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10/6【全日本】Sweeper脱退に理解 崔が「弟分」ジェイムスにエール

『2018旗揚げ記念シリーズ』開幕戦 静岡・アクトシティ浜松(2018年10月6日)
○鈴木鼓太郎&ディラン・ジェイムスvs崔領二&佐藤恵一×

 崔がジェイムスのSweeper脱退に理解を示し、エールを送った。

 9・24大阪大会でジェイムスがSweeper脱退とジョーとの共闘を宣言。この日、脱退以来初めてSweeperと対戦する機会が訪れた。鼓太郎と組んだジェイムスを迎え撃ったのは崔&恵一。ジェイムスの裏切りもあって、荒れた展開も予想されたが、以外にも正攻法で渡り合った。中でも崔はZERO1時代から気心が知れた仲で「弟分」。フロントハイキックやミドルキックで攻め入れば、ジェイムスはブレーンバスター合戦を制し、エルボー合戦も逆水平で押し込む。譲らない崔もブレーンバスターで雄たけびもろとも投げ飛ばしたが、最後は恵一が鼓太郎のブルーディスティニーに沈んでSweeperの敗戦に終わった。

 試合後、崔はジェイムスの脱退について言及した。今年3月の全日マット参戦以来、共闘し続け、二人で世界タッグを巻いたこともあったが、盟友と敵対する状況となった。怒りの感情があっても不思議ではないが、崔はジェイムスの行動を「彼はたぶんいろんなことにマンネリ化をすることに凄く恐怖心を抱いてると思う」と分析。「ジョーと一緒にやっていきたいと思ったんでしょうね。たぶんそれは今、彼がしたいことなんで否定もしないし、俺はいいと思う」と理解を示した。

 ジェイムスに対する悪感情は崔の中に存在しない。「あいつに俺はこれだけは言いたい」と前置きした崔は「全日本プロレスに上がるってことは凄く貴重なことで、ここに上がらせてもらうってことは最高の印籠なんですよね。この印籠をもって何を残すか? どう自分を世間に売り込んでいくか? ここしか大事」と持論を展開。「世界中の人から目標にされるロールモデルになってほしい。最高の見本になってほしい」とプロレス界の枠を超えた活躍を期待しつつエールを送っていた。

【崔の話】「(ジェイムスは)俺の弟分みたいなもんで、このリングに俺が連れてきたと言っても俺は否定はしないけど。僕はこう捉えました。これが彼の意思表示。彼はよくわかってて、もう来年に向けて…またあいつが参戦した3月の頃に季節が戻るんですね、年明けたら。また同じ繰り返しになる。こんなリーグ戦がきて、あんなトーナメントがきて、彼はたぶんいろんなことにマンネリ化をすることに凄く恐怖心を抱いてると思うんですよね。何にも相談もなかったけど、特別、僕のことをけなすわけでなく、襲うわけでなく、本当にあのままですね。プライベートも何にも連絡ないし、普段も最近は話さないし。だからといって仲が悪いわけでもないし。皆さんが全日本プロレスのリングで見たまんま。僕と彼の付き合いはそんなもんですね。ジョーと一緒にやっていきたいと思ったんでしょうね。たぶんそれは今、彼がしたいことなんで否定もしないし、俺はいいと思うし、恐ろしいチームになるし。ただね、あいつに俺はこれだけは言いたい。どっかで言おうと思ったけど。自分がどこどこにいきたい、誰々と組みたい、ベルトに挑戦したい、たとえそのベルトを獲ったとしても、その時点では単なる自己満足。自分が気持ちいい思いして終わり。その時はあいつ出世したな、そう思う。その時は終わり。何にも続かない。将来が保障されてるわけじゃないし。いっつも言い続けてるんですよね。全日本プロレスに上がるってことは凄く貴重なことで、ここに上がらせてもらうってことは最高の印籠なんですよね。この印籠をもって何を残すか? どう自分を世間に売り込んでいくか? ここしか大事じゃないと僕は思ってます。だからディランに言いたい。お前が誰と組むのも、どんなベルトに挑戦するのも、この先をみてるビジョンがどんなものか俺にはわからないけど、俺は彼を信じてるけどね。プロレスの世界だけで、誰々に憧れて、誰々みたいになりたい、どこどこのベルトを獲って活躍したい、チヤホヤされたい、そんな思いだけだったら、お前の求めてる幸せは絶対ない。どれだけの人が知ってるかわからない。俺は知ってる。物凄い環境で彼は育ってきて、普通の人の生まれ育ったような環境とほど遠いような環境で育ってきて、いろんなものを失って、いろんなものを手にできなかった時期があって、いろんなことがあってあいつは今がある。全日本プロレスという素晴らしいリングに上がれてる。だから俺は五体満足でプロレスできてるなら、世界中の人から目標にされるロールモデルになってほしい。最高の見本になってほしい。世界クラスのロールモデルに彼がなってくれると信じてます。小さいことは言わないでくれ。もう本当に世界をみた発言ができるような、スケールの大きい人間になってほしいから。その日まで組むこともないだろうし、話すこともないだろうと正直思いますね。話さないから仲が悪いとかもないし、変な因縁もないし。ただ、次あいつとメシでも行く機会があれば、その時あいつは世界クラスのロールモデルになってくれると俺は信じてますね。ホントみんなが考えてるようなことじゃなくて、もっともっと大きい世界であいつと語り合っていきたいなと思います」

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