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3/19【全日本】関本&岡林に激闘雪辱 暴走大巨人が3度目の世界タッグ戴冠

『2019 DREAM POWER SERIES』東京・後楽園ホール(2019年3月19日)
世界タッグ選手権試合=○石川修司&諏訪魔vs関本大介&岡林裕二×

 暴走大巨人が関本&岡林に雪辱を遂げ、世界タッグ王座を奪還。3ヵ月ぶり3度目の戴冠を果たした。

 大日本1・13後楽園大会で大激闘の末、諏訪魔&石川を破った関本&岡林が3度目の世界タッグ戴冠。2・24横浜文体ではジェイク&崔を返り討ちにし、初防衛を果たした。そこで暴走大巨人が大日本2・28後楽園大会に乗り込み、リマッチを要求。この日、2ヵ月ぶりの再戦が実現した。

 日本マット界を代表するタッグチーム同士の激突は前回に勝るとも劣らない激闘となった。繰り広げられたのは真っ向勝負の肉弾戦。諏訪魔と岡林がタックル合戦で正面衝突し、岡林が競り勝ってペースを握れば、諏訪魔はキャプチュードで投げ飛ばして逆襲。石川がラリアット、エルボー連打で追撃し、ツームストンパイルドライバーで突き刺す。関本にタッチが渡ってもドロップキックを発射した。

 主導権をつかんだ暴走大巨人は諏訪魔がフライングショルダーや串刺しラリアット、フロントスープレックスの連続攻撃で流れを作る。ラリアットは相打ちに終わり、関本が延髄斬りを見舞えば、諏訪魔も延髄斬りで応戦して譲らず。石川と岡林はタックル合戦でリングを揺るがすと、制した岡林がブレーンバスターで投げ、関本とのアルゼンチン競演で暴走大巨人をもん絶させた。

 暴走大巨人も負けてはいない。4人が入り乱れる混戦模様となったが、石川のダイビングフットスタンプを皮切りに、連携技・境川で岡林を攻め立てて流れを奪還。諏訪魔のフロントスープレックス、石川のランニングニーも立て続けに火を噴く。ここが勝負所と、新型ラストマウンテンを仕掛けた。

 しかし、関本が急行。石川にラリアットを、諏訪魔にぶっこ抜きジャーマンを繰り出して、力ずくで活路を開く。パートナーに鼓舞された岡林も息を吹き返し、石川に連続串刺しラリアットを突き刺すと、雪崩式オクラホマスタンピートを敢行。ラリアット合戦でも競り勝ち、ゴーレムスプラッシュが完璧に決まった。

 決定的な場面だったが、諏訪魔が助けに飛び込む。王者組にダブルチョップを乱射すると、眉山を狙われるが、今度は石川が諏訪魔の手をガッチリと掴んで阻止。信頼関係を活かして窮地を脱すると、石川のドラゴンスープレックス、諏訪魔のバックドロップが同時にさく裂した。

 勢いを取り戻した石川はファイアーサンダーで岡林に追い討ちする。関本がカットに入るも、諏訪魔がドロップキックで場外に蹴落として分断。関本を押さえたままフラフラの石川にゲキを飛ばす。その声に応えようと、死力を尽くして立ち上がった石川は岡林とのラリアット合戦をローリングラリアットで制すると、重たいヒザ蹴りを連発し、最後は必殺のジャイアントスラムで熱戦に終止符を打った。

 関本&岡林にリベンジした暴走大巨人が世界タッグを奪還。2ヵ月ぶり3度目の戴冠を果たした。「正直ね、諦めかけた部分も結構試合中にあったけど、やっぱり2連敗というのは避けなきゃいけないし。やっぱりこのベルトがないと諏訪魔さんと面白いことができる発言権がないと思うんで。本当に勝ててよかったなと思います」と激闘を振り返った石川。そんなパートナーを諏訪魔は「石川選手が『俺に行かせてくれ』っていうような感じのものがあったし。じゃあ、俺ができることは何かなと思ったら、とにかくビシビシやって、何かいい形にもっと強引にヘルプできたなと思ったし。こういうタッグのやり方というのは、石川選手と組んでわかったかな」と称えた。

