9/15【新日本】一騎打ちを前に鈴木がスリーパーで内藤を絞首刑

『DESTRUCTION in HIROSIMA』広島サンプラザホール(2018年9月15日)
○EVIL&内藤哲也&SANADA&BUSHIvs鈴木みのる&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&TAKAみちのく×

　鈴木が勝負を度外視した執拗なスリーパーで内藤を絞首刑。担架送り寸前まで追い詰めた。

　9・17別府でのスペシャルシングルマッチを控える内藤と鈴木が前哨戦で対戦した。ここまでの前哨戦は、内藤がリング上でも舌戦でも執拗に鈴木を挑発。過去の発言までほじくり返し、鈴木に意思表明のマイクアピールを迫ってきた。戦績もロス・インゴ軍が全勝している。一方、鈴木軍には今日からザックが合流。ザックはこの夏のG1で内藤に勝利している。

　鈴木軍の奇襲攻撃で幕開け。鈴木は内藤に襲いかかる。しかし、内藤は鉄柵に投げつけて返り討ち。ロス・インゴ軍はそのままペースを掴むと、スピーディなタッチワークでデスペラードを攻め立てた。内藤は広島東洋カープとのコラボTシャツ姿で声援を浴びる。

　そんな内藤を鈴木はまたも襲撃して花道に連行。ランニングローキックで蹴り飛ばした。イスで脇腹を攻撃すると、花道上でそのイスに座らせ、フロントハイキックで蹴り倒す。鈴木はイスに自ら座って足を組み、内藤の頭を踏みつけた。

　その後、鈴木はBUSHIの腕を絞め上げて試合をリードするが、リングに戻った内藤がツバを吐きかけ、顔を踏みつけてお返し。鈴木も呼応して、エルボー合戦を繰り広げる。ならばと鈴木はエプロンでゴッチ式パイルドライバーの構え。これは防がれたが、エプロンからの宙吊り式スリーパーで内藤を絞め落とした。鈴木は試合を気にせず、エプロンから内藤を見下ろし続ける。

　リング上ではザックが躍動。BUSHIを各種関節技でいたぶると、代わったEVILには腕へのオーバーヘッドキック、ランニングローキックをお見舞いした。EVILのパワーに手を焼くが、ダークネスフォールズを卍固めで切り返す。TAKAにタッチが渡ると、鈴木軍はEVILに串刺し攻撃を連発。鈴木のランニングローキック、TAKAのランニングニーが立て続けにさく裂した。EVILはジャストフェイスロックに捕まると、やっと内藤がリングに戻ってカットイン。だが、鈴木が呼応し、ジャンピングエルボーを完璧に避けると、スリーパーで絞めに絞める。

　リング上では、残りのロス・インゴ軍が飛び込み、スピード感溢れる連係攻撃で一気に巻き返す。最後はEVIL&SANADAのマジックキラーがさく裂し、TAKAを沈めた。試合後、EVILはザックとにらみ合いを繰り広げた。

　勝負が決したにもかかわらず、鈴木は場外でスリーパーを離さず、内藤を延々と絞め続ける。セコンドのヤングライオンが止めに入るが、鈴木は不敵な笑みを浮かべると、一旦離されたにもかかわらず、またも内藤を襲撃。腕ひしぎ逆十字固めでも絞め上げた。

　鈴木たちが去ったあとも内藤は立ち上がれず。リングサイドには担架が運び込まれる。内藤はBUSHIの肩を借りて何とか起き上がると、担架を鉄柵に投げつけ、怒りをあらわにした。