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6/18【稔25周年興行】稔が25周年興行でドラゲー望月らと熱闘 年末“第2弾"へライガーとのタッグ結成熱望

『田中稔デビュー25周年記念大会〜the special one vol.1〜』東京・新木場1stRING(2019年6月18日)
田中稔デビュー25周年記念試合 ○田中稔&黒潮“イケメン"二郎vs望月成晃&Hi69×

 田中稔のデビュー25周年興行が18日、東京・新木場1stRINGで開催され、記念試合でDRAGON GATEの望月らと熱闘を展開した稔がメインで逆転勝利。年末に予定している25周年“第2弾"興行に向けて、引退を控える獣神サンダー・ライガーとのタッグ結成を熱望した。

 稔が高校卒業後の1994年1月24日に藤原組でデビューしてから今年で25周年。バトラーツを経て新日本でジュニアのトップに立ち、退団後もあらゆるジュニアシーンの一線級で活躍し続けてきた。今年3月には念願のノアGHCジュニアヘビー級王座初戴冠にも成功して記念イヤーを彩り、46歳となっても“王者"としてこの日の25周年記念大会を迎えた。

 自らプロデュースした全5試合のメインで行われた記念試合のカードは「稔&イケメンvs望月&Hi69」。当初は“デビュー3日違い"のDRAGON GATE・望月と組んで、TAKAみちのく&Hi69の“元K-DOJOコンビ"と対決予定だったが、TAKAの負傷欠場に伴いイケメンが出場。そこで稔はイケメンと組み、ほぼ同期の望月、ノアでのパートナー・Hi69と“戦う"ことをセレクトしてカードを変更した。

 試合前には井上貴子から花束を贈呈され、コール時には大量の紙テープでリングが埋まった。試合では序盤から捕まって苦戦を強いられたものの、パートナーのイケメンが巻き返してケブラーダなどで見せ場。ならばと望月&Hi69もHi69のファイナルカット→望月のランニングミドルキックの連係を繰り出して再び稔を追い込んだ。

 負けじと稔も低空ドロップキックからのタナカレッグバーで望月相手に反撃。望月が必死にロープをつかむや、稔がローキック、望月がミドルキックを真っ向から打ち合って意地を張り合い、会場も熱く染まった。

 終盤には4選手が次々にリング上で入り乱れて全員大の字となる熱闘に。混戦を抜けたHi69が稔との競り合いをみちのくドライバー2で制し、みちのくドライバーβからのストゥーカ・スプラッシュで仕留めにかかったものの、稔も剣山で撃墜。逆に右ハイキックからのHEATクラッチで丸め込み、鮮やかに逆転3カウントを奪ってみせた。

 熱闘をつむいでデビュー25周年記念試合を勝利で飾った稔は試合後、望月と握手して拍手喝采。その望月は初遭遇となったイケメンのジャケットを羽織って場内どよめかせてみせた。

 マイクを握った稔は「望月さん、ジャケット似合ってました。俺もWRESTLE-1の時に何回か着たんですけど、結構臭いんですよ」と笑いをとったうえで、「試合してくれた望月さん、Hi69君、そしてTAKAさんが急きょ欠場になって突然オファーしたのに意外とヒマで進んで受けてくれたイケメン君、今日はありがとうございました」とメイン出場の3選手に感謝。会場未定ながら、秋から年末にかけて“第2弾興行"を予定していることを改めて明かし、「第2弾の発表は少し先として、今日来てくださった皆さん、本日は本当にありがとうございました!」と最後は超満員の観衆に感謝、リングに集まった出場選手に胴上げされるなかで“第1弾"記念興行の幕が下ろされた。

 自身がプロデュースした記念興行。この日まで多忙を極めただけに、まずは“無事成功"にほっと胸をなでおろした稔だが、バックステージでは「まぁ今日を迎えるまでは『もう興行はやりたくないなあ』とも思ってたんですが、終わってみれば第2弾やっぱりやりたい」と話した。

 その“第2弾"では来年1月に引退を控えるライガーとのタッグ結成を熱望。「ライガーさんに11月か12月に出てもらいたいと新日本プロレスと交渉はしました。その時は、1月に引退なんで怪我を防ぐために試合数を減らしていきたい…との返答だったんですが、僕もあきらめたくないんで、また連絡しますと。今はそこで終わってるんですけど、あきらめずにまた交渉はしたいですね。ライガーさんと絡まなかったら、絶対後悔すると思うんで」と明かした。

 すでに“対戦カード"も心中では決定済みで「僕が思ってるカードは、組まないといけないカード。相手も僕の中では決まってます。詳しくは言わないですけど、16年前に起こった出来事の清算をしたい。僕とライガーさんで、ある団体に乗り込んだ時、ある選手からある一言を言われた、あの言葉の清算をしたい」と思い描いた。驚異の46歳として、GHCジュニア王者として、まだまだ25周年イヤーを突っ走る。

【試合後の稔】
――改めて25周年興行を振り返って?

