プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/26【ドラディション】ドラゴンボンバーズ復活にライガー感激「思い出に残る1日」

『DRADITION 2019 NEVER ENDING DREAM TOUR IN TOKYO』東京・後楽園ホール(2019年4月26日)
○獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾&越中詩郎vs藤原喜明&ヒロ斉藤&ブラック・タイガー×

 ライガーのドラディション初参戦が実現し、藤波&越中とドラゴンボンバーズを再結成。豪華得意技リレーで試合を制したライガーは「思い出に残る1日」と感激した。

 ドラゴンボンバーズは1990年(平成2年)に藤波が新日本プロレス内で結成したユニット。藤波、越中、ライガーの他にブラック・キャットや飯塚高史(当時は本名の孝之)が所属していた。団体内で独立した存在を目指したものの、上手く機能せずに立ち消えに。しかし、その試みがのちの無我に繋がっている。そんなドラゴンボンバーズの3人が平成の終焉が近づくこのタイミングで久しぶりにトリオを結成。藤原&ヒロ&ブラック・タイガーのくせ者3人組と激突した。ライガーはドラディション初参戦。新日本の所属選手がドラディションに参戦するのは今回が初めて。

 来年1月の東京ドーム大会で引退を控えるライガーがドラディションの観客に大歓声で迎えられると、藤波と越中もリングに登場。ドラゴンボンバーズが揃い踏みすると、さらに声援が大きくなる。先発を買って出たライガーがアグレッシブな動きを披露すると、それが伝染したのか、越中も気迫全開のヒップバットでブラックタイガーをメッタ打ちにした。

 藤波も続き、越中とダブルショルダータックルを発射。ブラックタイガーを相手コーナーに投げつけ、藤原を挑発する。両ベテランが向かい合うと、場内は大きくどよめいた。クリーンにブレイクした藤波に対し、藤原は強烈なビンタで返答。怒った藤波はこれでもかとストンピングを浴びせる。しかし、藤原は脅威の石頭ぶりを発揮。コーナーの金具に頭からぶつけられて流血しても涼しい顔でリングに戻り、一本足頭突きをぶち込んだ。

 タッチをもらったライガーも相手チームのラフファイトに苦しめられ、藤原の脇固めに捕まってしまう。ブラックタイガーにマスク剥ぎを狙われると、ヒロのセントーンにも被弾したが、「ライガー」コールを浴びると、闘志に火が点き、ヒロにこん身の掌底をぶち込んだ。すると、代わった越中がジャンピングヒップアタックで相手チームをナデ斬りに。昔の仲間たちに負けてなるものかと藤波も奮戦。藤原の一本足頭突きを耐えきると、ブラックタイガーにドラゴンスクリューを繰り出し、ライガーに勝負を託した。

 ブラックタイガーは急所蹴りから暗闇脳天、ダイビングエルボードロップで巻き返したものの、藤波がドラゴンスクリューで再び足止め。すかさず越中がジャンピングヒップアタックを浴びせると、ライガーがランニング掌底で続き、最後は垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い取った。

 豪華リレーでドラゴンボンバーズが快勝。試合後、3人は笑顔で抱擁を交わす。バックステージでも藤波と抱き合ったライガーは「ありがとうございました! ドラゴンボンバーズ復活だぞ!」と感激をあらわに。「いろんな意味で、今日は僕の思い出に残る1日です」と試合を振り返ると、「猪木さんにもお会いすることができた。坂口さんも来られている。藤波さん、藤原さん、ヒロさん、越中さん、そういった中でプロレスができる。幸せ。これをまた明日から新日本プロレスのでの糧にして頑張っていきたいと思います」と感無量といった様子だった。

 また、欠場中のLEONAに言及し、「うちの若手たちヤングライオンとバチバチぶつからせてもいいんじゃないかと俺は思う。今までLEONAは大先輩と言われるレスラーとずっと上がってきたけど、同じ年代のヤツらとバチバチ意地を張り合ってやっていくほうが、彼の今後のレスラー人生に役に立つと思うし。ケツが決まっている俺がやれることはそういう道筋を立ててやれることなのかなと思ってはいます」とヤングライオンとの対決に尽力する構えを見せた。

【ライガーの話】「ありがとうございました! ドラゴンボンバーズ復活だぞ! (藤波と笑顔で抱き合うと、藤波はメインの準備のために先に去っていく)言葉は何にもいらない。新日がどうのこうのじゃなくて、僕が初めてドラディションに上がれたという喜び。そして、上がることを許してくれた藤波さん、あとドラディションの関係者、本当に感謝いたします。それから、会場に集まってライガーを応援してくれたファンの皆さんも本当にありがとう。今日、新日本は僕の故郷の広島大会だったんですけど、僕はあえてこちらに参戦させてもらいました。それは僕の故郷の広島を軽んじるんじゃなくて、ここでドラディションに上がっておかなければいつ上がれるんだろうって。僕のケツは決まっているんで、それで上がれなかったら、僕はずっと後悔し続けるだろうと思って、本当に断腸の思いで今日はこのドラディションに上がらせてもらいました。いいね。あの頃のドラゴンボンバーズのメンバー。みんな若いな。俺もあれ、地毛だったと思う。今はいろんな理由で地毛じゃないけども、そういう懐かしさもあって。本当にいつもより気合いが入ったような感じですね。ドラディションはまだチャンスがあれば。LEONAも今は怪我で欠場中ですけど、うちの若手たちヤングライオンとバチバチぶつからせてもいいんじゃないかと俺は思う。今までLEONAは大先輩と言われるレスラーとずっと上がってきたけど、同じ年代のヤツらとバチバチ意地を張り合ってやっていくほうが、彼の今後のレスラー人生に役に立つと思うし。ケツが決まっている俺がやれることはそういう道筋を立ててやれることなのかなと思ってはいます。それの俺のドラディション出場という部分もあるんですけど。まあ、いろんな意味で、今日は僕の思い出に残る1日です。あまり僕は長々とインタビューしているのは珍しいとマスコミの皆さんも思っていらっしゃるかもしれませんけど、それぐらい僕の気持ちの中では大事な一日でした。猪木さんにもお会いすることができた。坂口さんも来られている。藤波さん、藤原さん、ヒロさん、越中さん、そういった中でプロレスができる。幸せ。これをまた明日から、新日本プロレスのでの糧にして頑張っていきたいと思います」

プロ格 情報局