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6/19【全日本】アジアタッグ奪還から一夜 ジェイク&岩本がTAJIRI&KAIとのタイトルマッチ実現を改めて熱望

 6・18後楽園大会で第108代アジアタッグ王者に返り咲いたジェイク・リー&岩本煌史が19日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。二人は改めてTAJIRI&KAI組とのタイトルマッチ実現を目標に掲げ、岩本は11月まで故・青木篤志さんが世界ジュニア王座を保持する状況を踏まえ、GAORA TV王座など他のベルトに興味を示した。

 大日本・河上隆一&菊田一美にアジアタッグを奪われたSweeperだったが、前夜の後楽園大会で1ヵ月ぶりの再戦を制して奪還を果たした。飛艶にリベンジし、自らの手で前回の汚点を払しょく。その中で「感情的になった部分が凄くあったのでね。それも踏まえて課題が見える試合でもあったので、素直にうかうか喜んでいられない」(ジェイク)、「常に僕ら分断されてチームの機能というのを完全に殺されていたんで、そのへんは戦いを通じて僕らも学ぶことができた」(岩本)と収穫もあり、飛艶とのアジアタッグ2連戦が二人にとって今後へ向けた糧となるのは間違いない。

 1ヵ月ぶりに返り咲き、二人にとってはこれから仕切り直しの防衛ロードが始まる。前回は初防衛戦で陥落の憂き目にあったとあって、ジェイクは「まずは1回でも多く、確実に防衛記録を重ねてというふうに考えてます」と長期政権を見据えている。また、「僕らはヘビーとジュニアの組み合わせなので、ジュニア&ジュニアの組み合わせがきても、ヘビー&ヘビーの組み合わせがきても、また違うものをみせていけれるかなと思ってる」と、これまでのアジアタッグ戦線になかったタイトルマッチを繰り広げていくことも描いている。

 その中で二人にとって意中の相手がいる。TAJIRI&KAI組だ。特に岩本にとってTAJIRIは特別な存在。昨年8月には“ひと夏のかげろう"を結成し、ジュニアタッグリーグ戦に優勝している。「TAJIRIさん個人と戦う時って実際あんまり戦いたくないなというか、組みたいなという感覚の方が強くて」という岩本だが、「TAJIRI&KAI組っていう組み合わせになった時になると、凄くタッグチームになっていて、戦っていてワクワクしたんですよね。そのワクワクというのは防衛戦をするうえで凄く大切」との思いが強い。そのワクワクを対飛艶でも感じることができたからこそ、「そういうワクワクする戦いを続けていきたいですし、お客さんも見ててワクワクしてもらえるような、楽しかったね、また観たいねって言ってもらえるカードを俺は実現していきたいと思ってるんで。だからこそタッグチーム、チームワークに長けているTAJIRI&KAI組とやりたい」と熱望した。

 さらに岩本は新境地にも乗り出すつもりでいる。世界ジュニア王座は防衛期限の11月20日まで青木さんが保持。その間、全日ジュニアはベルトなしの状況を余儀なくされる。そこで岩本は「今だからこそ、他のベルトを狙っても面白いんじゃないかな」と考え、「GAORAなんてルールも毎試合変わるわけなんで、戦いようによってはヘビーに勝てる内容、ルールということもありますし、それ以外のベルトもあると思いますし。逆にもっと言えば外に行って他団体のベルトを持ってきて、それを全日本内で回すってことも可能になってくる」と複数の選択肢を視野に。「世界ジュニアのベルトがないっていうことを逆手にとってじゃないけど、いろいろ行動に移していければ、ジュニアも全日本プロレスも活性化していくんじゃないか」と自らの動きによって新たな渦を巻き起こす構えを見せていた。

【会見の模様】
▼ジェイク「僕らがまたこのアジアタッグのベルトを巻けるというのは非常にうれしいことであり、僕らがやることに意味があったのでね。だからホッとしてる部分があります。だた、昨日の試合は岩本煌史ありきだと僕は思っているので。やはりあそこで孤高の芸術を出してくれたから、あそこで一気に流れが変わったので。だから自分自身もう少し頑張らないとなと。感情的になった部分が凄くあったのでね。それも踏まえて課題が見える試合でもあったので、素直にうかうか喜んでいられないなというのが本音ですね」

