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9/21【全日本】諏訪魔の3連覇消滅 ゼウスが対諏訪魔2連勝で4強入り

『第6回 王道トーナメント』広島マリーナホップ(2018年9月21日)
「第6回 王道トーナメント」2回戦=○ゼウスvs諏訪魔×

 諏訪魔の3連覇消滅…三冠王者・ゼウスが対諏訪魔2連勝で準決勝進出を決めた。

 三冠王者として王道トーナメントに臨んだゼウスは9・17後楽園の1回戦で野村を激闘の末に撃破。この日、諏訪魔との2回戦にコマを進めた。諏訪魔とは4月のチャンピオン・カーニバル公式戦以来の再戦で、前回は諏訪魔からシングル初勝利を奪っている。

 5ヵ月ぶりの再戦となったこの日、前回以上の激闘が繰り広げられた。のっけから両者はフルスロットル。ゼウスがドロップキックを放てば、諏訪魔はロープ越しの攻防を左ラリアットで制し、場外DDTを敢行していく。その後もスリーパー、起き上がり小法師式ラリアットでゼウスを着実に消耗させた。

 ゼウスも負けてはいない。ノータッチトペスイシーダを発射して反撃ののろしを上げ、バイセップスエクスプロージョンとラリアットの打ち合いをフライングバイセップスエクスプロージョンで競り勝つ。諏訪魔がラストライドを仕掛けても、シュバインで切り返して叩きつけた。

 ゼウスが流れをつかんだかに思われたが、諏訪魔が押し戻す。エルボー合戦を猛烈な連打で押し込み、スリーパーで絞め上げると、ラリアットをさく裂。ジャーマンで投げ飛ばし、2発目のラリアットを叩き込むと、バックドロップで勝負に出た。

 窮地を迎えたゼウスだったが、三冠王者の意地で3カウント寸前に返してみせた。諏訪魔が狙ったラストライドを食い止めると、起死回生の左ハイキックをさく裂。バイセップスエクスプロージョンを叩き込むと、一気にジャックハマーを爆発させて3カウントを奪った。

 ゼウスが諏訪魔の3連覇を食い止め、準決勝進出を果たした。試合後は9・17後楽園に続き、「全日本は祭りやで! わっしょーい! わっしょーい! わっしょーい!」の叫びで締め。まるで王道トーナメント制覇へ向けた号砲のようだった。

 チャンピオン・カーニバルに続く諏訪魔から2度目のシングル勝利。前回は自身の足の負傷もあって、内容面で不満が残ったが、「今日は本当に自分の実力で勝ちたい」と描いた通り会心の勝利となった。9・24大阪大会の準決勝では明日9・22博多大会で行われるジョーvs真霜の勝者と対決する。「西日本をもっともっと盛り上げていくのは僕の使命」と誓ったゼウスは、地元・大阪で王道トーナメント初優勝、しかも三冠王者の初Vを成し遂げ、有言実行とするつもりだ。

【試合後のゼウスの話】
▼ゼウス「今日もみなさんの応援のおかげで諏訪魔さんに勝つことができました」

――4月のチャンピオン・カーニバル公式戦に続き、諏訪魔に2連勝となったが?

▼ゼウス「(前回は)勝てたんですけど、苦い勝利やったんで、今日は本当に自分の実力で勝ちたいなというのが凄くあったんで。これで諏訪魔さんと実はシングルやるのが5回目。2勝3敗なんですけどね。これからもっともっと強くなってね、諏訪魔さんともっともっといい勝負をやって勝てるようになっていけたらなと思います」

――しかも昨年と一昨年の覇者である諏訪魔に勝ったのは大きいのでは?

▼ゼウス「そうですね。何とか本当に相手の凄まじい攻撃に自分の体がなんとか耐えることができたなと思ってます」

――後楽園に続き、メインに勝利して「全日本は祭り」で締めたが?

▼ゼウス「やっぱり広島、西日本は大阪から近いんで、西日本をもっともっと盛り上げていくのは僕の使命かなと思ってますので。気合入ってます」

――その使命をより現実にするためにも地元・大阪で優勝すると?

▼ゼウス「そうですね。大阪で準決勝、決勝があるんで、それも自分に会社が期待して大阪にしてくれてると勝手に思ってるんで。そこで何とか優勝できたら、全日本プロレスの期待とファンの皆さんの期待に応えられるんじゃないかなと思ってます」

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