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3/16【全日本】青木が全日ジュニアの現状に疑問符 「今のままでいいの?」

『2019 DREAM POWER SERIES』大阪市立旭区民センター(2019年3月16日)
○ディラン・ジェイムス&ジョー・ドーリング&フランシスコ・アキラvs石川修司&青木篤志&岡田佑介×

 青木が全日ジュニアの現状に疑問符をつけた。

 世界ジュニア戦線から距離を置いていた青木は戦況を見守ってきたが、ここにきて「全日本のジュニアについて、もうそろそろ口出したくなってきた」という。不満に感じる一つが王者・岩本の姿勢。2月のジュニアリーグ戦で唯一敗れた鼓太郎を挑戦者に指名し、3・19後楽園大会でのタイトルマッチを控える。リーグ戦での借りを返してから、自らの方向性を推し進めていくつもりだが、青木は「自分だけのことだよね。本当に彼が全日本ジュニアをって思ってるんだったら、俺はそういう行動にならないと思うんだよね。だから思ってないと思う。全日本のジュニアを本当に面白くしていきたいならそれはないと思う」とノーを突きつけた。

 岩本は3・21名古屋大会でジェイクと組んでアジアタッグ王座決定トーナメントに出場するが、これも気に入らない。「俺も世界ジュニア持ってたことあるし、アジアタッグも持ってたこともある。だけど俺は両方同時に狙うことはしなかった」という青木には「やっぱり一本に集中したいし、一本に集中しないとできないことって山ほどあるから」という考えがあるからだ。

 一方で「それは岩本が悪いんじゃなくて、俺らも悪いんだと思う。みてるだけっていうのも悪いと思う」と自身を含む全日ジュニア勢の責任も感じている。全日ジュニアを盛り上げたいというのは全員に共通した思い。そこで青木は「だったらどうすんの?ってことを考えたら、やっぱりみんなが動いていかないと。そろそろ俺も含めて声を上げる時じゃないの」と投げかけた。タイトルマッチ後に次の挑戦者が名乗りを上げるのが通例となってきた感があるが、青木は「次挑戦したいと思うのであれば、今のうちから動かないといけないんじゃない? だからそこらへんをみんな勘違いしてるんじゃないかな。次(岩本vs鼓太郎)、どっちかが勝ってから動けばいいやと言っても遅い」と持論を展開した。

 「ベルトを持ってる人間というのは、ベルトを巡って活性化していかなきゃいけない」という考えの青木には王者・岩本が物足りなく映ってしまう。「俺はそろそろ頭にきてる。みんなはどうなの? そこらへんを聞きたいよね」と投げかけた青木は、「全日本のジュニアを盛り上げるのは全日本のジュニアで戦ってる人間にしかできないわけで。俺らでやっていくしかないんだよ」と警告を発した。もちろん青木自身も言った以上、行動で示していくつもり。青木発言をきっかけにして、全日ジュニアに何らかの波紋が起こることになりそうだ。

【青木の話】(試合前)
▼青木「全日本のジュニアについて、もうそろそろ口出したくなってきた。岩本が世界ジュニアを持っていて、タイトルマッチが次決まっていて、それは全然構わない。だけどそもそもなんだけど、ジュニアのリーグ戦に優勝して、そのリーグ戦中に負けた相手を指名してけじめをつける、落とし前つけたいって感じでしょ? 自分だけのことだよね。でもそれができるのがチャンピオンの強みというか、そういうものもあるんだろうだろうけど、本当に彼が全日本ジュニアをって思ってるんだったら、俺はそういう行動にならないと思うんだよね。だから思ってないと思う。全日本のジュニアを本当に面白くしていきたいならそれはないと思う、俺だったら。それは彼のやり方だから、俺が否定するのはいけないことなんだけど。アジアタッグも狙うんでしょ? そのアジアタッグにいくのは構わないけど、じゃあ彼は世界ジュニアを持っていて、2本をどういうふうにしていきたいのか? 俺も世界ジュニア持ってたことあるし、アジアタッグも持ってたこともある。だけど俺は両方同時に狙うことはしなかった。なんでかって言ったら、やっぱり一本に集中したいし、一本に集中しないとできないことって山ほどあるから。それに挑戦しようと思うのはいいよ。でもそれをすることによって、そもそもあいつは世界ジュニアのベルトを持っていて、他の人間を無視してる。それってどうなんだろう? それは岩本が悪いんじゃなくて、俺らも悪いんだと思う。みてるだけっていうのも悪いと思う。だったらどうすんの?ってことを考えたら、やっぱりみんなが動いていかないと。そろそろ俺も含めて声を上げる時じゃないのって。本当に岩本でいいの? あいつが世界ジュニアを持っていて、世界ジュニアに集中するかと思ったらそうでもない。リーグ戦優勝してるから文句言えないのもわかる。でも本当に君らそれでいいの? 俺はそろそろ頭にきてる。みんなはどうなの? そこらへんを聞きたいよね。結局、自分の意志で発言したり言える人って少なくなってる。何か知らないけど、周りに気を使ってるのか。何かちょっと発言が弱い気がするから、そろそろみんな好きに言って、好きにしていいんじゃないかなって」

