12/12【全日本】アジアタッグ3ヵ月ぶり再戦決定 ノムヤギがワイルドめんそーれに「ラストチャンス」通告
1・3後楽園大会でアジアタッグ選手権試合が決まった王者組・野村直矢&青柳優馬、挑戦者組・大森隆男&ブラックめんそーれが12日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。10・10後楽園以来3ヵ月ぶりの再戦となり、ノムヤギは「ラストチャンス」を通告し、返り討ちを宣言。再挑戦となるワイルドめんそーれは最古のベルト獲りに執念を燃やし、王者組と舌戦を繰り広げた。
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12・11後楽園大会でノムヤギ&めんそーれのトリオが結成された。が、最後はめんそーれが裏切り、青柳が敗戦。試合後、めんそーれはアジアタッグ再挑戦をぶち上げ、大森も最強タッグ公式戦で野村を破っている実績をタテに呼応。10・10後楽園以来3ヵ月ぶりとなる再挑戦が決まった。
3度目の防衛戦となる野村&青柳だが、一度勝利したチームが相手とあって、メリットを見出せそうにない。それでもタイトルマッチである以上、それにふさわしい戦いを繰り広げる必要があり、野村は「本当に最高の試合をしたうえで僕らが必ず勝ちます」と宣言。青柳はめんそーれを何度も「中島」と呼んで挑発し、「申し訳ないですけど、二人にはこれがラストチャンスだと思ってもらいたい」と通告。これ以上、関わり合いたくないとばかりに「次で最後だなと思えば気は楽かなと。次キッチリ防衛して終わらせたいと思います」と引導を渡す構えをみせた。
一方、ワイルドめんそーれはヘビのごとき執念で再挑戦を決めた。めんそーれが「これは挑戦決定の記者会見じゃなくて、将来的に獲りますよという会見なんで。予告チャンピオン。俺と大森さんが第106代アジアタッグチャンピオンになる。シャー!」と気勢を上げれば、大森も「アジアにずっとこだわり続けてきたんですけどね、今度こそこのベルトは我々がいただきます」と呼応。王者組からの「ラストチャンス」通告にも動じず、「逆にお前らがラスト防衛戦だよ」(めんそーれ)、「俺らがこのベルトに挑戦するのは今回最後だよ。なぜなら俺たちが勝つから」(大森)と口を揃えて豪語してみせた。
最古のベルト獲りに並々ならぬ執念を燃やすブラックめんそーれ。中でも大森はめんそーれのハブばりの「脱皮」を強調。野村から「1月3日の試合は11時半開始で昼間なんですよ。ハブって夜行性だから大丈夫なのかなって逆に心配になります」と挑発されためんそーれも「夜更かしして、そのままいくよ俺は」とやり返した。
半ば不毛ともいえる舌戦を繰り広げ、会見場が笑いに包まれてしまったが、ともあれ、ワイルドめんそーれにとってはこれがアジアタッグを奪取する最後のチャンスとなる。
【会見の模様】
▼めんそーれ「シャー! 記シャーの皆さん、本日もお集まりいただいて、感シャーいたします。次期アジアタッグ挑戦することが決まりましたブラックめんそーれです。昨日の後楽園ホールでこのチャンピオンチームとトリオを結成したわけですけど、前々から俺の中では、このアジアのベルトにはまだまだあきらめがついてなかった。もちろんいつでも狙いにいくつもりでいた。その中で昨日トリオを組んだということは、俺の中では昨日いくしかなった。それがあの行動になった。そういうこと。その中でこの野村、青柳も試合中、俺のことをバカにしてきた。試合みてたでしょ? コーナーに登ってるところから叩き落とすわ、ロープを揺らすわ、違う名前呼ぶわ…」
▼青柳「叩き落としたのはそっちでしょ?」
▼大森「まぁまぁ、話聞けよ」
▼めんそーれ「みてないのかよ? 落としたのは野村だよ。お前とは言ってないだろ」
▼青柳「そうか」
▼めんそーれ「ちゃんと人の話は聞けよ」
▼青柳「すいませんでした」
▼めんそーれ「しかも違う名前呼んで。皆さん、言霊という言葉知ってますか? 水にやさしい言葉をかけると、その結晶が美しくなる。逆に罵詈雑言をかけると全く結晶は作られない。そんなことがあるんですよ。言葉には力がある。そう呼んでたらそうなるんですよ。俺はブラックめんそーれ。ブラックめんそーれ以外の名前で呼ばれて、そうなったらどうするんだよ? 別の名前で呼ばれたらそうなっちゃうかもしれないだろ。俺はブラックめんそーれだから。それ以外の名前で絶対呼ぶなよ。俺は生まれた時からブラックめんそーれなんだ。そんなブラックめんそーれが第ひょ……ハブだから噛むのはしょうがない。第106代アジアタッグチャンピオンになる。これは挑戦決定の記者会見じゃなくて、将来的に獲りますよという会見なんで。予告チャンピオン。俺と大森さんが第106代アジアタッグチャンピオンになる。シャー!」
