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1/29【新日本】逆襲の内藤がタイチKO IWGPヘビー同時戴冠に色気

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2019年1月29日)
○EVIL&内藤哲也&SANADA&BUSHI&鷹木信悟vs鈴木みのる&ザック・セイバーJr.&タイチ&エル・デスペラード&金丸義信×

 これまで一方的にやれてきたインターコンチネンタル王者・内藤がタイチをKO。逆襲を果たした"制御不能男"はタイチとの防衛戦の先に、IWGPヘビー級王座の同時戴冠を見据えた。

 第6試合は2・3札幌のIWGPインターコンチネンタル選手権試合「(王者)内藤vsタイチ(挑戦者)」、IWGPタッグ選手権試合「(王者)EVIL&SANADAvs鈴木&ザック(挑戦者)」、IWGPジュニアタッグ選手権試合「(王者)BUSHI&鷹木vs金丸&デスペラード(挑戦者)」のトリプル前哨戦。王者側のロス・インゴ軍と挑戦者側の鈴木軍に分かれ、10人タッグ戦で激突した。タイチは今月の後楽園大会で三度、ベルト攻撃や急所蹴りなど反則暴走を見せて、内藤を蹂りん。「冬の札幌で何かが起こる」と意味深げに予告している。

 先に入場したタイチは余裕の笑みを浮かべながら、ロープを開いて内藤を迎え入れる。それに応じた内藤はタイチの奇襲を読んで、逆に先制攻撃。そのまま大乱闘に雪崩れ込み、ロス・インゴ軍が先手を取った。内藤はタイチを場外で暴行する。

 しばらくロス・インゴ軍ペースが続いたものの、SANADAがスワンダイブ式ミサイルキックを狙った瞬間、鈴木が急襲。ぶら下がり式腕十字に捕獲すると、それを合図に鈴木軍の面々がロス・インゴ軍を場外に連行し、得意の混戦に持ち込んで流れを強奪した。鈴木軍は代わる代わるSANADAを暴行。左腕に照準を絞って集中攻撃を浴びせ、試合は一方的な展開に。鈴木とザックの関節技が冴え渡り、悲鳴にも似た声援が飛んだ。

 奮起したSANADAが鈴木にドラゴンスクリューやミサイルキックを浴びせると、ここで内藤とタイチが相対する。内藤はタイチの顔面を低空ドロップキックで射貫くと、得意のコーナーミサイルをフェイント付きでズバリ。リング上で寝そべり、余裕の表情で挑戦者を見つめた。お互いにスープレックスを狙うが、どちらも海野レフェリーに組みついて防御。内藤が拳を突き上げると、タイチはそれに合わせると見せかけてサミングを繰り出す。さらに、串刺しジャンピングハイキックを発射するが、内藤もスイング式DDTでお返しして、2人の攻防は痛み分けに。

 続いて、ジュニアタッグ戦を控える4人が激闘を繰り広げる。BUSHI&鷹木は合体バッククラッカーで金丸を追い詰めると、一気にリベリオン(合体エムエックス)の構えに。だが、デスペラードが横やりを入れると、今度は金丸が反攻。デスペラードとバックドロップ&ドロップキックを決めると、さらにディープインパクトでBUSHIを攻め立てた。

 ムーンサルトプレスを避けたBUSHIはネックスクリューで反撃を果たすと、EVILが登場。控えのザックにお返しのショルダーアームブリーカーを決めると、金丸にはラリアット、ダークネスフォールズと畳みかける。EVILの構えに入ったところで、ザックがカットに飛び込むと、両軍入り乱れての大混戦に発展。その最中で、内藤とタイチが再び対峙した。

 タイチはソバットからロングタイツを脱ぎ捨てて、側頭部を蹴り飛ばしにかかるが、内藤はこれをキャッチすると、これまでのお返しとばかりに急所蹴りをズバリ。そこからランニング式デスティーノを繰り出してタイチを叩きのめす。ここが勝機と鷹木がパンピングボンバーを金丸にぶち込むと、EVILも必殺のEVILを見舞って、ロス・インゴ軍が勝利した。

 タイチをKOした内藤は、その眼前で目を見開いてみせると、心臓マッサージまでして挑発する。タイチが場外に転落して倒れ込むと、氷のうを手にして、うずくまる挑戦者の首をアイシングした。そして、肩を貸して立ち上がらせ、そのままバックステージに下がるかと見せかけて、鉄柵にホイップ。タイチ愛用のマイクスタンドを奪い取ると、それを振り上げたものの、あえて攻撃せずに、不敵な表情を浮かべたまま去っていった。

 これまでタイチの狼藉を許してきたが、今宵は内藤が逆襲に成功。「札幌大会にて行われるIWGPインターコンチネンタル選手権試合まであと5日。タイチ選手、そしてタイチ選手を応援している人には申し訳ありませんが、皆様の予想通りの結果、そしてインターコンチネンタル王座を俺は防衛することになりますよ」と自信を見せた。

 それどころか、内藤は“その先"に言及。昨年10月の両国大会で、当時、IWGPヘビー級王者だったケニー・オメガがUS王者のCodyと3WAYで防衛戦(もう1人の挑戦者は飯伏幸太)を行ったことに触れ、「つまり! 他の王座を保持しながら、IWGPヘビー級王者に挑戦することは可能ってことでしょ? じゃあ、俺はそこを狙っていこうかな。インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持すること…俺はその史上初の偉業を目指していきますよ」と二冠同時戴冠に色気を見せた。

【内藤の話】「札幌大会にて行われるIWGP インターコンチネンタル選手権試合まであと5日。タイチ選手、そしてタイチ選手を応援している人には申し訳ありませんが、皆様の予想通りの結果、そしてインターコンチネンタル王座を俺は防衛することになりますよ。内藤哲也はインターコンチネンタル王座を保持しながら、いったい何を見据えているのか? 皆様、去年の10月、両国大会を思い出してくださいよ。当時のIWGPヘビー級チャンピオン、ケニー・オメガに飯伏幸太、そして当時のUSヘビー級王者・Codyが挑戦したわけですよ。つまり! 他の王座を保持しながら、IWGPヘビー級王者に挑戦することは可能ってことでしょ? じゃあ、俺はそこを狙っていこうかな。インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持すること…俺はその史上初の偉業を目指していきますよ。ところで、ところで、今日はKUSHIDAのラストマッチ? どうでもいいよ。いなくなるなら、さっさといなくなれ。そして、もう二度とこのリングに帰ってくるな。カブロン」

【EVILの話】「ザックも鈴木もよく喋る野郎だな。あんなお喋りなクソ野郎は札幌の地で葬り去ってやる。そして、俺とザックのシングルは誰にも邪魔させねえからな。よく覚えとけ。This is EVIL、everything is EVIL。全ては…EVILだ!」

【BUSHIの話】「いよいよ明日だな、デスペラード。お前と当たるシングルマッチ、楽しみにしてるからよ。お前の汚えマスク、今度こそ俺が剥いでやるからな。覚悟しておけよ」

【鷹木の話】「金丸、ざまあみろ、コノヤロー。明日は今日以上の右腕をてめえにぶち込んでやるからな」

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