11/11【NOAH】“ひらめき"光って丸藤ようやく初白星 メインで鬼門・北宮に辛勝
『GLOBAL LEAGUE 2018』愛媛・松山市総合コミュニティセンター(2018年11月11日)
Aブロック公式戦 ○丸藤正道vsマサ北宮×
松山大会のメインに据えられたグローバル・リーグ戦Aブロック公式戦で、丸藤が北宮から薄氷勝利。2年連続で敗れていた鬼門の相手を辛くも突破し、どうにか3戦目で初白星を手にした。
開幕戦で中嶋勝彦、2戦目で拳王に完敗を喫していた丸藤。まさかの2連敗でいきなり崖っぷちに立たされた天才だったが、3戦目も北宮戦も窮地の連続だった。
序盤から徹底的に左ヒザを攻められ、監獄固めでギブアップ寸前。どうにか不知火で反撃しても、着地時に自らのヒザも痛打してのたうち回ってフォールに行けない。それでも終盤にはトラースキックやフックキックを乱れ打ち、得意の虎王を3発クリーンヒットさせてみせたものの、北宮は倒れるどころか逆にマッスルポーズで雄叫びを上げた。
その驚異のタフネスっぷりに丸藤がひるんだところで、北宮は天才を担ぎ上げるや、豪快にリフトしながら2度に渡ってコーナーに叩きつけ、一気にこん身のスピアーで仕留めにかかった。
だが、丸藤は受け止めながら後方回転。スパニッシュフライのような形で切り返すと、そのまま両足で北宮の足に絡みつきながら泥臭く押さえ込み、ギリギリで3カウントを奪ってみせた。
持ち前の“ひらめき"が光って、3戦目でようやく初白星。北宮にはグローバル・リーグ戦で2年連続敗れていただけに、「実は中嶋よりも、拳王よりも鬼門だったのがアイツだったかもしれないんだ。やっぱりこういうギリギリの勝ち方になっちゃう。普通なら倒れんだけどな! あそこまで(虎王やトラースキックを)ぶち込んだら」と話した。
試合後のマイクでは「グローバル・リーグ戦、2連敗から始まりましたが、ここ松山から俺の勝利がスタートします。若いヤツらも強い、同世代も強い、チャンピオンの杉浦も強い…でも! 俺が必ず優勝する。今年、(デビュー20周年イヤーである)2018年の主役は丸藤正道だってことを証明してみせます」と改めて誓いを立てて大会を締めくくってみせた丸藤。今後のリーグ戦も、ひとつも落とせぬ綱渡りとなるが、「このまま終わるのか、このまま始まるのかは俺次第だ。次は誰だ? 明日の広島。タコ坊主(長井満也)か? タコ坊主も要注意だな。ゆでダコにして仕留めてやる」と前を向いた。
【試合後の丸藤】
――2年連続で負けていた北宮に勝ったが?
▼丸藤「そうなんだよ。実は中嶋よりも、拳王よりも鬼門だったのがアイツだったかもしれないんだ。やっぱりこういうギリギリの勝ち方になっちゃう。普通なら倒れんだけどな! あそこまで(虎王やトラースキックを)ぶち込んだら」
――最後は自然と体が流れた?
▼丸藤「そうだね。どうしても勝たないといけなかったから。もう一個も落とせないから」
――2連敗からスタートしたリーグ戦というのも過去には無かったようにも思えるが?
▼丸藤「うん、このまま終わるのか、このまま始まるのかは俺次第だ。次は誰だ? 明日の広島。タコ坊主(長井)か? タコ坊主も要注意だな。ゆでダコにして仕留めてやる。タコはノドに詰まるからあんまり好きじゃねえんだよ、俺…」