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5/30【大日本】鬼の腕攻めで苦もんも…岡林がストロング王座前哨戦で野村を直接撃破

東京・後楽園ホール(2019年5月30日)
世界ストロングヘビー級王座前哨戦 ○岡林裕二&関本大介&兵頭彰vs河上隆一&菊田一美&野村卓矢×

 野村が鬼の腕攻めで猛攻を見せたものの、耐え抜いた岡林がアルゼンチンバックブリーカーで撃破。ストロングヘビー級王座前哨戦で挑戦者を直接下した岡林は「次は絶対、この腕を取らせんからな。取っても、折ることはできへんぞ」と吠えた。

 岡林は5・5横浜文体で関本からストロングヘビー級王座を奪取すると、5・26名古屋で中之上を返り討ちにして初防衛を果たした。試合後、野村が挑戦表明し、7・21大阪でのタイトル戦が決定した。前哨戦第1ラウンドとなった5・27浜松では岡林がゴーレムキャメルで野村を直接撃破。第2ラウンドとなる今大会では、岡林は関本&兵頭と、野村はアジアタッグ王者の“飛艶"河上&菊田とそれぞれ組み、第4試合で対戦した。

 序盤戦で飛艶が存在感を発揮すると、あとを受けて野村が登場。あえて関本を相手コーナーに投げつけ、岡林を挑発する。呼応した岡林はリングに入ると、野村はグランド戦に誘い込んだ。そして、アキレス腱固めに捕獲。そんなものは効かないとばかりに岡林はビンタで振り払おうとするが、野村も真っ向から打ち返し、岡林の腕を上手く避けて、なおも足を絞め続ける。さらに、左手を腕ひしぎ逆十字固めに絡め取った。止まらない野村はショルダーアームブリーカーで追い討ちする。ここから岡林はしばらく防戦を余儀なくされた。

 その後、飛艶と関本が激しくやり合うと、再び野村と岡林が対峙。先ほどのお返しをしようと小林は串刺しラリアットを振り抜くと、こん身の逆水平を叩き込んでいく。野村も真っ向からミドルキックを突き刺し、激しいラリーに発展。野村はビンタで棒立ちにさせると、岡林が狙ったブレーンバスターを利用し、脇固めに捕らえた。エスケープを許しても、飛艶が串刺しバックエルボー&トラースキックで援護射撃。野村はランニングローキックから変型羽根折り固めへ。さすがの岡林も左手へのダメージがひどく、表情を歪ませる。

 関本のカットが間に合っても、野村は左腕めがけてミドルキックを乱射。ハイキックに繋げるが、岡林はハンマーパンチでそれを振り払う。そして逆水平を一閃。野村が脇固めを狙っても、サイドバスターで黙らせ、豪快なブレーンバスターからアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げた。野村はスリーパーで切り返そうとしたものの、岡林は鬼の形相でそのまま絞め続けてギブアップを奪取。腕を気にするそぶりを見せたものの、倒れて動けない野村にベルトを見せつけて勝ち誇った。

 前哨戦で連続して野村を直接撃破。「この間の浜松より気合いが入ってたな、野村。ドンドン気合い入れていけよ」と気迫全開で言い放った岡林だったが、もちろん警戒も怠らず「今日はちょっと油断しすぎたなと思う。この間の浜松もそうだったんですけど、やっぱり腕攻めで来ましたね」と反省の弁。勝って兜の緒を締めた上で、「これから何回か前哨戦ありますけど、次はそうはいかんぞ。次は絶対、この腕を取らせんからな。取っても、折ることはできへんぞ」と通告した。

【岡林の話】「この間の浜松より気合いが入ってたな、野村。ドンドン気合い入れていけよ。野村、ドンドン気合い入れていけ、お前。気持ちをドンドンドンドン上げて。タイトルマッチ、楽しみにしてるよ。いやあでも、今日はちょっと油断しすぎたなと思う。この間の浜松もそうだったんですけど、やっぱり腕攻めで来ましたね。腕攻めで来た。まあ、これから何回か前哨戦ありますけど、次はそうはいかんぞ。次は絶対、この腕を取らせんからな。取っても、折ることはできへんぞ」

【試合後の野村】
▼野村「浜松に続いて、2回連続タップアウト負けなんで…。自分が弱いだけなんで、何も言えないですけど。あと2ヵ月弱あるので、差を縮めて、で当日追い越して、ストロングヘビーのベルトを獲りたいと思います」

――追い越す手段は見つかっている?

▼野村「少しずつですけど、感覚的にですけど。言葉にするのは難しいですけど、感覚的にそういうものが掴めてきているんで。あと2ヵ月弱、普通の戦い方じゃ勝てないと思うんで、考えて戦います」

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