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5/7【タカタイチマニア】狂乱ファイトで無効試合も…デスペラードと葛西が再戦誓う

『タカタイチマニア2』東京・後楽園ホール(2019年5月7日)
エル・デスペラードvs葛西純

 凶器が飛び交う狂乱ファイトの末、無効試合となったが、デスペラードと葛西は拳を合わせて再戦を誓い合った。

 葛西は3・31新木場でDOUKIを撃破。試合後も暴行しようとしたところ、デスペラードが乱入して弟分を救出した。葛西が得意とするリバースタイガードライバー、デスペラードが得意とするピンチェ・ロコはフォームが同じで、ピンチェロコが旋回式となる。自分と同型の技を使っていることが気に入らない葛西と、新木場大会であえて旋回式を使われたことに怒ったデスペラードに遺恨が勃発。これまでタカタイチ興行では飯塚とやり合ってきた葛西だったが、クレイジー坊主が引退して相手が不在なこともあり、両者の一騎打ちがトリプルメインイベント第1試合で実現した。

 デスペラードはDOUKIとのハーフマスクを装着し、ギターと有刺鉄線が巻き付いたテーブルの破片を持って入場。リングに飛び込むと同時に奇襲した。受けて立った葛西は竹串を投入。デスペラードの頭部にブッ刺し、場外に叩き落とすと、観客から拝借したビールを口に含んでデスペラードに噴射。リングに戻ってもデスペラードに額に噛みついて流血させると、コーナーに設置したテーブルの破片に投げつける。一度は踏みとどまったデスペラードだったが、串刺し攻撃に失敗し、自ら衝突してもん絶した。すかさず葛西はパイルドライバーをお見舞いすると、ギターで殴りかかる。

 奪い取ったデスペラードは怒りにまかせて脳天にギターを一撃。場外に転落した葛西にロープの間を縫うようにしてトペコンヒーロを浴びせて反撃に転じる。葛西に首輪を付けると、そのまま引っ張り回して観客席など投げつけ、パイプイスで暴行。興奮状態の2人が場外で殴り合って乱闘が続くと、和田京平レフェリーは両者リングアウトを通告した。

 客席からは「延長」コールが発生。葛西が「おい、レフェリー。世界一のデスマッチファイター葛西純を呼んどいて、この結末はないだろ?」と猛抗議する。和田レフェリーは「だったら、キレイにやれよ」と一喝。デスペラードも「待てよ。葛西純を呼んどいて、キレイにやれとかバカが…」とアピールすると、「じゃあ、もう1回やれ。てめえら一生懸命やれ」と和田レフェリーは再試合を宣言した。

 その直後、葛西は急所攻撃で先制。ラリアット合戦に持ち込むが、デスペラードが押し切り、スピアーに繋げる。しかし、ピンチェロコは決まらず。葛西は延髄斬り、垂直落下式ブレーンバスター、マーダーライドボムと大技ラッシュで逆襲すると、パールハーバースプラッシュを投下した。これでもデスペラードが沈まないと見るや、葛西は竹串ボードと出刃包丁ボードを投入。止める和田レフェリーを蹴り飛ばし、出刃包丁めがけてリバースタイガードライバーを狙う。

 粘るデスペラードはリバース。ボードに葛西を激突させると、ギターラ・デ・ラ・ムエルタを敢行する。そして、倒れる葛西の上に有刺鉄線が巻き付いたテーブルの破片を乗せ、敬礼からフロッグスプラッシュを落とした。テーブルの破片に衝突し自らもダメージを負う。

 ともに錯乱状態となると、デスペラードは竹串ボード、葛西は出刃包丁ボードを手にしてチャンバラを展開。荒ぶる2人は止める和田レフェリーにまで襲いかかると、試合続行は難しいと判断した和田レフェリーはゴングを要請。無効試合の裁定が下った。

 試合後、マイクを持ったデスペラードは「いやいやいや。スゲエファンキーだな。アゴ割れちまったぜ」とアゴを負傷したと告白。その上で「でもよ。これがあんたの刺激か。最高じゃないか。俺はあんたに刺激を与えられたのか? どうだ、聞いてみてえな」と問いかけた。それを聞いた葛西は「おいおいおい、お前よ、このリング上の光景を見てわかんねえのか? どうみたって狂っているとしか言いようがねえだろ? おい、飯塚高史がなき今、新日本プロレスで俺っちに刺激を唯一与えられる男、エル・デスペラード!」とデスペラードを認め、「まだまだ遊び足りねえ。またこのタカタイチマニアのリングで会おうや」と宣言。2人は拳を合わせて再戦を誓い合った。

【デスペラードの話】「やっちった、おい。やっちゃった。ドラゴン・リー、すまん。マジすまんな、ドラゴン・リー。まあ、いいや。それは置いておこう。タカタイチ興行だ。まずは葛西純。これ見てわかる通り、とりあえず今日はDOUKIがあんなにシングルマッチの時にはしゃがれすぎたから。可愛がっている弟分。そのぶん、返してやろうと思って上がったら、楽しくてしょうがねえ。素晴らしい。これが刺激か。最高だぜ。(スペイン語でドラゴン・リーに謝罪すると)こうやって喋ってるけど、(口が)閉じてねえんだわ。葛西のパンチ、本当にやばかったぜ。そのぶん、殴り返したからいいや。嬉しそうじゃん、あいつ。俺が何やったってよ、何をしてきたって、何を使ったって、あとで泣きごとを言わねえってプロじゃねえ? だから、俺も何も言わねえよ。また会おうよ」

【葛西の話】「おい、タカタイチマニア、それに和田京平。世界一のデスマッチファイター葛西純を呼んでおいて、あれはねえだろ? もっと葛西純を呼ぶに相応しいリングとルールを用意しとけって言うんだ、バカヤロー。あんなぬるいルールでやらせんじゃねえ。それにしても、エル・デスペラードとやら。なかなか面白えじゃねえか。いい刺激をもらったぜ。今日で終わらすのはもったいねえ。次は葛西純とこのタカタイチマニアのリングでまた再び命の取り合いをしようや」

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