアット、ノーモーション頭突きを見舞った石井は、ベルトを巻く仕草をしつつ絶叫。指で作った銃口をオメガに向けて、掟破りのVトリガーを発射し、ラリアットを振り抜いた。

 引かないオメガがリバースフランケンシュタイナーで試合を五分に戻すと、2人はエルボー合戦で競り合う。互いに余力はあとわずか。先にアクセルを踏んだオメガは、高速ドラゴンスープレックス、Vトリガー、クロイツラスとラッシュ。ロープに持たれる石井にVトリガーをねじ込んだ。

 しかし、沈まない石井も振り向きざまにラリアットをズバリ。スライディングラリアットを突き刺すと、追尾式Vトリガーには追尾式ラリアットでお返しし、なおもフルスイングのラリアットを振り抜いた。

 オメガも変型ツームストンパイルドライバーで再逆転に成功する。石井をロープにはり付けにすると、生ヒザ式のVトリガーを発射。自ら場外に転落するほどの一撃を見舞うと、正調・Vトリガーも突き刺す。だが、不死身の石井はカウント1でキックアウト。Vトリガーを仁王立ちで受け止め、延髄斬りをぶち込んだ。

 ならばと今度はオメガが頭突きを耐え抜き、ダブルアーム式パイルドライバーをズバリ。30分経過のコールと同時に決定機を掴んだオメガは、再びVトリガーを発射すると、今度こそ片翼の天使がさく裂し、死闘に終止符を打った。

 オメガが2度目の防衛に成功。実況席で試合を見守った飯伏が盟友の腰にベルトを巻く。石井はフラフラになりながらも、誰の肩も借りず、自らの足で立って去っていった。

 オメガは日本語でマイクアピール。「俺がチャンピオンになってから、『私が強い』という意味になったかなと思った。俺はベスト、世界一だぞ。でも本当は…本当のことはそれじゃない。本当はね、飯伏…自分のベストは全て飯伏、お前のおかげだ」と盟友・飯伏に感謝の意を表すと、「だからさ、大阪城ホールが終わってから言ったんですよ。いつでもどこでもいいですよ」と対戦を促すような言葉を投げかけた。

 すると、飯伏もマイクを手にし、「ケニー、俺らの約束を果たそう」と断言する。オメガは「そうか。約束があったんだね。だからさ、どこの国に行くとしても、ゴールデン☆ラヴァーズは同じ気持ちで、同じ心で戦っていきたいと思います。どんなベルトよりも、ゴールデン☆ラヴァーズは一番大切にしている」と意味深げに返答。最後は2人並んで、「グッバイ&グッナイ」で締めた。

 独特の言い回しなため、「約束」の中身は不明ながらも、1つの可能性として、8・11武道館では30分引き分けに終わった両者の再戦が浮上する形となった。

プロ格 情報局