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2/27 メインは「稔&望月vsTAKA&Hi69」 稔がデビュー25周年記念第1弾6・18新木場大会の開催を発表

 田中稔が27日、東京・飯田橋のGPSプロモーションで会見し、デビュー25周年記念大会『the special one vol.1』を6月18日、新木場1stRINGで開催すると発表した。稔自身が大会プロデューサーを務め、メインイベントは「稔&望月成晃vsTAKAみちのく&Hi69」に決定。今秋に聖地・後楽園ホールでの第2弾興行開催を目指す意向も示した。

 稔は94年1月24日、藤原組・後楽園ホール大会のマーク・アシュフォード戦でプロレスラーとしてデビュー。その後、バトラーツ、新日本、全日本、WRESTLE-1と各団体を渡り歩き、現在はフリーとしてノアを主戦場に活動している。

 稔にとって今年は25周年記念イヤーとなる。すでに川田利明プロデュース興行2・8横浜大会で記念試合(稔&小坪弘良vs藤原喜明&石川勇規)を行っているが、記念大会の開催を見据えていたところ、稔がテクニカルコーチを務めている縁もあって、『HERO』『Growth』といった興行を手掛けるGPSプロモーションの豊島修二代表から「ぜひじゃあGPSプロモーション主催でやりませんか?」と提案され、6・18新木場大会を開催する運びとなった。

 メインイベントは稔が望月と組んでTAKA&Hi69と対戦するタッグマッチが決定した。「原点、自分の歴史をだんだん見せていければ」という大会プロデューサー・稔が考えるコンセプトはバトラーツ。「バトラーツの時の自分を考えた時、自分のこの25年の歴史の初期を考えた時に外せない人、誰かなと思った時にすぐ浮かんだ」のが当時、ライバル関係にあった望月とTAKAだった。

 望月は2歳の年齢差があるが、同じ94年1月デビューの同期生。しかもわずか3日違いだ。望月がバトラーツに参戦するようになって接点が生まれ、「まずシングルマッチをやったんですけど、凄く手も合うし、いいライバル関係築かせてもらった」という。そこからデビューが3日違い、ともに南野陽子ファンクラブに入会していたなどの話題で意気投合し、“B's"なるタッグチームを結成した。望月の記念大会参戦が決まり、稔の中ではタッグ復活しか考えられなかった。

 TAKAとも若手時代にしのぎを削った間柄だ。TAKAがみちのくプロレス所属だった当時、稔が同団体に参戦。両者はライバル闘争を繰り広げた。「TAKAさんとやった試合が全部、会場がドッカンドッカンいう試合になって、ジュニア版・名勝負数え唄って言われるようになって、明らかに僕の出世試合」と当時を振り返った稔は「TAKAさん、望月さんとの出会いが今の僕のジュニアのスタイルに目覚めるきっかけだったというか、今の自分のスタイルの基本を作ってくれた」とキッパリ。二人は田中稔25年の歴史において絶対に欠かすことのできない存在だ。そしてTAKAと組むHi69は現在ノアにおける稔の正パートナーで、昨年12月までGHCジュニアタッグ王座を保持していた。TAKAとは師弟タッグ結成となる。

 記念試合にふさわしい顔ぶれがそろった。今大会が『vol.1』と冠されているように、稔は第2弾大会の開催も見据えている。時期は今秋で、聖地・後楽園進出を目指しており、稔は「後楽園に関しては呼びたい選手、組みたい試合のイメージがパッと浮かんでる」という。そのためにもまずは第1弾となる6・18新木場大会を成功させるつもりだ。

 当日は全5〜6試合を予定。夫人で元女子プロレスラーの府川唯未さんが特別リングアナウンサーを務める。また、「府川唯未プロデュース」として女子プロレスの試合も組まれる予定だ。