▼大森「僕の言いたいことはですね、ブラックめんそーれ選手がほぼ語ってくれました。アジアタッグ僕も全然あきらめがついておりません。最強タッグリーグ戦中に野村選手から直接勝った。挑戦者としての資格は十分あると思ってます。アジアにずっとこだわり続けてきたんですけどね、今度こそこのベルトは我々がいただきます」
▼青柳「昨日の後楽園大会で僕ら3人で、僕と野村さんと中島さんで……」
▼めんそーれ「オイ!」
▼大森「まぁまぁまぁ。昨日の後楽園、自分の試合があって、あんまり君たちの試合見てないんだよな。どういうことがあったのか?」
▼青柳「簡単に説明しますと、僕ら3人でタッグを組んだわけです。そしたら途中で裏切りがあったわけですよ」
▼大森「どっちが裏切った?」
▼青柳「中島さんです」
▼めんそーれ「オイ!」
▼青柳「何すか?」
▼めんそーれ「さっきの話、聞いてなかったのかお前は?」
▼青柳「言霊がどうとか?」
▼めんそーれ「そうだよ。その前にまずお前らが俺のことバカにしてんだろ!? だから俺は裏切ったよ」
▼青柳「それは置いておいて、そこで裏切りが起きて挑戦させろって、新しい挑戦の仕方があったんです、昨日の今日でまさかこんな早く決まるとは僕も思ってなかったんですけど、こうやってアジアタッグのベルトをほしいと言ってくれる挑戦者が現れたということで、僕らはしっかりと防衛戦を行いたいと思います。で、申し訳ないですけど、二人にはこれがラストチャンスだと思ってもらいたいですね」
▼大森「ラストチャンスというか、次、俺たちがベルト獲るんだからチャンスも何も」
▼めんそーれ「逆にお前らがラスト防衛戦だよ。防衛戦にもならない」
▼大森「俺らがこのベルトに挑戦するのは今回最後だよ。なぜなら俺たちが勝つから」
▼青柳「今、最後って言いましたね?」
▼大森「挑戦するのは最後だよ。勝つからね」
▼青柳「今、聞きましたか? 最後って言いましたからね」
▼大森「勝つから最後。負けることなんか考えないよ、それは」
▼野村「昨日の最終戦で、最終戦という大事な試合なのに試合を潰された気持ちで、ホントに怒りがこみ上げてきますし、ホントに悔しいですね。なんで1月3日はホントに叩き潰して、もう二度と挑戦を受けません」
――ワイルドめんそーれとかかわるのはうんざり?
▼青柳「確かにそういう気持ちもありますが、次で最後だなと思えば気は楽かなと。次キッチリ防衛して終わらせたいと思います」
▼めんそーれ「最後ですからね」
▼大森「そりゃそうだよ。最後だよ。俺たちが次チャンピオンだから」
▼青柳「何言ってるんですか。こっちが防衛するに決まってますよ。(野村に向かって)言ってやってくださいよ」
▼野村「公式戦で大森さんから直接獲られてるのがあるんで、今回だけ挑戦を受けます」
▼大森「だいたい前回のアジアタッグ挑戦して負けた。我々が負けましたよ。でもブラックめんそーれ選手みくびってないか? ブラックめんそーれ選手はあれから…ヘビっていうのはさ、どうやって成長していくと思う? どうやって大きくなっていく? 卵から生まれてどうやって大きくなっていく?」
▼青柳「脱皮ですか?」
▼大森「そうだ、脱皮だ。もう何回も脱皮を繰り返して、何回ぐらい脱皮したの?」
▼めんそーれ「3回」
▼大森「3回も脱皮してるんだよ。そういうことだ」
▼野村「ただ、1月3日の試合は…」
▼めんそーれ「オイ! 大森さんの話を流すな!」
▼野村「いや、気になったんで。1月3日の試合は11時半開始で昼間なんですよ。ハブって夜行性だから大丈夫なのかなって逆に心配になります」
▼めんそーれ「オイお前な! 知ってるぞ。お前、今日も一番最後にこの会見来ただろ?(笑) 遅刻しただろ、ちょっと? 前回に続いて」
▼青柳「何笑ってるんですか?」
▼野村「遅刻してねぇよ!」
▼青柳「今日は間に合いましたよ。10分前に」
▼野村「10分前に来たわ!」
▼めんそーれ「8分前だったよお前。みんなそわそわしてたよ」
▼野村「うそつけ!」
▼めんそーれ「ホントだよ!」
▼青柳「10分前に来ましたよ」
▼めんそーれ「11時半に会場いるかどうか、そこもまず一つ勝負だぞ」
▼野村「何か変なこと言ってますけど、心配ですね」
▼大森「ハブと8分前って関係あるの?」
▼めんそーれ「関係ない…」
▼大森「関係ないか」
▼野村「ハブは夜行性なんで、昼間の試合にはどうなのかなと」
▼めんそーれ「夜更かしして、そのままいくよ俺は」
▼野村「あ、なるほど。わかりました」
▼大森「しかも1月だろ。冬眠……いや、俺もそこまで考えてなかった。非常に分が悪い」
▼めんそーれ「大森さん、安心してください。ハブは冬眠しないんです」
▼大森「そうなの?」
▼めんそーれ「みたいです」
▼青柳「中島さんだからです」
▼めんそーれ「オイ! バカにしてんだろ!? さっきの話、聞いてんのか?」
▼青柳「わかりました。言霊ですね」
▼めんそーれ「そうだよ」
▼青柳「ハブ夜行性なんですね」
▼大森「少しはハブの生態について調べてきたみたいだな」
▼野村「でも本当に最高の試合をしたうえで僕らが必ず勝ちます」
▼青柳「はい、勝ちます。防衛します。次が最後です」