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10/13【全日本】世界ジュニア挑戦決定 岩本快勝、「今の実力と自信を近藤修司にぶつける」

『2018旗揚げ記念シリーズ』埼玉・蓮田市総合市民体育館(パルシー)(2018年10月13日)
○岩本煌史&ジェイク・リーvsゼウス&丸山敦×

 世界ジュニア挑戦が決まった岩本が「自信と今の実力をすべて真正面から俺は近藤修司にぶつけたい」との覚悟を口にした。

 11・29名古屋大会での世界ジュニア挑戦が決まった岩本。この日はセミファイナルのタッグマッチに登場し、ジェイクと組んでゼウス&丸山と対戦した。丸山のバズソーキックや丸め込みで追い込まれる場面もあったが、一本背負いで打開すると、最後は孤高の芸術を鮮やかに決めて丸山に勝利した。

 現段階でこれといった実績がなく、「所持金なしで買い物行くようなもの」だったが、王者・近藤の指名によって2ヵ月ぶりとなるリマッチが決まった。「チャンスを見つけてもう一度たどり着く」と考えていた岩本にすれば、これもチャンスをつかんだ形だ。

 しかも王者・近藤からは「次、世界ジュニアを巻かせたい…そのうち、自分で自覚を持って巻かなきゃいけない人間がいる」とエールとも受け取れる言葉もあった。9・22博多のタイトルマッチ前には「今の世界ジュニアは輝きを失ってる」とも言われた。結果、陥落という屈辱を味わったが、「防衛1回もしてないですけど、1ヵ月ぐらいの期間で魅力あるベルトに輝かせることに何かが欠けてた」と気づくことができた。

 「ただ負けただけじゃなくて、一つ気づくことがあったというのは少なからず今度のプラス材料になる」と前向きに受け止めた岩本は自らの手で世界ジュニアを輝かせるためにも、「責任と覚悟」を胸にリマッチに挑む。岩本の挑戦に疑問符をつける向きもあるかもしれないが、「リング上の戦いだったり、発言だったり、今の全日本ジュニアは岩本しかいないなって状態に自分でもっていかないといけない」と誓うばかり。一方で「前回ベルト持ってた自分よりもさらに幾分か今、上回ってるという自信がある」との実感もあり、「この自信と今の実力をすべて真正面から俺は近藤修司にぶつけたい」と宣言していた。

【試合後の岩本】
――11・29名古屋での世界ジュニア挑戦が決まったが?

▼岩本「後楽園終わってすぐコメント出して、その時はまだ自分が挑戦できると思ってなかったんで、思わぬチャンスが転がってきたなというのが正直な気持ちで。挑戦いきたい気持ちはいつだって山々です。山々ですけど、何にもない状態で、所持金なしで買い物行くようなもんですよ。何にもない状態で『近藤修司、俺に挑戦させろ』って言ったら、『何言ってんだ貴様』ってなるのは頭でわかってるし目に見えてる。でもそんな所持金ゼロ状態の俺を近藤修司が指名した。しかも過去に近藤修司と戦ってきた理由とはまた違う理由を提示してきた。彼が全日本を思う気持ちだったり、団体は違いますけど、今持ってるベルトですけど、かつて持ってたベルト、それを争ってる者として俺のとこ来いよって言ってるような、愛情に近いものを何か自分は感じました。過去は取り戻してやろうぐらいの気持ちでいましたけど、もっと何かドロドロしたものじゃなくて、本当に競っていく、清らかなものなのかどうかわからないですけど、何か表裏のない戦いにできるのかなっていうのは自分自身思いますね。名古屋って場所に関しては、ホームではありますけど、ホームだからとか、ホームなのに、そういう理由づけされるのも僕は好きじゃないんで。別に場所はあんまりこだわりないです。どこでも。それがたまたま僕のプロレスキャリアが始まった名古屋だった。ただそれだけかなって思います」

――近藤は思い入れある世界ジュニア、全日本ジュニアに高い位置にいてほしいと思っている節があるが?

▼岩本「最初、獲られた時も『今の世界ジュニアは輝きを失ってる』と言われました。実際、そうやって言ってる近藤修司に負けて落としたっていうのは言い訳もできない状況です。だから俺が防衛1回もしてないですけど、1ヵ月ぐらいの期間で魅力あるベルトに輝かせることに何かが欠けてたのかなって部分も実感してます。責任も感じてます。でもそれを気づかせてくれた、気づけたっていうのは次、挑戦するにあたって大きなプラス材料かなと思うんで。獲られたこと自体はよくないんですけど、ただ負けただけじゃなくて、一つ気づくことがあったというのは少なからず今度のプラス材料になると思います」

――「次の全日本ジュニアはお前だ」との発言もあったが?

▼岩本「今日の戦いでも丸山さんとタッグですけど当たって獲りました。だから次、丸山が挑戦だって人はいなくなったかもしれない。あとはリング上の戦いだったり、発言だったり、今の全日本ジュニアは岩本しかいないなって状態に自分でもっていかないといけない。誰かに行けよ、行けよ、やれよ、やれよって背中押されてケツ叩かれてやるようじゃ俺はベルト巻く資格ないと思うし、そんな状態だったら、また近藤修司に負けると思います。でもそんな気持ちはこれっぽっちもないし、前回ベルト持ってた自分よりもさらに幾分か今、上回ってるという自信があるんで、この自信と今の実力をすべて真正面から俺は近藤修司にぶつけたい、そう思ってます」

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