☆6/18(火)東京・新木場1stRING『田中稔デビュー25周年記念大会「the special one vol.1」』18:30開場、19:00開始

▼メインイベント
Hi69
TAKAみちのく
vs
望月成晃
田中稔

※他、全5〜6試合を予定

[主催]
GPSプロモーション

[大会プロデューサー]
田中稔

【会見の模様】
▼稔「お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。今年デビュー25周年ということで、記念大会はやりたいなとイメージしてたんですけど、そこでいつもコーチをやらせていただいたり、お世話になっている豊島会長にご相談しまして、『ぜひじゃあGPSプロモーション主催でやりませんか?』とお話をいただいて、今回いろいろミーティングを重ねて6月18日、新木場1stRINGで25周年記念大会『the special one vol.1』をやろうということで今日発表できることになりました。メインカードここにあるんですけど、僕と望月成晃さんが組んで、TAKAみちのくさんとHi69選手というカードをメインカードにしたんですけど。今月の頭に川田さんの興行で25周年記念試合というのを組んでいただいて、その時にパッとまず自分の原点である藤原組をみせたいなと思った時に、パッと浮かんだカードがあのカードだったんですね。藤原さんと石川さんが組んで、同期の小坪さんと組んでタッグをやるというのが。あそこで原点をみせたいなというのがあったんですけど、今回の興行vol.1をやるにあたって、次何みせようかなと思った時、バトラーツの時の自分を考えた時、自分のこの25年の歴史の初期を考えた時に外せない人、誰かなと思った時にすぐ浮かんだのがTAKAみちのくさんと望月さんだったので。まず望月さんなんですけど、ちょうど僕が94年1月24日、藤原組・後楽園でデビューしたんですけど、その頃、全く面識のない望月さんは同じ94年の3日前、1月21日に北尾光司さんの団体でデビューしてたのがあって。そこから全く面識なかったんですけど、4年経ってバトラーツに望月さんが上がるようになった時に、まずシングルマッチをやったんですけど、凄く手も合うし、いいライバル関係築かせてもらってる中でいろいろ話をしてたら、デビューが3日違いだったりとか、同じ南野陽子ファンクラブに入ってたりとか、そういう共通点が見つかりまして、凄く気が合ったんで、一緒に飯行ったりして。その中でタッグを組むようになって望月さんと。その時、僕がバトラーツのB、彼が武輝道場のB、僕がB'zが好きだったという理由だけでzをsに変えたB'sっていうチームを組んでました。そしたらこれが好評いただいて、何年か経ってからまたやったりしてても伝説のチームみたいな扱いをしてもらってですね。今回、望月さんを呼ぶにあたっては望月さんと組みたいなというのがまずあって。TAKAみちのくさんに関しては、藤原組の途中でみちのくに遠征した時に初めて試合したんですけど、TAKAさんとやった試合が全部、会場がドッカンドッカンいう試合になって、ジュニア版・名勝負数え唄って言われるようになって、明らかに僕の出世試合というか、会社から全く期待されてなかった僕もTAKAさんとやるといい試合になる。その時は俺、いい試合できるようになってきたんだなって勘違いしてましたけど、TAKAさんにも引っ張られるがままだったんで。TAKAさん、望月さんとの出会いが今の僕のジュニアのスタイルに目覚めるきっかけだったというか、今の自分のスタイルの基本を作ってくれたというか。今回、藤原さんとやった時もそうですけど、パッと浮かんだ感性を大事にしようと思って。その時にパッと浮かんだ望月さん、TAKAさん、今僕がノアでレギュラー参戦して、タッグパートナーとして、ついこの間までジュニアタッグを巻いてたんですけど、GHCジュニアタッグチャンピオンとして一緒に組んでくれてたHi69君がパッと浮かんだ時に、Hi69君はTAKAさんの一番弟子なんで、これはじゃあ望月さんとB's復活させてTAKAさん、Hi69君のチームとやりたいなというのがパッと浮かんだんで、これを組ませてもらいました。全5試合、6試合とか組むとは思うんですけど、とりあえずメインカードだけはパッと決めてちゃんと発表したかったんで、メインカードに関してのいきさつはこんな感じですね。随時、他のカードを発表していくというのと、今日お伝えできるのはウチの嫁なんですけど、府川唯未が特別リングアナウンサーとしてコールをしてくれるというのと、1試合女子プロレス入れるんですけど、これは府川唯未プロデュースで、ウチの嫁がいろんなネットワークを駆使して、なかなか普段実現しないようなカードが組めればなというので今、動いてくれてるんで。ふたを開けてみたら普通のカードになる可能性もありますけど(苦笑)、一生懸命、彼女なりに動いてくれてるんで。大会名に『the special one vol.1』とあるんですけど、今年25周年イヤーということで、本当は一発だけと思ってたけど、縁あって川田さんの大会で記念試合をやらせてもらったこともあるし、記念試合が一発目として考えたら、このvol.1を新木場でやって、秋に後楽園でやりたいなというのがありまして。後楽園に関しては呼びたい選手、組みたい試合のイメージがパッと浮かんでるんですけど、その人たちのスケジュールとかもあるんで、なかなか今日の段階では何月何日、後楽園ホールですと言えない、決められないところがあったので、秋に『the special one vol.2』として後楽園をやりますというところまでしか言えないですけど」

――過去に所属していた団体に縁のある選手が出る?

▼稔「バトラーツとか藤原組、同期の小坪さんと組んだりしたんですけど、なにぶんバトラーツの同期生5人いるんですけど、みんな仲悪いんで、なかなか集まれるかどうかわからないんですけど。バトラーツ関係は今回、その時に関わった他団体の人になってくるんですけど、バトラーツのメンバーでも仲悪くない人間は呼べるかなと」

――「今のスタイルの基本を作ってくれた」と言っていたが、メインカードは原点回帰の意味合いも含まれる?

▼稔「川田さんの興行の時のそうですけど、原点、自分の歴史をだんだん見せていければと思うので。普通のジュニアのスタイルに当時の僕の格闘スタイルとかバトラーツのものをミックスしたけど、まだみんなキャリアないから荒削りな部分があったけど、いい試合になったんで。今回も僕にしろ、TAKAさんにしろ、望月さんにしろ、キャリアを積んであの時荒削りだったものが洗練された状態であの頃のような戦いをみせたらどうなるのかなという楽しみがあって。あの時のままにはいかないと思うんで、何か進化したものをみせられたらいいかなと」

――今大会に絶対に出てもらいたい選手はいる?

▼稔「今回のvol.1に関しては、とにかくどうしてもお願いしたかったのはこの方たちですね。vol.2の時にまた出てほしい人は頭の中にあるんですけど、難しいかなと思いながらもトライしたい。誰とは今言えないですけど、トライしたい人、トライしたい団体というかですね。今回のvol.1に関しては僕がみせたかったバトラーツの初期を考えたらこの人たちに出ていただけたら本当に感謝というかですね」

――記念大会は秋の後楽園で最後になる?

▼稔「そうですね。のつもりなんですけど、もし気が向いたらまたやるかもしれないですけど。今のところは。最初そもそも後楽園一発でやりたかったから始まった話なんですけど、秋に後楽園で終えられればいいかなというところですかね。30周年があるかどうかよくわからないんで、25周年でパッとやっておきたいなと」

――プロデューサーとして自ら選手に声をかける?

▼稔「何人か声かけて直接連絡を取って。本当に任せてるのは嫁プロデュースのところだけですね。他のカードはもう声かけ始めてたり、まだ声かけてないにしてもこの選手には声かけようと思ったりというのはできてますね」

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