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12/31【RIZIN】GP覇者・浅倉に完勝 浜崎が初代スーパーアトム級王座戴冠

『Cygames presents RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ(2018年12月31日)
RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ ○浜崎朱加vs浅倉カンナ×

 昨年の女子スーパーアトム級GPを制した浅倉に完勝した浜崎が初代RIZINスーパーアトム級王座を戴冠した。

 21歳の浅倉は昨年の大みそかにRIZINをけん引してきたRENAを下し、RIZIN女子スーパーアトム級GPを制覇した。今年7月にはリベンジを狙うRENAを返り討ちにし、大みそかのスーパーアトム級王者決定戦へと駒を進めてきた。対戦相手は15歳年上の浜崎。16勝2敗と抜群の戦績を誇り、アメリカのInvicta FCでは日本人初となる世界王座も戴冠。日本人には未だ無敗で、RIZINでも2連勝中だ。

 先手を取ったのは浜崎。1ラウンド開始直後にワンツーをぶち込んで、浅倉を下がらせる。浅倉の指が浜崎の右目に入り、試合は一時中断となったが、再開すると、ここでも浜崎が前進。首投げなどをスピーディに仕掛けてテイクダウンに繋げるが、すぐに浅倉はスタンドに戻す。浅倉はハイキックや前蹴りでけん制するも、浜崎は素早いステップインで一気にパンチを畳みかけた。残り1分のところで浅倉がタックルを完璧なタイミングで見せたが、しのいだ浜崎はリストを取りに行く。今度は浅倉が振り払い、またまた立ち技勝負を展開。緊張感溢れる序盤戦となった。

 2ラウンドも、浜崎がアグレッシブに前へ。浅倉のバランスを崩しにかかる。浅倉がタックルを仕掛ける隙を作らず、右ハイキックやカウンターの右フックも狙っていく。残り2分を切ったところで、浅倉は意を決してタックルを仕掛けるがテイクダウンはできず。ならばとコーナーに押し込んでヒザを連打するも、浜崎は足を刈り、逆にテイクダウンに成功。サイドポジションからアームロック、そして腕ひしぎ十字固めへ。腕をクラッチさせて耐えた浜崎だったが、浜崎は足を使ってそれを解くと、なおも前転して切り返そうとする浅倉を絞め上げてタップアウトを奪取。若い浅倉を下し、世界を知る浜崎がRIZIN3戦目にして初代王者に輝いた。

 大きなベルトを腰に巻き、「思ったより重かったです、ベルトが」と笑顔を見せた浜崎は、勝利者インタビューで「寝技の展開にならずに。お互いに寝技が得意なんでそうなったと思うんですけど、打撃もやっぱ強かったです」、「得意な形で一本が取れたので、それはよかったなと思います」と浅倉との激闘を振り返ると、「初代チャンピオンということで、これからもっともっと強い選手が準備されると思うんですけど、しっかり1試合1試合勝っていきたいと思います」と早くも2019年の戦いを見据えた。

 バックステージでは「関節が凄い柔らかいのはわかっていたんで、極まらないかなと思ってたんですけど、しっかり極められてよかったです」とホッとした様子だった浜崎。「大みそかのさいたまスーパーアリーナは特別な場所だと思っているので。この大観衆の中で試合ができたのは一生の思い出じゃないけど、そういう気持ちがありますね」と王者らしからぬ発言も飛び出したものの、「ベルトを獲ったからにはしっかり防衛していきたい」とチャンピオンとしての自覚も見せた。

 一方、「改めて世界のレベルを実感した」という浅倉は「本当にベルトが獲りたかったんで凄い悔しいですけど…」と涙をにじませたが、「また目標ができたんで、今年も頑張れそうです」と早くもベルト獲りに執念を燃やしていた。

プロ格 情報局