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10/3【全日本】世界ジュニア唯一の前哨戦 佐藤が近藤の右腕に集中砲火「削りきってやる」

『GROWIN' UP vol.16』東京・新木場1stRING(2018年10月3日)
○近藤修司&鈴木鼓太郎vs佐藤光留&丸山敦×

 世界ジュニア唯一の前哨戦は王者・近藤が制したものの、佐藤が右腕へのピンポイント攻撃で圧倒し、「削りきって、亡き者にしてやるよ」と通告した。

 10・10後楽園大会での世界ジュニア戦へ向けた最初で最後の前哨戦がこの日、組まれた。試合前の会見で両者は「削り合い」に合意。直接対決でも真っ向から火花を散らし、さっそく身を削り合った。

 序盤から激しいエルボー合戦を展開した両者。佐藤がミドルキックを連発して押し込むと、ジャンピングハイキックをさく裂させて先手を取った。近藤が場外戦で流れを変えようといたぶったが、キングコングラリアットは佐藤がかいくぐって鉄柱への誤爆を誘う。すかさず右腕にミドルキックを連発し、近藤をエプロンに上げると右腕をサードロープに引っかけてのアームロックで絞め上げ、ランニングローキックで蹴り飛ばした。

 その後も佐藤の右腕攻めが冴え渡った。脇固めで絞め上げ、近藤がサイドバスターで脱しても、アンクルホールドで逃さず。回転エビ固めで飛びついた近藤の右腕を何度も蹴りつけた。一度はコーナーに下がっても、試合権利に関係なく飛び込んだ佐藤は近藤の右腕を蹴りつけてなおも狙い撃ち。KUBINAGEで叩きつけられても腕ひしぎ逆十字固めで捕らえてもん絶させた。

 最後は近藤が王者の意地。エプロンの佐藤をキングコングラリアットで場外に叩き落とすと、丸山にもキングコングラリアットを叩き込み、辛くも3カウントを奪った。

 勝利した近藤だが、試合後も右腕を抑えて苦もんの表情。そこへ佐藤が飛びかかり、鉄柱に右腕を引っかけて絞め上げた。「さっそく削って来やがって」と苦痛に顔をゆがめた近藤は、「ただじゃおかねえぞ。覚悟しとけ」と本番での報復を宣言。腕攻めで圧倒した佐藤は「削り合いって言ったのはお前のほうだからな」と強調しつつ、「お前がその死に方を選ぶんだったら、その通りにしてやるよ。削りきって、亡き者にしてやるよ」と通告した。

 近藤への怒り、恨みをこれでもかとぶつけた佐藤。あとは1週間後の本番を迎えるのみとなったが、ジュニアの至宝を取り戻すためにも、この日以上に近藤の身を削り、軍門に下らせるつもりだ。

【近藤の話】「さっそく削って来やがって。まあ、いいよ。楽しみはあの頃の全日本ジュニア。ただじゃおかねえぞ。覚悟しとけ」

【佐藤の話】「削り合いって言ったのはお前のほうだからな。おい、削り合いなんだろ? 今日じゃ削っているだけじゃないか。こんなんじゃ削り合いになんねえよ。わかったよ。お前がその死に方を選ぶんだったら、その通りにしてやるよ。削りきって、亡き者にしてやるよ、近藤修司。おい、削り合いだからな。削り合いだからな! お前が言ったんだから、削り合いだ、バカヤロー。クソ!」

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