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4/14【大日本】竹田に死闘雪辱…木高悲願の一騎当千初制覇 王者・高橋に「お前が挑戦してこい」

『一騎当千〜DeathMatch Survivor〜決勝戦〜』北海道・札幌マルスジム(2019年4月14日)
一騎当千〜DeathMatch Survivor〜決勝戦 蛍光灯200本+凶器持ち込みデスマッチ ○木高イサミvs竹田誠志×

 木高が死闘の末に竹田に“雪辱"。8年越しの悲願だった『一騎当千』初制覇を果たし、5・5横浜文体大会で高橋匡哉の持つBJWデスマッチヘビー級王座に挑戦することになった。

 2011年からスタートした大日本のシングルリーグ戦『一騎当千』。隔年で“デスマッチ"と“ストロング"を重ねながら開催されてきたが、木高は2011年からデスマッチリーグ戦にすべて出場してきた。

 しかも2013年、2015年、2017年の3大会連続で準優勝。“あと一歩"に泣かされてきた。そして今回もAブロックを1位で通過して決勝に進出。頂上決戦の相手は因縁の相手・竹田だった。

 昨年、木高と竹田は2度激突して竹田の2連勝。特に2戦目となった9・21BASARA後楽園大会では、竹田のパンチで下アゴを骨折した木高が長期欠場に追い込まれた。あれから約7ヶ月。大日本『一騎当千』頂上決戦の舞台で再び相まみえた。

 試合形式は「蛍光灯200本+凶器持ち込みデスマッチ」。序盤からロープをグルリと囲んだ蛍光灯めがけて互いに突っ込んではさく裂、早々に両者流血となったものの、まずは“凶器"のこぎりを投入した竹田が木高の額をえぐって主導権。さらには倒れる木高の頭部をパイプイスでフルスイングだ。止まらない竹田は、今度は“ナイフが敷き詰めてあるボード"を投入し、その上に木高を投げ捨てにかかった。

 踏ん張った木高も逆に“ナイフボード"上に竹田を投げ捨てて逆転。フルスイングのイス攻撃で報復に出るや、得意のダブルニードロップも投下だ。竹田がジャーマンやニーリフトで反撃に出てもひるまず、カウンターのラリアット、コブラクラッチ式のヒザ蹴りを後頭部に叩き込む。そして“代名詞"の凶器である巨大ラダー“ギガラダー"をリング上に投入した。

 ところが竹田もギガラダーをよじ登るや、頂上で頭突きをぶち込んでラダー上からの雪崩式ブレーンバスターを敢行。場内が大きく沸くなか、木高も自らの頭で蛍光灯を叩き割って気合を入れたものの、譲らない竹田も木高の勇脚をキャッチしてのUクラッシュ発射に成功。立て続けに蛍光灯ニーリフトを豪快に放つや、得意のリバースUクラッシュで叩きつけた。

 だが、木高はカウント1でキックアウト。ならばと竹田は蛍光灯の束を木高の上に乗せてからコーナーに上がったものの、立ち上がった木高は、逆に蛍光灯の山めがけて不知火・改を発射だ。超満員札止めとなった館内も熱気が充満。好機とみた木高は、前後からの勇脚を叩き込み、ガードされても至近距離からのヒザ蹴りを顔面にめり込ませる。さらには垂直落下式ブレーンバスターで竹田を突き刺すと、ギガラダー上からのダブルニードロップ“ギガラダーブレイク"を投下。竹田もどうにか肩を上げたものの、ならばと今度はギガラダーブレイク with 蛍光灯で急降下し、これが竹田の急所にモロに入って執念で3カウントをもぎ取った。

 ついに木高が一騎当千初制覇。マイクで「8年越しの思い、果たせました」と切り出すと、札幌の観衆も万雷の拍手で覇者を祝福した。

 竹田への“雪辱"にも成功し、「竹田、今度はお前が俺に恨みを抱く番なんじゃないか?」と問いかけたものの、竹田は「今日の試合して、1ミリもそんなこと思ってないっすよ。一言! 楽しかったです」と答えてノーサイド、さらなる拍手がマルスジムを包んだ。

 そしてギガラダーに登り、、覇者らしく“頂上"に腰掛けた木高は、「札幌の皆さん、高いところから失礼します。やっと勝てました! 僕はBASARAという小さい団体の所属ですが、この大日本プロレスのデスマッチが誰よりも好きです!」と“大日本愛"を叫び、そして5・5横浜文体大会で挑戦することになるデスマッチヘビー級王座を巻く高橋をテレビ解説席からリング上に呼び寄せた。

 リングに上がってきた王者・高橋を悠然とギガラダー上から見下ろした木高は「5月5日、俺は挑戦しない。高橋、お前が俺に挑戦してこい」と通告。「デスマッチヘビーのベルトが下のベルトだとは思わねえよ。すげーベルトだ。でもよ、残念ながら俺も一騎当千の“チャンピオン"なんだよ」と“覇者"のプライドをむき出しにした。

 一方の高橋は「まずは優勝おめでとうございます。僕も一騎当千の期間、憂うつでしたよ。出りゃ良かったと思いましたよ。こんなすげー試合見させられて、悔しくないワケないでしょ」としつつも、「ただ、僕は出なくて良かったなと思ってます。だって僕が出てたらイサミさんは2位だったと思いますよ」とこちらも“王者の意地"をむき出しに。

 さらには「文体でタイトルマッチ、楽しみで仕方ないですよ。イサミさんは竹田さんとすげー試合するって言ってましたけど、僕とイサミさんならもっとすげー試合ができると思ってます。楽しみにしてます。ただ! 勝てるもんなら僕に勝ってみてください」と宣告してリングを下りた。

 高橋が去ったところでようやくギガラダーから下りた木高は、「僕と高橋のタイトルマッチ見たいですか?」と観衆に問いかけ、場内も大拍手で呼応。「じゃあ、今日の締めはアレだな。“1、2、3見たい!"にします」と切り出し、最後は起立した観客全員と独特の“見たい!"締めを唱和。ともあれ、8年越しの悲願を春の札幌で成し遂げた木高が、横浜ゴールデンウィーク決戦での“覇者&王者"のダブル制覇をつかみに行く。

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