6/16【新日本】EVIL早くも“G1モード"に? 内藤らとグータッチ拒否

『KIZUNA ROAD 2019』東京・後楽園ホール(2019年6月16日)
○鷹木信悟&内藤哲哉&EVIL&SANADA&BUSHIvs飯伏幸太&永田裕志&獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク&海野翔太×

　G1を見据えるEVILが早くも臨戦態勢となり、内藤らロス・インゴ軍とのグータッチを拒否して背を向けた。

　内藤は6・9大阪城ホールで飯伏と激突。「リマッチ無し」の同意のもとで行われた今年3度目の一騎打ちを制し、インターコンチネンタル王座に返り咲いた。飯伏が左目付近に大きなアザを作るなど激闘のダメージは残っているが、2人は今シリーズでも連日対戦。微妙な距離にある。

　今宵は内藤がEVIL&SANADA&BUSHI&鷹木と、飯伏が永田&ライガー&タイガー&海野と組んで激突した。序盤から試合は荒れ模様。何度も場外乱闘に発展すると、内藤と飯伏はやり合う。リングに戻ると、ロス・インゴ軍がライガーに照準を絞り、試合をリードした。

　何とかライガーが反撃に転じると、代わった永田が大暴れ。内藤をエクスプロイダーでぶん投げ、白目式腕固めで絞め上げる。好機にタッチをもらった飯伏はスワンダイブ式ミサイルキックを一閃。場外に転げ落ちた内藤にプランチャを浴びせる。リングに戻ると、掌底からソバット、ミドルキックに繋げ、その場飛びムーンサルトプレスへ。だが、内藤はヒザを突き立てて迎撃し、低空ドロップキックで顔面を射貫いて黙らせた。それでも飯伏はSANADA&鷹木を両足オーバーヘッドキックで返り討ちにして、意地を見せる。

　代わった海野が気迫全開で鷹木に猛攻。腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを迫る。飯伏たちはここで分断に動いた。だが、そんな正規軍勢を振り払ったロス・インゴ軍は連続攻撃で海野を一気に追い詰める。すかさず鷹木は串刺しパンピングボンバー、熨斗紙と畳みかけると、最後は豪快なパンピングボンバーで海野を沈めた。

　ロス・インゴ軍が連続攻撃から勝機をたぐり寄せて圧勝。場外乱闘で口から血を出した内藤は、わざとらしくふらついてから、飯伏にインターコンチネンタル王座のベルトを見せつけた。そして、いつものように絆を示す勝利のグータッチへ。鷹木が拳を突き上げると、内藤、BUSHIはそれに合わせたものの、EVILは付き合わずに背を向けて去っていく。SANADAもしばし逡巡したが、最後は拳を合わせた。

　先にバックステージへと戻ってきたEVILは「戦いは…始まった…」と言葉少なに控え室へ。この行動はG1を見据えてのものなのは明らかだ。第4試合後にG1出場メンバーが発表され、ロス・インゴ軍から4人がエントリー。AブロックにはEVILとSANADA、Bブロックには内藤と鷹木が名を連ねた。同門対決実現が確定し、優勝戦でのロス・インゴ軍対決の可能性もあるだけに、G1に向けて内部闘争が加熱しそうだ。