▼岩本「まずは昨日、たくさんのご声援を送ってくれたファンの皆様、ありがとうございました。間もない再戦を引き受けてくれた飛艶の河上選手、菊田選手にも本当に感謝してます。ありがとうございます。昨日は本当に厳しい戦いだったなというのは振り返ってみて思って、家帰って映像見直しても常に僕ら分断されてチームの機能というのを完全に殺されていたんで、そのへんは戦いを通じて僕らも学ぶことができたんで、今後に活かせると思いますし。昨日は僕らも飛艶の二人もタッグチームだったなという印象がありますね。もっとタッグチームというところ、チームの結束というのを固めて、また次に向けて防衛し続けたいなと思います」

――1ヵ月ぶりに奪還し、これから仕切り直しの防衛ロードが始まるが、どんな戦いをやっていきたい?

▼ジェイク「僕らはヘビーとジュニアの組み合わせなので、ジュニア&ジュニアの組み合わせがきても、ヘビー&ヘビーの組み合わせがきても、また違うものをみせていけれるかなと思ってるんで。前回は防衛回数0だったので、まずは1回でも多く、確実に防衛記録を重ねてというふうに考えてます」

▼岩本「防衛もちろんし続けないといけないですし、そのための理由というのが僕らにはあるんで。このアジアを取り戻す前に僕は一つ希望をコメントで出していました。TAJIRI&KAI組とやりたいと。ただ、TAJIRIさんもKAIさんもいろいろとスケジュールが忙しいと思います。スケジュールが合わないということも多々あると思うので、すぐに実現というのは難しいのかもしれないですけど、僕は必ず実現させたいです。そのためには防衛し続けないといけないし、それまでにワクワクするようなタッグチームが出てきてほしいですし。さっき言ったようにヘビーとジュニアの組み合わせ。ヘビーとジュニアだからこそできるタッグチームワークというのもあるので。実際、昨日の対戦相手もヘビーとヘビー。その中で僕一人ジュニアが混じってる。ジュニアだからとかいう気持ちは一切なくて、僕はヘビーにも負けないと思ってますし、その心意気で戦っているので。世界ジュニアのベルト、11月20日まで青木さんが保持しているということで、ジュニアのシングルのベルトがない状態ですけど、僕はジュニアでアジアタッグのベルトを持ってます。ジュニアの選手でこのベルトがほしい、タッグチームとして自信があるチームがいるなら、ぜひ挑戦してきてもらいたいと思ってますね」

――TAJIRI&KAI組と防衛戦をやりたい理由は?

▼岩本「前回、広島で戦った時にTAJIRIさん個人と戦う時って実際あんまり戦いたくないなというか、組みたいなという感覚の方が強くて。ただ、TAJIRI&KAI組っていう組み合わせになった時になると、凄くタッグチームになっていて、戦っていてワクワクしたんですよね。そのワクワクというのは防衛戦をするうえで凄く大切だなと思って。実際、昨日も飛艶の二人とやっていてもワクワクしましたし、終わってみればしんどかったですけど、めちゃめちゃ楽しかったんですね。だからそういうワクワクする戦いを続けていきたいですし、お客さんも見ててワクワクしてもらえるような、楽しかったね、また観たいねって言ってもらえるカードを俺は実現していきたいと思ってるんで。だからこそタッグチーム、チームワークに長けているTAJIRI&KAI組とやりたいなと強く思いました」

――ジェイク選手もTAJIRI&KAI組とやりたい?

▼ジェイク「同感です、はい」

――世界ジュニアは青木さんが返上することになる11月以降に狙っていく?

▼岩本「そうですね。逆に11月20日まで世界ジュニアのベルトを待つというのも何か自分の中でちょっと引っかかるというか、それまでにいろいろなチャンスを拾えるんじゃないかなと自分自身、思っていて。今だからこそ、他のベルトを狙っても面白いんじゃないかなと思っていて。それこそ全日本の中にはGAORAももちろんありますし。GAORAなんてルールも毎試合変わるわけなんで、戦いようによってはヘビーに勝てる内容、ルールということもありますし、それ以外のベルトもあると思いますし。逆にもっと言えば外に行って他団体のベルトを持ってきて、それを全日本内で回すってことも可能になってくると思いますし。いろいろ選択肢はあると思うんで。そこらへんは逆に今、世界ジュニアのベルトがないっていうことを逆手にとってじゃないけど、いろいろ行動に移していければ、ジュニアも全日本プロレスも活性化していくんじゃないかと自分の中で考えています」

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