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4/8【WWE】WM史上初女子メインでベッキーが2冠王に、キングストンが悲願のWWE王座初戴冠、ロリンズがレスナーからユニバーサル王座奪取 『レッスルマニア35』

 WWE年間最大の祭典『レッスルマニア35』が現地時間7日、ニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムに82265人の大観衆を集めて開催された。

 キックオフショーの女子バトルロイヤルにアスカとカイリ・セインが登場した。気合いの入ったアスカがヒップアタックでキャンディス・レラエとニッキー・クロスを脱落させれば、カイリもサラ・ローガンにバックハンドブローからインセイン・エルボーをさく裂。しかし、カイリはライオット・スクワッドの3人に捕まると、ルビー・ライオットによって場外に蹴り飛ばされて脱落。一方、アスカは最後の3人に残り、ヒップアタックを見舞ってからソーニャ・デビルを場外に転落させたが、そのスキを突いたサラによって場外に投げ飛ばされて脱落となった。サラの優勝がちらついたが、隠れて生き残っていたカーメラがスーパーキックで料理して優勝を決めた。

 ロイヤルランブル戦覇者セス・ロリンズがユニバーサル王者ブロック・レスナーに挑んだ。先入場で待ち受けていたレスナーは後からやってきたロリンズを不意打ち。バリケードに叩きつけると、必殺のF5も繰り出して試合前から大ダメージを与えた。「ベルを鳴らせ」とレスナーが要求して試合開始となると、レスナーは容赦なくスープレックス3連発で一気に攻め込んだ。防戦一方となったロリンズだったが、レスナーとレフェリーを激突させて無法地帯を作り、ローブローで反撃を開始。スーパーキックをレスナーの顔面に叩き込むと、カーブ・ストンプ3連発で3カウントを奪って逆転勝利を決め、ユニバーサル王座奪取を果たした。

 中邑真輔がルセフと組んでフェイタル4ウェイ形式によるWWEタッグ王座戦に臨んだ。ルセフとの好連係を発揮した中邑はリコシェのパートナーであるアリスター・ブラックにハイキックをさく裂させ、王者組ウーソズの一人、ジミーにはスピンキックを決めた。中盤にはルセフがブラックのムーンサルトプレスを食らってピンチに。カットに入った中邑はブラックにランニングニーを叩き込み、終盤にはブラックにキンシャサをぶち込んだものの勝利をつかむには至らず。最後はウーソズがダブル・スーパーキック、ダブル・サモアンスプラッシュの波状攻撃でシェイマスから3カウントを奪って防衛に成功。中邑のタッグ王座戴冠はならなかった。

 コフィ・キングストンがダニエル・ブライアンの持つWWE王座に挑んだ。ビンス・マクマホン会長の強権発動に何度も煮え湯を飲まされながらも、祭典の大舞台でのWWE王座挑戦に辿り着いたキングストン。ドロップキックからのダイブ攻撃で先制したものの、スワンダイブ攻撃をブライアンにかわされ、解説席に突っ込んで大ダメージを負ってしまう。ここからキングストンの劣勢となり、ブライアンのボストンクラブ、イエスロックに捕まり、イエスキックを7連打されるなどピンチの連続となった。何とか打開しようとトラブル・イン・パラダイスを繰り出しても不発に終わり、ニープラスを食らったが、キングストンは意地で3カウントを許さない。再びイエスロックで絞め上げられても、大歓声に後押しされてギブアップせず。顔面へのストンピングで反撃を開始すると、最後は渾身のトラブル・イン・パラダイスで大逆転勝利。11年越しの夢を叶えてWWE王座初戴冠を果たした。

 この日のメインイベントはロウ女子王者ロンダ・ラウジー、スマックダウン女子王者シャーロット・フレアーにベッキー・リンチを加えたトリプルスレット形式によるダブルタイトル戦。女子の試合がメインとなるのはレッスルマニア史上初で、歴史的な一戦となった。勝者がベルト総獲りとなる女子頂上決戦。相手の動きを探るにらみ合いでスタートすると、ロンダはコンビネーションブローでベッキーをリング外に蹴散らし、シャーロットにはパイパーズ・ピットを決めて先手を取った。中盤には大技の攻防に突入。ロンダが一本背負いからダブル・アームバーを決めれば、シャーロットとベッキーがそのまま持ち上げてダブルパワーボムを3連発。さらにベッキーがディスアーマーを決め、ロンダが辛うじてロープに逃れても、今度はシャーロットがフィギュア・エイトでロンダを追い込んだ。勝敗の行方が見えない展開が続いたが、スピアーを狙ったシャーロットをロンダとベッキーがテーブルに叩きつけて撃退。1対1の状況となり、ロンダとベッキーは激しい殴り合いを展開。ロンダがパイパーズ・ピットを繰り出した瞬間にベッキーが丸め込んで3カウントを奪い、ロウ&スマックダウン女子2冠王に君臨した。

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