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4/30【NOAH】拳王まさかの“噛ませ犬発言"で清宮と決別! 齋藤&井上に不覚で決勝逃す

『GLOBAL TAG LEAGUE 2019』神奈川・横浜ラジアントホール(2019年4月30日)
「GLOBAL TAG LEAGUE 2019」公式戦 ○齋藤彰俊&井上雅央vs&拳王&清宮海斗×

 “海王"清宮&拳王組が、タッグリーグ戦最終公式戦で齋藤&井上組相手にリングアウト負け。決勝進出を逃し、拳王はまさかの“噛ませ犬発言"で清宮に決別を宣告した。

 新生ノアを“両輪"としてけん引することを誓いあい、優勝候補としてタッグリーグ戦にエントリーした海王。首位タイで迎えた最終公式戦は齋藤&井上組が相手。勝てば文句なしに優勝決定戦進出が決まるシチュエーションだった。

 序盤から順調に井上を捕まえて試合を支配した海王だったが、歯車が狂ったのは終盤。ドロップキック&ローキックのサンドイッチ攻撃を狙ったところで齋藤に避けられ、誤爆となってしまう。

 それでも拳王は齋藤&井上をまとめてドロップキックで場外へとはじき出し、三沢式トペフェイントからのウルトラタイガードロップを狙ったが、井上が場外から足を引っ張って阻止。ならばと清宮も場外ブレーンバスターで井上を振り切ってエプロンサイドに上がったものの、待っていたのは齋藤のロープ越し・スイクルデスだった。

 まともに食らった清宮は大の字。慌てて拳王が試合権のある清宮を引っ張り上げようとしたものの、井上がしがみついて阻止し、無情の場外カウント20が数えられた。

 最後の最後で不覚。決勝進出が絶望的となった拳王は、呆然と虚空を見つめると、立ち上がろうとする清宮を突き飛ばしてからマイクを握った。

 「おい清宮! なに負けてんだよ! お前、心に油断があるんじゃねえのか? この会社におんぶにだっこだから油断があるんじゃねえのか? 正直に言ってやるよ。お前は、自分自身の考え、持ってんのか? 自分で考えて発言してんのか? 会社に決められた言葉を言ってるだけじゃねえのか!? プロレスリング・ノア…いや! 親会社のリデットエンターテインメントが、お前をノアのスターにする。思い通りに描いたまま進んで、何がおもしろいんだよ! テメーは会社におんぶにだっこだ。テメーと俺は、今日で終わりだ!」と、決別通告を放った。

 さらには「もうひとつ思いついたぞ。お前を猛烈にプッシュしているリデット・エンターテインメントの会長・長州力の言葉を借りて言ってやるよ。……俺はな、お前の噛ませ犬にはならねえんだよ!」とまさかの“噛ませ犬発言"を叫び、大きくどよめいた場内はケンオーコールに包まれた。

 そして拳王は「俺も“会社も犬"になりかけたけど、そうはならないぞ。俺は俺自身の力で、ノアを誰もが認めるメジャー団体にしてやるよ。そしてテメーら、テメーら、テメーらが行きたいところまで必ず連れて行ってやるからな!」と反骨の“拳王流"ノア改革の再スタートを宣言した。

 清宮も取り乱したようにマイクをつかむ。「おい! 拳王! 俺はちゃんと考えてやってるよ! 自分の気持ちでやってるんだよ! 会社のレールに敷かれたレスラーなんかじゃねえんだよ! ふざけんじゃねえよ! 俺は必ずノアの新しい景色をここにいるみんなと作るんだよ! 拳王! あんたがな、対角線でやるっていうなら俺はとことんやってやるよ! でもな、ノアの新しい景色は必ず俺がここにいるみんなと作ります!!」と激情あらわに誓い返した。

 新生ノア出発の舞台となった3月の横浜文体大会で大々的に未来を誓いあった二人だが、わずか約2ヶ月で決別。新生ノアの舵取りをめぐって、両雄は再び相まみえることを選んだ形となった。


【拳王の話】「見たら分かるだろ!? あいつが会社に作られたチャンピオンだってことがな! 自分自身の気持ちで何か発言してんのか? 自分で考えて何かやってんのか? 何もやってねえだろ!? 会社が敷いたレールを進んでるだけだ。俺が変えてやるよ! プロレスリング・ノア、俺が変えてやるよ! 親会社のリデット・エンターテインメント、俺が変えてやるよ! いいか!? これからはな、ノアの“創られたチャンピオン"清宮海斗じゃねえぞ、新しい道を創っていく拳王! 俺についてこい」

【清宮の話】「ふざけんなよ! ふざけんなよ!!拳王!! 俺はな、会社の敷いたレールを進むレスラーなんかじゃねえんだよ!! 自分で考えてやってるよ!! あいつが対角線でやるって言うならとことんやってやるよ! 新しいノアの景色は俺が! みんなと一緒に! 創ります!!」

【試合後の齋藤&井上】

――最後の最後に一矢報いたが?

▼齋藤「点数的にはどうか分からないですけど、肝心なところは全部、熟成チームの進化が見えたんじゃないかな…と思います」

▼井上「去年とは違う結果が出せたと思います。斎藤さんがきっちり決めてくれたんで。僕は足引っ張ってただけ」

▼齋藤「本当にパートナーが井上雅央で良かったと思います。会場にも早くから来て、練習も一生懸命やってますし。最後の最後に私生活も含めて得意な“人の足を引っ張る"っていう必殺技を出してくれたんで、それで勝ったと思います!」

▼井上「…喜んでいいんすかね、それは…(笑)」

――結果的に杉浦&KAZMA組を援護した形になったが?

▼井上「僕は僕で一生懸命やっただけですからね」

▼齋藤「何も考えてないですからね。まぁでもリーグ戦終わってね、受けの素晴らしさやセコさ。自分は基本正統派なファイトで戦おうと思ってますけど、ああいう足の引っ張り合い。やっぱりこういう世界だなと思いました、勉強になりました!」

▼井上「へへへ(笑) 齋藤さんのおかげっス、あざした」

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