――順番待ちしている場合じゃないと?

▼青木「今も結局さ、岩本vs鼓太郎がどうなるんだろう、次、狙いにいこうかなってみんな思ってると思うんだけど、そうじゃないでしょって。だったら今のうちに動けよって思わないといけないわけですよ。前までは俺、ちょっと引いて見るって言ったけど、じゃあ今これみてて、誰も動かなかったらどうするんだよって話じゃない? それがいろいろ危機感というか、自分だったらどうしようかなって思うと、やっぱり見てるだけじゃダメだし、順番待ちしてるだけじゃダメだし、決着ついてから動いたって遅いわけで。だったらタイトルマッチ決まったものはしょうがない。今からそこに割って入ることは難しいから、それはしょうがない。だけど次挑戦したいと思うのであれば、今のうちから動かないといけないんじゃない? だからそこらへんをみんな勘違いしてるんじゃないかな。次、どっちかが勝ってから動けばいいやと言っても遅いわけだから」

――タイトルマッチが終わった後、次の挑戦者が名乗りを上げるのが通例になった感があるが?

▼青木「それが普通、当たり前だったけど、その当たり前を崩そうよ。今こそ崩そうよ。順番待ちしてる場合じゃないよ。じゃあそのタイミングで出て行って『お前じゃない』って言われたらどうすんだって。そのためには普段の試合からしっかりしないといけないわけだから。この3月、リーグ戦が終わって、次チャンピオン・カーニバルで。ってことはジュニアにとって地獄の時期だと思うんだ俺、今。日陰になっていくじゃない、どんどん。じゃあ、それをどうするか。自分で動いていかないといけないわけで、それをやるかやらないか。やってほしいし、やらないといけないと思う。引いて見ると言って、自分が引くことによっていろんなものが見えるんじゃないかと思ったら、こうやって動いてないな、みんな動かないのかな、俺だったらああしてるかな、こうしてるかなっていうのを感じるようになったから、もうそろそろ俺もイライラがピークまでいかないけど、出てきたから吐き出そうかなと。だから他の全日本ジュニアに対する警笛的な、もっと危機感もとうぜって。次の時には誰が行くんだろうというのをやっておかないと。割って入れないのはわかってるから。でも、じゃあ次っていうのはできるわけで、その次を狙うためには今のうちに動かないといけないわけでしょ。岩本みたいに発言もしない、とりあえず目の前のことをやってればいいっていうようなチャンピオンでいいのかなと。本当にベルトを持ってる責任感を彼は感じてるのかなって。ベルトを持ってる人間というのは、俺の考え方だけどね。ベルトを巡って活性化していかなきゃいけない。一方向だけにしか向いてないようなチャンピオンだったら波紋は広がらないよね。みんながやっぱり世界ジュニアをほしい、狙いたいと思われるような雰囲気を彼は作らずに、俺のところには入ってこないでって雰囲気を作りつつあるから。俺の中では違うんじゃないかなと。他の人間はどう思ってるのかな。他にもいるじゃない。丸山、めんそーれ、佐藤光留、岡田。本当に君らそれでいいの?って思うわけで。全日本のジュニアを盛り上げるのは全日本のジュニアで戦ってる人間にしかできないわけで。俺らでやっていくしかないんだよ」

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