 4月からチャンピオン・カーニバルが幕開けするだけに、防衛戦はしばらくお預けとなるが、石川は「今度はタッグチャンピオンとしてチャンピオン・カーニバルに乗り込んで。ブロックが違うんで、決勝戦で諏訪魔さんとは当たりたいなと。暴走大巨人がここにありというのをもう1回全日本に対して見せて」と暴走大巨人対決を熱望。大きく頷いた諏訪魔は「俺負けないよ、石川選手に。一番の敵だ…敵じゃない、ライバルか。敵って言っちゃダメだな(笑) 味方だから。いい試合をしたいな。ガツガツ来るヤツ。今は意地の張り合いになるところもあるしさ」と決勝戦での対戦を誓った。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「いやあ、強いね。正直ね、諦めかけた部分も結構試合中にあったけど、やっぱり2連敗というのは避けなきゃいけないし。やっぱりこのベルトがないと諏訪魔さんと面白いことができる発言権がないと思うんで。本当に勝ててよかったなと思います」

▼諏訪魔「石川選手にスゲエ頑張ってもらっちゃった。前回負けたのも取られたら相当思うところがあったと思うし、今日はなんかこう、石川選手が『俺に行かせてくれ』っていうような感じのものがあったし。じゃあ、俺ができることは何かなと思ったら、とにかくビシビシやって、何かいい形にもっと強引にヘルプできたなと思ったし。こういうタッグのやり方というのは、石川選手と組んでわかったかな。それは思う。ただ、関本&岡林。強えけどさ、岡林の野郎、何か気にくわねえな。岡林だけは。なんだ、あれ。まだ俺は次があるんだよ。大日本に乗り込んで、岡林をボコボコにしてやる。覚えておけよ、お前」

▼石川「俺は全日本のリングに来る前、大日本のリングで関本&岡林と揉まれてここまでなったと思っているんで。まあまあ、今は正タッグパートナーの諏訪魔選手といて、逆に今の関本&岡林に『今の俺はこの姿だ』と証明できてよかったなと。まあ、次はチャンカーがあるんで、防衛戦はわからないですけど、今度はタッグチャンピオンとしてチャンピオン・カーニバルに乗り込んで。ブロックが違うんで、決勝戦で諏訪魔さんとは当たりたいなと。暴走大巨人がここにありというのをもう1回全日本に対して見せて」

▼諏訪魔「そうだね。これがあると、次はシングルでの勝負でもう1回、もう一丁トライしたいなと思う。俺負けないよ、石川選手に。一番の敵だ…敵じゃない、ライバルか。敵って言っちゃダメだな(笑) 味方だから。いい試合をしたいな。ガツガツ来るヤツ。今は意地の張り合いになるところもあるしさ。また意地を張れるな、これで」

▼石川「やりましょう」

▼諏訪魔「やりましょう」

【試合後の関本&岡林】
▼岡林「ああ、クソ!」

※岡林に肩を貸していた関本が、岡林をイスに座らせる

▼関本「座れ。大丈夫か? すまん。すまなかった」

▼岡林「いや、悔しい、ホンマに!」

▼関本「最後、助けに行けなくてすまん。ああ、クソ。チクショウ」

▼岡林「まあ、今日の負けは悔しいですけど、切り換えて。この借りはチャンピオン・カーニバルで絶対に返します」

▼関本「おお、そうだな」

▼岡林「(石川と)初戦で当たるんで」

▼関本「頼むぞ」

▼岡林「あと、気持ちが…外にちょっと目が行ってたんで。これから内側のことも見なきゃいかんなと。負けて、メチャクチャヤバいダメージで、ちょっとあれですけど、内側に目を向けて。BJWタッグ、そして関本さんの持っているストロングヘビー。ちょっとこれから切り換えて。チャンピオン・カーニバルもありますけど、切り換えて。浜&中之上組がチャンピオンにもかかわらず、向こうから逆指名が来てるし。何より俺もそろそろストロングヘビーにもいかないかんなと思ってます」

▼関本「よし」

▼岡林「これから発信していきますから」

▼関本「OK。わかった」

▼岡林「いつになるかわからないですけど」

▼関本「よっしゃあ」

▼岡林「(首を押さえながら立ち上がると)ああ、きつい…」

▼関本「やってやろうじゃないか。やろう」

▼岡林「今日はもう…。切り換えて。いやあ、きつかった」

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