▼稔「お客さんも入ってくれて、無事終わって…。ノアのジュニアタッグリーグに出ながらも、この興行のことで頭がいっぱいな部分もあって。嬉しいことやら、ストレスやらで、今日を迎えるまで大変でしたね。楽しんで試合できるかな…って入場直前まで不安でした。まずは無事に終わって良かったです。ほっとしてる? そうですね。これ終わってすぐノアの会津若松があって、ジュニアのシングルリーグ戦もあるんで。頭を切り替えないと」

――自身の試合を振り返ると?

▼稔「望月さんともっとガッチリやりたいな…っていう気持ちがフツフツと湧き上がってきたのと、改めてノアで組んでるHi69君は『俺の相方良い選手だな』って感じたんで。そしてイケメン君は度胸もあるし、華もあるし、お客さんのリアクションを見ても、TAKAさんの欠場は残念でしたけど、イケメン君にお願いして良かったなって。楽しく試合できたのも、イケメン君が引っ張ってくれた部分もあったんで感謝ですね」

――第2弾に向けては?

▼稔「まずは会場をおさえたいですね。細かいことは言えないですけど、ライガーさんに11月か12月に出てもらいたいと新日本プロレスと交渉はしました。その時は、1月に引退なんで怪我を防ぐために試合数を減らしていきたい…との返答だったんですが、僕もあきらめたくないんで、また連絡しますと。今はそこで終わってるんですけど、あきらめずにまた交渉はしたいですね。ライガーさんと絡まなかったら、絶対後悔すると思うんで。まぁ今日を迎えるまでは『もう興行はやりたくないなあ』とも思ってたんですが、終わってみれば第2弾やっぱりやりたい気持ちがありますね。他の試合も素晴らしかったし、女子のSareee選手とジュリア選手の試合もすげー良い試合だったんで」

――奥様も活躍していたが?

▼稔「そうですね(笑) いろいろ車の中で練習してましたが、本人が納得できれば。とにかく僕は感謝です。今日留守番してる娘含めて。家族の支えがなければ、ここまで来られてないので。でも、まだ今年の25周年イヤーは続くんで。この後ノアのジュニアリーグで優勝したいし、GHCジュニアの防衛戦もしたい。IWGPジュニア、世界ジュニアを徹底的に意識していきたいんで。3大ジュニアタイトルと言われるなかで、一番光らせるのが一番手っ取り早いと思うんで、業界に響かせるには。声を大にして言いたいのは、田中稔にまかせとけ!ってことです」

――ライガーとは戦いたい?

▼稔「組みたいです。僕が思ってるカードは、組まないといけないカード。相手も僕の中では決まってます。詳しくは言わないですけど、16年前に起こった出来事の清算をしたい。僕とライガーさんで、ある団体に乗り込んだ時、ある選手からある一言を言われた、あの言葉の清算をしたいと。ピンとくる人はピンとくるかもしれないですけど、とにかくその前に会場をおさえないと(笑)」


【試合後の望月】
――稔とタッグを組む予定が、戦う形に変更となったが?

▼望月「自分としては戦って良かったなあと思いますね。田中稔選手とはデビューが3日違い。僕が3日だけ先輩なんですけど。今日は完全なる未知のイケメン選手もいて、あんまり試合で“楽しい"とか言うのは好きじゃないんですけど、激しくもあり、ひじょうに楽しい試合でもありましたね」

――稔が25周年を迎えたことについて改めて?

▼望月「僕もトシ行ってる割にはコンディションが良いって言われてるほうですけど、田中さんには敵わないなと。でも年齢は田中選手のほうが3つ下なんでね、その辺は僕も強がりを言わせてもらって。でもホントにいつも素晴らしいコンディションでね。乱れることなく。僕は太ったり痩せたりしてるんですけど、田中さんは常にグッドコンディションで、今はベルトも持ってて素晴らしいと思いますし、僕にとって刺激を与えてくれる選手ですね」

――ジャケットを着てみて?

▼望月「臭かったですね(笑) やっぱり彼(イケメン)のキャラクターにのまれてたまるか!って思ったところが、僕に試合後、ジャケットを着させましたね。どうせチャラい野郎だとは思ってたんですけど、それだけじゃない男だと思いましたね」

――第二弾もあるようだが?

▼望月「おかげさまで私どもも興行数が多いんですが、なぜか今年はフリー時代を思い起こすような、なぜかいろんな団体から…ノアさんもそうですけど、呼ばれることがたまたま多くて。僕も今はベルトを持ってないですし、スケジュールさえ合えば出ようとは思ってるんでね。ちょうど僕も25周年で、いろんな刺激をもらえるのはちょうどいいなと思います」

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