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10/22【全日本】「覚悟と責任感、使命感がより一層強くなった」 新三冠王者・宮原が最多防衛記録更新を宣言

 10・21横浜文体でゼウスを破り、4度目となる三冠ヘビー級王座戴冠を果たした宮原健斗が一夜明けた22日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。「全日本プロレスの顔として覚悟と責任感、使命感、そういったものがまたより一層強くなった」と決意を新たにし、三冠王座最多防衛記録の樹立を目標に掲げた。

 10・21横浜文体の三冠戦は34分に及ぶ死闘となり、紙一重の差でゼウスを下した宮原が3ヵ月ぶり3度目の至宝ベルト戴冠。試合後はゼンニッポンコールも発生するなど大熱狂空間となった。一夜明けたこの日、宮原はファンに感謝したうえで、「イチレスラーとしても一つレベルアップできたかなと。最近言ってたひと皮むけるというのも僕自身、ひと皮むけられた感触もつかめた」と自らの進化も実感することができた。

 「あの最高空間をね、より広めるべくチャンピオンになったと思ってる」。そう言い切った宮原は今、責任感に燃えている。“全日本の顔"を自負する最高男は「チャンピオンじゃなくても僕は顔だと思ってるんで。そう思って全国回って試合してるんですけど、その中でより一層逃げ道がない」と自らにプレッシャーをかけた。

 宮原がエースとして、三冠王者として、目指していく方向性はこれまでと変わらず、全日本を今以上に高みへともっていくこと。横浜でのゼンニッポンコールに慢心せず、「もっともっとそのゼンニッポンコールを大きい波紋にしないと」と誓うばかり。そのためにも前夜のゼウス戦に匹敵する中身の濃い三冠戦をこれから繰り広げていくのが一番の近道。そこで宮原は最多防衛記録更新を目標に設定した。

 現時点での最多防衛記録は第32代王者・川田利明の10回。初戴冠となった第55代王者時代には8度の防衛を重ね、歴代2位タイ記録を作ったこともあるが、「2019年は僕がずっとベルト持ってるつもり」と断言した最高男は13年ぶりの記録更新に挑む構えだ。

 「全日本プロレスの顔として覚悟と責任感、使命感、そういったものがまたより一層強くなった」。横浜での大激闘と戴冠によってファンの信頼をさらに勝ち取った宮原は、それをより強固に、そしてさらに広げていくためにも、三冠王者=全日本の顔であり続ける。

【会見の模様】
▼宮原「まずは昨日、横浜文化体育館、会場そして全日本プロレスTVで応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。ホント応援のおかげでまたこのベルトを巻くことができて、本当に最高の空間だったと思うし。そして一夜明けてうれしさ半分、使命感半分って感じの、一夜明けての今日ですね」

――最高の空間と表現したが、全日本を高みに持っていく手応えをつかめたのでは?

▼宮原「つかめましたね。昨日のゼウス選手がチャンピオンだったからというのもあると思うんですけど、イチレスラーとしても一つレベルアップできたかなと。最近言ってたひと皮むけるというのも僕自身、ひと皮むけられた感触もつかめたし。あの最高空間をね、より広めるべくチャンピオンになったと思ってるんで」

――しかも所属同士の三冠戦であれだけ盛り上げたのは大きいのでは?

▼宮原「それはね、第三者が考えればいいことで、俺自身はやっぱ全日本プロレスはプロレス界の最前線をいく選手の集まる場所ですから。そういう中でゼウスvs宮原健斗、ああいう熱狂空間を生んだんじゃないかなと。ゼウス選手もチャンピオンになって1回防衛してる中、見てましたけど、階段一歩一歩というよりも一気にジャンプした感じでレスラーとして一気に上がっちゃったんで。だからああいう最高の空間になったと思いますね」

――その中で三冠に返り咲き、自分が全日本を盛り上げなければいけないという責任感が増したのでは?

▼宮原「ここ数年はね、ベルトを巻いてなくても、そういう気持ちをもってやってるんですけど、チャンピオンは顔ですからね。チャンピオンじゃなくても僕は顔だと思ってるんで。そう思って全国回って試合してるんですけど、その中でより一層逃げ道がないというかね。チャンピオンでエースというのはプロレス界でも限られた人しか選ばれない存在だと思ってるし、その存在だと僕は思ってるんで。より一層盛り上げますよ。昨日試合後も言ったんですけど、全日本プロレスはこんなもんじゃないんですよね。こんなもんじゃないという思いは人それぞれ違うと思うんですけど、僕の思う、宮原健斗の思うこんなもんじゃねぇというのをこれから表現していくと」

――その第一歩となるのが最強タッグになるが、三冠王者として優勝して2018年を締めくくると?

▼宮原「やっぱりね。盛り上がること間違いないと思うんでね、このシリーズ。11月はルチャフィエスタもあるし、僕は日本全国チャンピオンとして盛り上げるために、また今日からプロレスラーしていこうかなと思ってますけどね」

――最強タッグで気になるチームは?

▼宮原「正直ね、まだ一夜明けた中でまだまだそこまで切り替えられていないというのが正直なところですけど。明日あさってぐらいから最強タッグ、11月3日から始まる試合にスイッチを切り替えていこうかと思いますけどね」

――過去3度の戴冠と今回の戴冠で気分的に違うものはある?

▼宮原「何ですかね。やっぱ全日本プロレスの顔として覚悟と責任感、使命感、そういったものがまたより一層強くなったかもしれないですね」

――試合後にゼンニッポンコールが発生したが?

▼宮原「まだまだだなと思いましたけどね。もっともっとそのゼンニッポンコールを大きい波紋にしないと。プロのレスラーという以上、そこは避けて通れない。自己満足もいいけど、プロのエンターテイナーとして、もっともっとそれを大きくしていって。僕は常日頃言ってますけど満足したことないんで。昨日も最高空間、ファンが作り上げてくれた最高空間、その空間をもっともっと広げないといけないというのが僕のやることことなんで」

――どんな防衛ロードを描いている?

▼宮原「数字的に言えば最多防衛記録。僕が1位、そういう名前を全部、宮原健斗にしようと最近言ってますけど、2018年年末を迎えますけど、その防衛記録、2019年は僕がずっとベルト持ってるつもりなんで。防衛記録をまず。前回8回なんでね。そこは俺が記録を作らないとというのがありますね」

――平成中は手放さない?

▼宮原「平成中はもちろん。平成中に持ってたらかっこいいでしょ、平成生まれの男が。平成が変わる瞬間ってどうなるんですかね? ゾクゾクしますね。平成が変わる瞬間に…運命だな。運命だよな」

――入場時に王道トーナメントの優勝トロフィーを持参していたが、今後はベルトと両方持参する?

▼宮原「いや、11月からはベルトのみでいこうかなと思ってますけどね。王道トーナメント覇者としてこの10・21までの世の中に対するアピールじゃないですけど、そういう思いで入場で使ってたんで。わかりやすいじゃないですか。だから11月からは威風堂々とこのベルトをまた皆さんに披露したいなと。とにかく最多防衛記録。次の目標は」